昨日、人気女子プロレスラーの木村花さんが22歳の若さで亡くなりました。
状況から自殺とみられています。
彼女は死の直前、場合によっては自殺を実行した後までSNSを続けていたそうです。
彼女以外でも、電車への飛び込み自殺を生中継した人などもおり、こういった人はSNSや動画サイトに対して強い依存性があるものと思われます。
現在の若者は、SNSや動画サイトが物心ついたときから存在したわけで、大なり小なりネットサービスに対する依存性をもって生きていることでしょう。
木村花さんは、出演していた『テラスハウス』というネット番組(テレビ番組)の影響によりSNS上で誹謗中傷を受けていたそうですが、SNSに強い依存性をもった人がSNS上で誹謗中傷を受けた場合、どのように感じるのでしょうか?
おそらくそれは、現実で誹謗中傷されたのと同様か、ひょっとしたらそれ以上に傷つくものと思われます。
人によっては、SNSでの誹謗中傷なんて気にしなければいいと思うかもしれませんが、SNSに依存している人とっては簡単に受け流せることではないのです。
多くのSNSには特定のユーザーに対するブロック機能が付いているので、必要を感じた場合は積極的に使うべきでしょう。
しかし、この機能では新規の人からの誹謗中傷には対応できません。
だからといって承認した人だけに公開するみたいな閉鎖的な利用法では、SNSを使う意味が半減してしまいます。
少しマイナーなSNSを使うということも1つの手です。
例えばアメーバブログのオフィシャルブロガーには、誹謗中傷と捉えられるコメントは削除される機能が付いています。(これに対しては逆に批判の声もあるようだが)
しかし今さらアメブロを始めるという対策も違う気がします。
顔を売ることが大切なエンターテインメント業界の人間にとっては、より注目の浴びやすいSNSを利用することが求められるわけで、現在の日本においてそれは『Twitter』か『Instagram』の2つになるわけです。
こういったSNSには、NGワードの自己設定などといった対応策を考えてほしいのですが、伏字などを使われる可能性があるため、結局は大きな効果が得られないのかもしれません。
SNSやネットへの依存性の問題についても考えてみたいと思います。
インターネットや携帯電話のなかった時代から生きていた人間にとっては、インターネットを利用するようになり、携帯電話を持つようになり、ブログ(SNS)を使うようになり、動画サイトで動画をみるようになると順を追ってインターネットのサービスに慣れてきたわけですが、現在の若者はこういったサービスが全部そろっている環境で育ってきたわけです。
そういう環境で育ってきた若者に対し、ネット依存を一切するなということは無理があります。
だからといって子供に対してスマートフォンやSNSの利用を制限して、徐々に慣れさせるという対策も極端かと思います。
依存症は、依存するなと言って解決するような簡単な問題ではなく、対策はとても難しいと言わざるを得ません。
結局のところ、SNSでの誹謗中傷はメンタル的な部分で自己解決させるしかないものと思わえ、そのことについては別の記事で書こうと思います。
テラスハウスのコンセプトは“恋愛リアリティショー”なのですが、女子プロレスラーがリアルな恋愛を見せるなんていうことは、女子プロレス界の歴史的にも御法度なことであり、『女子プロレスラー × リアルな恋愛』は混ぜたら危険な薬剤と同じなのです。
おそらくプロレスの世界を知らない人が奇をてらったキャスティングを狙ったのでしょうが、どちら側(テラスハウス側、プロレス側)のファン層からも批判を受けそうで、ネットニュースで出演を知った際、なんでこんな番組に木村花が出るのだろうと非常に不安視したことを覚えています。
私はテラスハウス自体を観たことがないのですが、『ママはテンパリスト』、『東京タラレバ娘』、『偽装不倫』などの作者で知られる漫画家の東村アキコさんは、テラスハウスのこと(またはテラスハウスの出演者のこと)を『蔑み、笑いものにする番組』とネット上で主張しており、テラスハウスはそもそも問題が発生しやすい番組だったのかもしれません。
もはやライフラインの一部とまでになったインターネットやSNSでは、軽い気持ちで行うような誹謗中傷も決して許されるものではありません。
もちろん、政治などに対する批判は規制されるべきではありませんが、本人に対して直接的かつ極めて攻撃的な言葉を使った誹謗中傷などは取り締まりの対象にするべきかと思います。
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