私にはMリーグについてとても不思議に感じることがあります。
それは、Mリーグを去っていった人たちについてのことです。
Mリーグには今までに辞めた人が複数人いるかと思いますが、彼ら彼女らがMリーグを辞めた理由って何なのでしょうか?
通常、プロ選手が競技を辞める理由は、実力不足でチームから戦力外通告を受けるか、あるいは体力の限界などを感じて自ら引退(廃業)を決意するかだと思います。
Mリーグを去った選手たちは、このどちらに該当しているのかよく分からないのです。
現在のMリーグには入れ替え規定というものがあるそうですが、その規定でMリーグを去った人は極僅かで、結局のところ大半の人は辞めた理由が分からず仕舞いです。
普通のプロスポーツなら、戦力外になったのか自ら引退を決めたのかなどの情報が報道などを通じて明確になりますが、Mリーグの場合は選手が辞めた理由が公開されず、契約満了などという意味不明な理由が発表されるのみとなっています。
契約満了が辞める理由になるのなら、プロ野球選手やプロサッカー選手は複数年契約を結ぶ極僅かなトッププロを除き、みんな1年ごとに1度契約が満了しているので、戦力外も引退も関係ありません。
チームの判断で戦力外にしたのなら戦力外と、自らの意思で引退したのなら引退と、なぜハッキリ言えないのでしょうか?
おそらくそれは、成績が判断されていないからと思われます。
成績で判断するのなら辞めるべき人は別にいるでしょうし、その後の活動を見ると体力や雀力の限界を感じて自ら引退を決めた人も多くはないはずで、Mリーグを辞めた人の理由はただただ不明なのです。
これが何を意味しているかというと、Mリーグがプロリーグとしてまだまだ機能していないということです。
『辞めたくなったので辞める』とか『何となく来季の契約更新はしませんでした』みたいな意味不明な理由で選手が入れ替わるようなプロリーグなんて、まともなプロリーグとは言えません。
野球にせよサッカーにせよ、プロ選手は人生をかけてその競技を行っているのでそんな簡単に辞める決断はしないですし、実力があるのに戦力外となるようなこともないはずです。(問題行動を起こした選手は除く)
少なくとも、実力的に十分な選手が辞める(引退する)なんて話はほとんど聞いたことがないのです。
野球の江川卓やサッカーの中田英寿などは比較的早く引退を決めましたが、ある程度はやり尽くした後の引退でした。
Mリーグはまだ5年目なのに、かなりの数の人が理由も不明のままチームを去っていることには疑問を感じざるを得ません。
前回の記事でMリーグがしっかり機能すればプロ団体はいらなくなると書きましたが、現状はまだまだその段階には至っていないということです。
いずれにせよ、契約解除(戦力外)であれ自ら身を引くのであれ、辞めることに対する判断の基準は成績であるべきで、成績が評価されないようなプロはプロとは言えないと思います。
以上、Mリーグには選手が辞めた理由を明確にすることと、辞めさせる際は成績を判断基準にすることを徹底してもらいたいと思います。
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