日本と韓国のスポーツで自国に不利なジャッジがあった際の報道比較

スポーツ・競技
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前回前々回の記事でサッカーのことを話題にしたので、今回は以前に書きかけてそのままになっていたサッカー関連の記事を投稿したいと思います。
それは、2ヶ月半ほど前に行われたサッカーU-17アジアカップ準決勝で行われた日韓戦についての話です。
この試合は日本が3-0で勝ったのですが、韓国では日本に有利(韓国に不利)なジャッジが行われたと騒動になり、韓国系の海外の反応サイトでも大きな話題になっていたのです。

私はサッカーをそこまで熱心に見る人間ではありませんが、Jリーグジャッジリプレイという審判の判定に関する番組は欠かさず見ているので、今回の問題について普通の人よりは理解力があるかと思います。
この試合で韓国人が自国にとって不利なジャッジだと指摘しているのは、主に以下の3つです。

・韓国人CBが退場になった際のイエローカード
・日本のFK位置が韓国ゴールに近かった
・日本GKと韓国FWの接触でPKが与えられなかった

この3つの問題を1つ1つ考えていきます。

韓国人CBが退場になった際のイエローカード

韓国のセンターバックが退場になった際の接触で、反則があったこと自体は多くの韓国人も認める事実かと思います。
この接触はゴール近くで起こっており、もしパスが通っていれば得点に繋がる可能性が高かった事象です。
これが『決定的な得点機会の阻止』(DOGSO)となればレッドカードを出さなければならないファールとなります。
今回はボールをフリーでキープ出来たかどうかが微妙なため、その1段階下となる『大きなチャンスとなる攻撃の妨害』(SPA)が妥当と考えられ、原則としてイエローカードを提示することとなっています。
こういった反則のルールに、対象選手がイエローカードを1枚もらっているかどうかなどは当然加味されていません。
イエローカードが2枚目なのだから少しは甘くジャッジしろと言うのなら、それこそおかしな話です。
いずれにせよ、あのような場面・場所で反則をしたらイエローカードを貰ってもおかしくないということになります。

日本のFK位置が韓国ゴールに近かった

韓国のセンターバックが退場になった際のフリーキックの位置は、確かに少し韓国ゴール側に近くなっていました。
しかし、サッカーのリスタートはペナルティーキックとコーナキックを除きかなり適当で、同じ試合中に韓国も自分たちが有利な位置でリスタートをしているケースが普通にあったはずです。
この問題について不服があるのなら、蹴る前に抗議をする以外に方法はありません。

日本GKと韓国FWの接触でPKが与えられなかった

試合後半の韓国のチャンス場面で、日本のゴールキーパーと韓国のフォワードに接触があり、スローで確認すると確かに日本のキーパーがチャージしているように見えます。
ただ、実際の映像では韓国のフォワードと日本のゴールキーパーのどちらが先にボールを触ったかとても微妙な状況でした。
この接触はクイックリスタートからの早い展開で、選手との位置関係もあり主審はハッキリと接触が見えなかった可能性があります。
副審も逆側の位置だったので確認することは不可能です。
このようなハッキリと分からない事象でPKを与えることは審判的には非常に難しいのです。
このジャッジに関して目視だけで正確な判断を迫るのは酷な話であり、VARがない試合である以上、不正確なジャッジになってしまったことも仕方ないとしか言いようがありません。

上記した問題の内、2枚目のイエローカードとフリーキックを蹴る位置については、ジャッジに対する不満というよりも結果に対する不満のように思えます。
つまり韓国人が不正なジャッジと主張している問題は、『序盤で退場になり1人減ったことに対する不満』、『フリーキックで点が入ってしまったことに対する不満』であり、審判のジャッジに対する不満ではないと思われるわけです。
結果に対する不満を言いだしたら負けた試合は全て不満になるのですから意味を成しません。
私が今回の件で取り上げたいことは、こういった自国のチームに対して不利なジャッジがあった(と思われる)時の報道の在り方についてです。
この試合について韓国でどのような報道があったのかは、試合直後にヤフーニュースのサイトでまとめられていました。
恨み、恨み、恨み…「日韓戦敗北」 U-17アジアカップ決勝後の韓国メディアは「審判批判」で溢れ返る(吉崎エイジーニョ) - エキスパート - Yahoo!ニュース
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「韓国日報」

これら韓国の報道はスポーツ紙とサッカー専門サイトと思われるので、日本でも自国に不正なジャッジがあったとされる2020年1月に行われたU-23のカタール戦のスポーツ紙とサッカー専門サイトの見出しを調べてみました。

サッカーU23日本代表“不可解判定”連発のカタール戦は8・6%
スポーツニッポン

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サンケイスポーツ

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デイリースポーツ

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サッカーキング

日本の報道でもジャッジに対する不満が書かれることはあるものの、韓国ほど直接的な表現はしておらず報道の中立性をある程度は保っています。
一方、韓国の報道は非常に感情的です。
おそらくこのことはスポーツに関する報道だけではなく、事件や事故などその他の報道でもそうなのでしょう。
報道が感情的であれば、当然、国民も感情的になりやすくなります。
あるいは国民が感情的だから報道も感情的なのかもしれません。
実際に韓国で大きな事故が起こると政府に対する批判が巻き起こるのですが、その時の政府が事故を抑えることなんて普通に考えて不可能であり、責任の所在は別のところにあるはずです。
にも関わらず、韓国では政権や関係のない部署に対し過剰な批判が巻き起こり、更には国民感情に影響されあり得ないような裁判結果が出されることもあります。

韓国で日韓関係の問題に対し過剰な反応をする人が多いことも、こういった感情的な韓国人の国民性が影響しているものと思われます。
感情に任せて日本を過剰に批判する韓国人の問題を国民性で済ませていいものなのか、昨今の日本人にとっては大きな悩みのタネになっているようです。

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