麻雀のプロ団体は、一発・裏ドラなしというルールを採用あるいは一部採用しているケースが多くなっています。
一発や裏ドラは運で完成する偶発役なので(ロンの一発は運とは言い切れないが)、一発裏ドラなしは基本的に運要素の是正に繋がるはずです。
しかし一発と裏ドラがなくなるとリーチをするメリットが減るため、リーチしないダマテンの割合が増えるという副作用も起こります。
過去の記事から、リーチがあったほうが守備や押し引き判断といった実力が反映されやすい要素で勝負が決まりやすくなるとの結論が導き出されています。
上位のプロなら、リーチがなくても他者のテンパイ気配に気付いて守備や押し引きの判断をするのかもしれませんが、そんな簡単に事が進むとは限りません。
例えば、一発裏ドラなしの麻雀で対面のテンパイ気配を感じて降りようとしたとき、上家や下家もリーチのメリットが少ないためリーチしていないだけでテンパイしている可能性は十分考えられるわけです。
テンパイしているかどうかが不明瞭な人が3人いると考えると、折り打ちしても放銃するリスクがあるため、降りるメリットがなくなってきます。
鳴きの入り方や自分の手配状況にもよりますが、一発裏ドラなしの麻雀は和了り重視になりやすいということです。
和了りが重要視される麻雀になると、配牌やツモなどといった運の要素で勝負が決まる比率が高くなってしまいます。
このように、一発裏ドラなしは単純に運要素が低くなるとは言い切れないところがあるわけです。
ですので、一発裏ドラなしのルールを採用するのなら、リーチ周りに対する何らかの対策をしたほうがいいかと思います。
自分が考えた『加点式リーチ麻雀』では、リーチをして流局した際に供託の1000点をリーチ者に戻すことにしてリーチをかけやすくしました。(これには供託が貯まり運要素の高い局が発生することを防ぐ狙いもある)
更に門前清自摸和を廃止にして、役なしで和了る場合にはリーチをかけざるを得なくするなど、リーチに関する対策をした上で一発裏ドラを含む偶発役は廃止しています。
一発裏ドラなしを採用するなら、こういったリーチに関するルール変更を加える必要があるのかもしれません。
いずれにせよ『一発裏ドラなし=運要素が低い』とは単純に言えず、麻雀の運要素を是正するにはもっと深い思慮が必要になってくると思われます。
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