成都麻雀を考える② 和了り抜け方式

麻雀の競技性
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成都麻雀の特徴的なルールに和了り抜け(勝ち抜け)というものがあります。
他のカードゲーム(麻雀もカードゲームの一種である)をみても、大富豪にせよ七並べにせよ、あがった人がどんどん抜けていき全員の順位が決まります。
一方、通常の麻雀は1局の終わりは和了り止め(和了り終了)で、1人の人が和了った時点で局が終了してしまい、和了った人以外は作っている途中の手が完全に泡と消えてしまうのです。

以前、麻雀でストレスが溜まる理由はこの和了り終了が原因であるとして、全員が最後まで打ち切る完全麻雀というルールを提案しました。
しかし、その完全麻雀は面白みに欠けるという問題があり、記事の中でもその点を指摘しています。
成都麻雀の和了り抜けというシステムも最後まで打ち切る形に近いのですが、面白みもそれなりに維持されており、こちらのほうがより良いシステムかと思います。
いずれにせよ、誰かが和了ったら即終了というルールは、麻雀の面白みを半減させているような気がしてなりません。

今回は、この和了り抜けという方式について考えていきますが、成都麻雀そのままでは正直言ってあまり面白くないので、相当の改良が必要になります。
前回の記事で説明した、牌が数牌だけ、和了りは絶一門、カンの際に支払いが生じる、役は極僅かしかないなどといった成都麻雀特有のルールは全部撤廃し、普通のリーチ麻雀のルールを基準にして和了り抜けのシステムだけを流用します。
しかし単純に和了り抜けにするのではなく、和了り抜けした後もツモに対する支払義務を残したままにするのです。(成都麻雀では和了ったら支払義務は完全に消滅する)
そうすると、早和了りするべきか高い手を目指すのか判断が難しくなり、戦略性(競技性)が上がると思われます。
例えば、平和のみの手を序盤に和了れば放銃のリスクがなくなって得かもしれませんが、最後まで残った人がギリギリまで粘って役満をツモるかもしれないので、大損してしまう可能性もあるわけです。
それだったら平和のみみたいな安い手をすぐ和了らずに、もう少し粘って高い手を狙ったほうが良かったとも思えるのですが、しかし無理に粘った結果、その役満に放銃してしまう可能性もあるわけですから和了りに対する判断が極めて難しくなります。
この難しい判断が、実力に反映されると考えられるのです。

具体的にどうやって進めていくかというと、まずは普通に麻雀を行い誰かが和了ったら手を開きその時点で点棒の支払いを済ませ、和了った人は局が終わるまでの参加資格を失います。(和了り抜け)
他の人は、そのまま続行です。
これを最後の1人になるまで続けます。
リーチは、供託の扱いが難しいので廃止せざるを得ないかと思います。
誰かが和了るごとに供託を回収するみたいなことも考えましたが、リーチ棒がなくなるとリーチしているのかしていないのか分からなくなり、その都度に供託を出すことはリーチ者の負担が大きすぎるためリーチは廃止するしかないようです。
※その他の細かいルールは未定

戦術面を考えた場合、早く和了った人は先述した通り放銃のリスクを回避出来ますが、すぐに和了らず残った人のほうがツモ回数も増えて高い手を狙いやすくなります。
また、見える牌がどんどん増えるので後半になるほど情報量が増えて、役を完成させやすくもなります。
そのため手配に発展性があるのなら、すぐに和了らずにある程度役の重なりを狙ったほうが、他の人のツモ回数を減らすという意味でも得策になるかもしれません。

当然、残された人のほうが高い手になりやすいので、早和了りした人にも高いツモに対する支払いのリスクが発生します。
その点を考慮すると、早さが最大の利点となっている現行の麻雀ルールよりもチャンスはかなり平等になり、運要素は下がると思われます。
また、押し引きの判断は相当難しく実力を示すことに繋がるかもしれませんし、増えた情報量をしっかりと処理出来るかという点も重要になるはずです。

問題は、この麻雀の名前です。
仮に日本式成都麻雀とした場合、ありえないような地名の組み合わせになってしまいます。
リーチ式成都麻雀としたくともリーチは廃止していますし、成都は古都のイメージがあるので京都麻雀とでもしたらいいかと思いましたが、考案者(私)は京都に縁もゆかりもありません。
ということで、単純に和了り抜け方式と呼ぶことにしました。(^o^)

今後は、この和了り抜け方式も運要素が是正された麻雀として勧めていきたいと思います。

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コメント

  1. 一発勝負オーナー より:

    これを日本式麻雀に採り入れた、雀魂の修羅の戦はどう考えますか?

    早く上がったプレイヤーは見てるだけの状態が続く問題も派生します。
    だったら上がったプレイヤーもツモと捨て牌を続け、上がった後も鳴かせない、振らないことが問われればもっと面白くなりそうですが。
    2人以上が上がれず流れた場合、上がったプレイヤーにもノーテン罰符が発生する。
    リーチを掛けたプレイヤーは、そのリスクとして降りることは出来ず、上がった後もツモ切りしか出来ない。
    これにより早いテンパイで安手を上がってもメリットが低くなれば、よりゲーム性が高まるのではないか?

    • 雀魂で、そんなルールがあることは知りませんでした。
      自分はTVゲームの類は一切やらないので、雀魂も基本的に順位戦をするのみとなっています。

      和了った人もツモを継続する話について、自分は早和了りのマイナス面を際立たせたいと思っているので、残った人のツモ回数を増やしたい(和了れる確率高くしたい)と考えています。
      そのため、和了った人はツモをしない方向で考えを進めました。
      また、出来あがった役を崩して捨てるという行為にも多少違和感を感じます。

  2. 一発勝負オーナー より:

    >また、出来あがった役を崩して捨てるという行為にも多少違和感を感じます。

    じゃあ上がったプレイヤーは、リーチを掛けたかどうかに関係なくツモ切りする。
    でどうですか?
    早く上がるのもむちゃくちゃリスクが上がる。
    安手だったら、危険度の高い牌を捨てずに済むために、下手に上がらないほうが良い。
    そんなルールになります。

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