自民党と統一教会

政治
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山上徹也容疑者による安倍晋三元首相の襲撃事件が、思わぬ方向に進んでいます。
当初は政治信条に関わるテロ行為と思われた今事件ですが、供述などから統一教会(現名は世界平和統一家庭連合だが、実態はかつての世界基督教統一神霊協会と変わらないので、以下、統一教会と明記)に対する強い恨みが原因になっていたことが明るみとなり、更にこの問題は政治と宗教の癒着問題へと発展します。
そして、日本と韓国の歴史問題や日本の政治姿勢に対する問題にまで波及していくのです。

統一教会のことは1992年に行われた合同結婚式のこともあり、私も存在は当然知ってはいましたし、霊感商法などの問題があることも理解していました。
ただ、新興宗教はどこもお布施に対する問題が大なり小なりあるものだと思い、統一教会に対してそこまで強い考えを巡らせていませんでした。
しかし私が予想していた以上に、統一教会は尋常ならざる宗教団体だったようです。
統一教会が、ここまでヤバい宗教団体だったことも、ここまで自民党と癒着していたことも、正直全然知りませんでした。
私自身が宗教団体には関わらないのが1番という基本姿勢ですし、世間的にも統一教会に対して深い知識を持っている人はごく僅かと思われます。

1992年、日本の有名人が参加する国際合同結婚式を行った統一教会は、霊感商法などの問題もあり連日ワイドショーを賑やかし、新興宗教全体の問題も大きく取り沙汰されます。
しかし1995年のオウム真理教の事件で、新興宗教の問題は一気にオウム一色となり、その他の新興宗教の問題はかき消されてしまいました。
統一教会は、カルト宗教としてはオウム真理教に、政治と宗教の癒着問題としては公明党と一心同体と言ってもいい創価学会に隠れ、今日まで大きく取り上げられることはなく日本の中枢を蝕み続けたのかもしれません。

統一教会は韓国のキリスト系宗教団体なのですが、その実態は強烈な反日団体でした。
統一教会の教えでは、韓国はアダムの末裔の国で日本はサタンの末裔の国に当たるそうで、日本から金銭を詐取し、その金銭を韓国へ送金することを1つの目的としていたようです。
実際に統一教会を経由して日本から韓国に渡った金は、数千臆円に上ると言われています。
また、統一教会の代名詞とも言える合同結婚式では、お金のない韓国人男性と日本人女性を結婚させ、日本と韓国には慰安婦問題があったので日本人女性は虐げられても仕方がないと主張していたそうです。
更に、日本を韓国の植民地にすることや、天皇陛下を統一教会創始者の文鮮明氏にひれ伏させることも教義にするなど、統一教会は慰安婦団体もビックリするレベルの信じられないような反日団体だったのです。

政治(自民党)との癒着という点でも予想外のものでした。
安倍元首相の祖父で、第56代・第57代の内閣総理大臣である岸信介元首相と、統一教会の創始者である文鮮明氏は深い関わりがあるようで、当時の統一教会本部は岸家の隣にあったとも岸信介が自宅を教団に貸し与えたとも言われています。
第67代総理大臣の福田赳夫元首相も、統一教会関連の集会で文鮮明氏を強く持ち上げている映像が残っていますし、第71代から第73代の内閣総理大臣である中曽根康弘元首相もソウルで行われた統一教会の集会で祝辞を述べていたそうです。
アメリカでの犯罪歴のため、日本へ入国ができなかった文鮮明氏来日の手筈を整えたのは、当時(1992年3月頃)、自民党の裏のトップと目されていた金丸信元副総裁と言われています。
以上のように、統一教会は1970年代から1980年代における自民党の大物と軒並み関わりがあるのです。
統一教会へは、政治の力で捜査の手が入らなかったとの噂もありますが、これだけの大物政治家と癒着の構造があれば、それもある意味当たり前に思えます。

統一教会が自民党と癒着していった手法は、信者を自民党議員の秘書として派遣し、場合によっては無償で働かせることもあったそうです。
前々回の記事で、参議院議員の井上義行氏が統一教会の信徒であると統一教会幹部が発言したことを紹介しましたが、彼も元々は安倍元首相の秘書でした。

安倍元首相の父親である安倍晋太郎元外相に対しても統一教会は強力に支援し、彼を総理大臣にすることを目指していたとされています。
つまり、安倍元首相は親子三代に渡って統一教会から支援を受け、政治家になる前から関係性があったものと思われるのです。
こういった自民党及び安倍元首相と統一教会の深い関わりは、安倍元首相を殺害した山上容疑者の理解すらも超えていたかもしれません。

そして、この問題は更に発展していきます。
安倍元首相は、保守の盟主として保守層から祭り上げられていました。
特に近年は嫌韓思想と合わさり、実際に安倍政権下では日韓関係が著しく悪化します。
そんな安倍元首相が、韓国の反日宗教団体から強く支援されていたというのですから、もはや何がどうなっているのか理解に苦しむ状況です。
少なくとも、安倍元首相を支持した保守層は期待を裏切られたことになります。
こういった政治信条に対する滅茶苦茶な状況を考えると、そもそも安倍元首相を支持していた保守層が本当に日本の国を愛する存在であったかも疑わしくなってきます。
安倍元首相が亡くなった直後は声高らかに発言していた自称保守の人たちが、統一教会の問題が明るみなって以降、トーンダウンしているとの指摘もあるそうです。

以上のように、統一教会にまつわる話はもはや何が正解で何が不正解なのかもわからないような奇々怪々な世界となっています。
おそらく統一教会に関する問題はもっとあるのでしょうが、もはや自分が扱える範疇ではないようなので、これ以上の話は専門家に任せたいと思います。

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