さて、本日は2021年1月1日のお正月です。
人によって様々な考えもあるでしょうが、日本において『お正月』が1年で最も大事にされる日であることに大きな異論はないと思います。
しかし1月1日を1年で最も大事な日とする国は決して多くないようで、このことは海外の反応サイトをみる上でも若干の違和感を感じていました。
ということで、世界各国の『1年で最も大事な日』を調べてみたいと思います。
欧米各国は、日にちの扱いに多少の揺らぎはあるものの、総じて1月1日よりもキリストの生誕を祝うクリスマス(12月25日)のほうを重要としています。
南米もキリスト教の影響が大きいので、欧米各国と同様です。
ただ、ロシアはジェド・マロースというサンタクロースに酷似した人物とそれにまつわる民間伝承があり、1月1日にプレゼントを渡す風習があるため、こちらのほうがより盛大なイベントになるそうです。
中東及び北アフリカなどのイスラム教国家は、イード・アル=フィトル(インドネシアではレバラン)と呼ばれるラマダン明けの祝日や、メッカへの巡礼で有名な犠牲祭と呼ばれる祝日が1年で最も重んじられます。
これらの日は、いずれもヒジュラ暦というイスラム教の暦の祝日なので、西暦による日付の確定はできません。
サハラ以南のアフリカはキリスト教徒が多いので、クリスマスを最も重要な日として扱っていると思われますが、正直詳しいことは分かりませんでした。(T_T)
世界一の人口を誇る中国では、お正月はお正月でも旧正月(中国式の旧正月)のほうが重要となります。
この旧暦は月の満ち欠けに影響される太陰暦なので西暦による日付には揺らぎがありますが、必ず1月から2月の間になります。
韓国やベトナム、モンゴルなどでも、この中国式の旧正月が1年で1番重要な日として扱われるそうです。
中国に次ぐ人口を誇るインドでは、国民の8割が信仰するヒンドゥー教の影響で、ヒンドゥー歴のお正月にあたるディワーリ(不確定で10月から11月)という日が1年で最も重要な日とされます。
東南アジアでもこのような独自の旧正月が定められているケースは多く、タイでは4月13日から15日のソンクラーン、ミャンマーでは4月のティンジャンを独自の旧正月として盛大に祝います。
一方、フィリピンはキリスト教徒が多いのでクリスマスが、インドネシアはイスラム教徒が多いので上記したレバランや犠牲祭を最も重要な日と扱うそうです。
マレーシアのような民族や宗教が入り乱れている国家では、国民の最も重要として扱う日が定まっておらず、これは東南アジアに限ったことではありません。
その他、文化的な日よりも歴史的な日である建国記念日や独立記念日のほうを盛大に祝う国もあるようで、これはその国の歴史的な背景が強く影響されている模様です。
以上のことからも分かるように、西暦という西洋の暦を使いながらクリスマス以外の日を1年で最も大切にする国はかなり少数派で、日本人が思うほど1月1日(お正月)は重要な日ではないのかもしれません。
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