外国人が感じる相撲への様々な誤解について

スポーツ・競技
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外国人からすると、相撲(大相撲)は裸に廻しを付けたちょんまげ頭の太った人が、ぶつかり合うというかなり奇っ怪なスポーツに見えることでしょう。
そんな相撲に対して、外国人の方は様々な誤解を持っているようです。

特に外国人が持つ誤解の1つは、力士がただ太っているだけの肥満体の人と思っている点で、太っていれば誰でも相撲が強くなれると思っている人も多く見受けられます。
日本人なら当然のように知っている事実ですが、力士はものすごい稽古を積んでおり、単純に太っているだけ人ではありません。
幕内上位の力士になれば常人レベルを遥かに上回る強さを誇り、普通の人では到底敵うわけもありません。

このような力士に対する強さへの誤解もあります。
その原因の大半は元横綱の曙です。
大相撲のトップである横綱になった人物が、引退後とはいえ格闘技の世界で負けまくった事実は、相撲=弱いというイメージを付けてしまいました。
しかし、曙が挑戦したキックボクシングと相撲では競技が違いすぎます。
いくら稽古をしているとはいえ、相撲は10秒程度勝負が決するので、力士には持久力がありません。
特に押し相撲の傾向が強い曙は、取り組み時間が短い力士だったのでこの傾向が強まります。

そのため、試合時間が数分以上もあるキックボクシングのような格闘技では体力が持たず、曙は試合の大半がサンドバック状態になってしまいました。
相撲はスポーツの基本であるロードワークすらしない稀な存在なので、体力勝負になったらまず勝ち目はないのです。
競技的に考えて、体重の重い力士がキックボクシングに挑戦しても良い結果が出るわけがありません。
特に引退後の曙は明らかに体重過多に陥っており、体力がないのは誰の目からも明らかでした。
そのため曙は、総合格闘技にも対応できず、ひたすら負け続けたわけです。

だからといって相撲取りが弱いというわけではなく、単に相撲がスポーツ的に特質なだけなのです。
太った体型より、マッチョのほうが相撲で有利なのではないかという考えを持つ外国人も多いようです。
しかし、実際に様々の競技を極めた筋肉自慢が力士と戦い、その映像なども残っていますが、ほぼ100%と言っていいほど力士側が勝っています。
更に言えば、ほとんどの筋肉自慢は力士に相手にもされていません。
その理由は、相撲が思っている以上に技術の必要なスポーツだからです。
特に廻しの取り合い(相手の廻しの掴み取り合い)に関する技術が重要で、この廻しを取れるかどうかという点は、相撲の勝敗に大きく左右します。

そして、この廻しが取れるかという点が、力士が太っていることに大きな影響を与えているのです。
端的に言って、太っている人のほうが廻しが取られづらく、更には取られたときに相手の力が伝わりづらくなります。
太っていれば胸を合わせたときに廻しまでの距離を稼げますし、廻しを取られても脂肪がクッションになるので相手の力が直接伝わりづらくなります。
このように、相撲は太っているほうが基本的に有利となります。
また、先程も記した通り相撲は取り組み時間が短いので、太っていても体力不足の問題が大きくマイナスに働かず、太っていても十分に力を発揮できます。
これが、力士が太っている理由です。

もう1つ、海外の方が相撲に関しての指摘をしていました。
それは、子供が行う相撲についてです。
子供を太らせ、裸同然で人前に立たせることは、虐待に当たるのではないかという指摘でした。

しかし、廻しは相撲にとって正式なユニフォームであり、戦術的にも大きく影響するのでなくす訳にはいきません。
太っていることについては、むしろ太っている子供に希望を与えているとも考えられます。
そして、太っていることについて虐待だと文句を言う国の人より、日本人の子供ほうが体格的に痩せていていて健康的なのではないでしょうか?

以上、外国人が感じる相撲のスポーツ的な誤解や疑問についてまとめてみました。
いずれ機会があれば、外国人にとって更に理解しづらい相撲(大相撲)の文化面についても書いてみたいと思います。

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