発売が伸びていた華為技術(ファーウェイ)の折りたたみ式のディスプレイ搭載のスマートフォン『Mate X』が、ついに発売間近になってきたようです。(9月発売予定)
『Mate X』とは、今年の2月26日~3月1日にかけてスペインのバルセロナ行われた世界最大規模のモバイルイベント『Mobile World Congress 2018』で発表されたスマートフォンですが、まずはそのイベントを受けて日本の携帯電話研究家の方が投稿した動画を御覧ください。
私がこの動画を見て最初に感じたことは、ディスプレイに思ったより折り目がない・・・というより全くないに近いという驚きでした。
自分は先に折りたたみ式ディスプレイのスマホがあるという情報を聞いてからこの動画を見たので、多少は折り目が出てしまうのかなと勝手に思っていたのですが、それが全くなく薄さも予想以上で、現在のディスプレイ技術がここまで進化しているのかとビックリしました。
そして1番ビックリしたことは、こういった商品を中国のメーカーが作ったということです。
『Mate X』とほぼ同時に発表された韓国・サムスン電子の折りたたみ式ディスプレイ搭載スマートフォン『Galaxy Fold』は、上記の動画の中にもあるようにディスプレイを内側に折るので、背面にもう1枚ディスプレイを搭載するため厚みが出てしまうほか、カメラ位置などもイマイチになっています。
ディスプレイ画面を逆側に折ることで、非常に薄く開いたときに全面がディスプレイとなっている『Mate X』は、正に漫画や映画の世界で見たような夢の商品と言えます。
以上のように、ファーウェイはサムスン電子よりも明らかにうまくスマートフォン作りをしているようです。
一方、日本メーカーのスマホは、サムスン電子よりも遥かに劣っていて、世界から完全に見放されている状態です。
日本の家電メーカーは、生活家電はまだしもデジタル家電は中国企業に対しても明らかに負けています。
かつてソニーが発売したウォークマンのような、若者がワクワクするような商品を日本の電機メーカーが近年世に送り出した例はほとんどなく、売り上げ的にも低迷しているのが現状です。(本業の電機以外のところで稼いでいる会社もあるが)
にもかかわらず、今でも日本の電化製品のことを『中国の製品より上だ』、『少なくとも技術的には上だろう』と考えている日本人が多いように感じます。
日本の電化製品が世界の場で再び評価されるには、日本人自体が日本のメーカーが中国や韓国のメーカーに負けていることを認識するところから始めなければならないのではないでしょうか?
東芝のノートパソコンブランドだった『ダイナブック』は、今は分社化してシャープの傘下となっています。
そしてシャープは台湾の鴻海グループ(フォックスコン)の子会社です。
NECと富士通のパソコン部門は、中国の大手パソコンメーカー『レノボ』に買収されました。
ソニー、東芝、日立の小型液晶ディスプレイ事業を統合してできたジャパンディスプレイは、近日中に中国、香港、台湾などのファンドの子会社になる見通しです。
サムスン電子の売り上げは、日本の大手電機メーカー8社の合計売り上げの半分以上にまで達し、営業利益では日本の電機メーカーを合計しても及ばないほど差がついています。
これらのことは全て現実なのです。
以上、日本が成功していた時代を懐かしむより、現実を見て中国、台湾、韓国の企業に対し上から目線ではなく、むしろチャレンジ精神で向かっていかなければ、日本メーカーの家電が再び世界で勝負することはできないと思います。
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