麻雀のプロ組織を考える① タイトル制度の変更

麻雀界の話
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私が麻雀のプロ組織改革として真っ先にやりたいことは、タイトル制度の変更です。
今まで麻雀から運要素を減らすことについて色々と考えてきましたが、麻雀からもっとも効果的かつ現実的に運要素を減らす方法は、ゲームの回数を増やすことです。
麻雀の運要素はゲーム回数が増えれば増えるほど平準化され、半荘回数が1000回に達すれば実力がほぼ完全に反映されるとされています。
最低限の実力が示されるには、半荘回数400回が目安になるという話もあるそうです。
しかし現在のプロ団体のリーグ戦は、その10分の1である40半荘程度しか行っておりません。
しかもそのリーグ戦の後、最上位のリーグ戦を勝ち上がった3人と昨年のタイトル保持者が更に短い半荘数でタイトル戦をしているのです。
各プロ団体における最高峰のタイトル戦の半荘回数を紹介すると、

日本プロ麻雀連盟(鳳凰) 16半荘
最高位戦日本プロ麻雀協会(最高位) 20半荘
日本プロ麻雀協会(雀王) 20半荘

となります。
こんな半荘回数では実力が反映されるとは言えず、運の良さ悪さを争っているに過ぎません。
ネット麻雀で成績を残している人なら、10半荘や20半荘程度は物凄くついていて勝ち続けることもあれば、物凄くついていおらず負け続けることもある事実を既にご存知かと思います。
16半荘や20半荘では、こういった運の偏りを是正するには全く至らないのです。
更にこのようなタイトル戦があるため、リーグ戦全体の年間スケジュールが圧迫されリーグ戦そのものの半荘回数も少なくなってしまいます。

麻雀のタイトル制度は将棋や囲碁を模したものなのでしょうが、運要素の高い麻雀を将棋や囲碁と同じタイトル制度にすることには無理があります。
運要素が極めて低い将棋や囲碁の場合は1回だけの対局結果でも実力がほぼ反映されるため、タイトル挑戦者は1戦勝負のトーナメントなどで決めるケースがほとんどです。
しかし、タイトル戦は7番勝負や5番勝負で行われています。
つまりタイトル戦になると対局回数が大幅に増えるのです。
タイトル獲得者という棋界が誇る最高峰の人物を決めるのですから、当然と言えば当然の話です。
しかし麻雀界では、タイトル戦のほうがリーグ戦よりも半荘回数が少なく運任せの勝負を行っています。
これはさすがに問題があると指摘せざるを得ません。
このことについて、プロ野球でも日本シリーズは試合数が少ないと考える人もいるかと思います。
しかし野球は麻雀のように運要素の高い競技ではなく、7回勝負でもそれなりに実力が反映さるます。
クライマックスシリーズに関してもリーグ戦の上位チームにアドバンテージがあり、大半の場合はリーグ戦で1位になったチームが日本シリーズに進出してきました。

というわけで、私はプロ麻雀のタイトル制度を廃止することを提案します。
タイトル制度を廃止すると言っても、タイトルをなくすわけではありません。
最上位のリーグで1位を獲得した人をタイトル獲得者にするのです。
このほうが運要素が大きい麻雀には適していると思います。
もしくは最上位のリーグを4人に絞って1年間戦ってもいいかもしれません。
この場合、1着の人がタイトル獲得、4着の人がリーグ降級にしたら2位以下の争いも面白くなり、トップがほぼ不可能になった場合の終盤戦においてもしっかりやるべきことが残るはずです。

ただ、1年間同じメンバーだけで麻雀対をしていると、どうしてもやっている側も見ている側も飽きてしまいます。
ですので、最上位のリーグ戦は8人で行うのが理想的ではないかと考えます。
麻雀は4人1組で行うので、8人だったら卓のメンバーをうまく回すことが可能です。
タイトル戦が廃止になる分、リーグ戦は1年間目一杯行うことが可能となるため、ゲーム回数を大幅に増やして半荘100回でタイトル獲得者を決めたいと思います。

これでも実力が完全に反映されるとされる半荘回数にはまだまだ足りませんが、運だけでも獲得出来てしまうような現状のタイトル制度に比べれば、相当運要素が是正されるはずです。
以上が、私の考えるプロ麻雀のタイトル制度となります。

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