東日本大震災10年目の想いと今後について

環境・自然
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今日は東日本大震災から10年の日となります。
この節目の日に、東日本大震災についての想いと今後について書いていきたいと思います。

津波の被害

東日本大震災の死者は15,899人、行方不明者は2,525人で、死者の内訳は、

溺死:14,308人
圧死・損傷死など:667人
焼死:145人
不詳:666人

となっています。
溺死はほぼ100%津波が原因ですが、損傷死や不詳に分類される人の中にも津波が原因と思われる人もいるそうで、津波以外で亡くなった人は1,000人を下回ると想定されます。(行方不明者はほぼ100%が津波が原因)
もちろん1,000人というのは大きな被害ですが、津波で17,000人以上も亡くなっている(行方不明者を含む)事実を考えれば、やはり東日本大震災の被害は津波が中心であったことは間違いありません。

津波被害に関する問題点

津波の被害が広がった要因は、予想を大幅に超える規模の地震でどうすることもできなかったという側面もありますが、1つ明確な問題点があります。
それは、津波警報が初期段階で間違っていたということです。
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災を招いた地震)による津波警報は、初期段階では宮城県で6m、岩手県と福島県で3mとなっていました。
しかし実際は、岩手県大船渡市で16m~17m、宮城県南三陸町志津川町では15m、福島第一原発では13.1mの津波を記録しています。
津波警報は時間が経過するたびに上方修正されはしましたが、初期段階の誤報により誤った避難をした人が大勢亡くなった可能性も捨てきれず、関係機関(気象庁など)には今後の教訓として反省を促したいと思います。

防波堤の建設

上記したような津波の被害を防ぐため、東北地方の太平洋沿岸には巨大な防波堤が大規模に建設されました。
しかし、防波堤を建てるべき場所は本当に東北地方だったのでしょうか?
今後の地震予想に従えば、防波堤を建てるべきは南海トラフ巨大地震による被害が懸念される中部地方から四国地方の沿岸部だと思います。
東日本大震災で津波の被災を受けた人の心情は理解できますが、予算には限りがあるわけですから、東北地方より危険度が高い中部地方から四国地方の各地域にこそ、早急な防波堤の建設をするべきだと私は考えます。

原発事故と原発問題

東日本大震災でもっとも特異な被害と言えば、原発事故が起きたということです。

津波による全電源が喪失しコントロール不可能となった福島第一原発は、格納容器ごと爆発する最悪の事態だけは何とか免れましたが、2号機原発などはその一歩手前だったと言われています。
もし原発の格納容器ごと爆発するような事態が起きてしまえば、現場で収束活動に従事している作業員は全員退避しなければならず、福島第一原発にある6つの原発は次々と破壊、放射能汚染により10km南にある福島第ニ原発からも撤退しなければなりません。
結果、福島にある10機の原発が次々と破壊するという最悪のシナリオ起こり、実際に日本政府やアメリカ軍などはこの最悪のシナリオを見越して動いていたそうです。

そんな事態が実際に起こった場合、福島第一原発・福島第ニ原発から250km圏内の住民が避難及び移住を強いられることとなります。
福島原発から250kmとなると、西は佐渡ヶ島、北は青森県全域と岩手県・秋田県の北部を除く東北地方全域、そして南は神奈川県と千葉県の南部を除く関東全域にまで及びます。
こんなに広範囲で避難・移住をすることになれば、日本は終了です。

原発が危険であることはチェルノブイリの原発事故も経験しているので知識の中にはありましたが、まさか東日本の大半で人が住めなくなるほど危険なものだとは1mmも考えていなかったし、政府や電力会社も説明して来ませんでした。
ここまで危険な原発が全国各地で稼働し続けるというのは、自然災害の多い日本では危険すぎるわけで、原発による電力供給は1日も早くやめるべきかと思います。

時の経過と風化の問題

東日本大震災から10年の時が経ち風化も進んでいます。
時間とともに何かが風化していくことは仕方ない部分もありますが、東日本大震災は上記したように日本が終了してもおかしくないような危機だったわけで、後世にしっかりと伝えていく必要があるでしょう。
そこで私は1つ提案をします。

それは3月11日を祝日にするということです。(祝う日という文字は適さないが)

最近の日本では、あってもなくていいような意味不明な祝日が増えていますが、そんな祝日より3月11日新たに防災の日と定めたほうがよっぽど有意義なのではないでしょうか?(現在の防災の日は関東大震災のあった9月1日)
そして3日11日は国民が避難訓練を実施する日と法的に定め、自治体や企業に防災訓練を実施するよう促します。(完全に強制はできないだろうが)
10年前の3月11日のことを考えれば、これぐらいのことをして然るべきかと思います。

以上、簡単になりますが東日本大震災10年目の想いでした。
最後に、東日本大震災で被害に遭われた全ての人にご冥福とお見舞いを申し上げます。

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