日本の若者文化を引っぱてきたギャルについてまとめました。
そもそもギャルとは?
若い女性を指す girl(ガール)の、アメリカ英語における俗語
ギャルは、元々アメリカで使われていた言葉でした。
日本におけるギャルの広がり
ギャルという言葉の誕生
1972年(昭和47年)にラングラーよりGalsという女性用ジーンズが発売された時から広まった。
これが日本におけてギャルという言葉が広がるきっかけだという。
OH! ギャル
沢田研二の27枚目のシングルである。
1979年5月31日にポリドール・レコードより発売された。
沢田研二が女装をして歌う『OH!ギャル』は、当時大きな話題となった。
沢田研二いわく、当時ギャルという言葉は新しいイメージがあったとのこと。
これ以降、ギャルという言葉はそれなりに一般化していった。
オヤジギャル
漫画『スイートスポット』登場するオヤジギャルは流行語大賞を獲得するまでの知名度を得た。
この頃からギャルの前に何らかの言葉をつけ『○○ギャル』という言葉が、マスメディアなどで頻繁に使われるようになる。
※オヤジギャルの流行語受賞は1990年。
お立ち台ギャル
派手なボディコンのミニスカート姿で扇子を振りながら踊る「お立ち台ギャル」の姿は、ジュリアナ東京を代表としてバブル景気の象徴としてしばしば取り上げられる。
お立ち台という言葉も1993年に流行語大賞に選ばれている。
当時のギャルはワンレン・ボディコンが定番でしたね。(;^_^A
コギャル
当時はコギャルブームと言って良いほどの流行ぶりで、ワイドショーや週刊誌を初めとして、メディアでは女子中高生やコギャルの特集が連日連夜と書き立て報道された。
1995年頃から安室奈美恵のファッションを真似たアムラーが登場、そこから発展した『コギャル』は社会的に大きな話題となり、一気にギャル文化が開花する。
ちなみにコギャルの定番は、ミニスカ、ルーズソックス、茶髪。
ガングロギャグ(ヤマンバギャル・マンバギャル)
ガングロは1990年代前半の日本に新たなファッション・スタイルとして登場
コギャル時代にもあった日焼けや髪の脱色がさらに進み、日本の妖怪『山姥(やまんば)』になぞらえた『ヤマンバギャル』が登場。
そんな『ヤマンバギャル』はさらに進化し『マンバギャル』となり、そのあまりにも行き過ぎたファッションセンスは、一般社会に受け入れられない状況にまで変貌していた。
白ギャル
浜崎のような白い肌にブリーチによって金髪に近い色にした髪は年頃の近い女性に大きく支持された。
行き過ぎたガングロギャルたちのアンチテーゼとして白ギャルも登場。
代表者は『浜崎あゆみ』。
ギャルはさらに発展!!
ガングロギャルと白ギャルの例でもわかるとおり、ギャルは様々な形に進化し多様化していった。
ギャルママ
育児を行う母親になったギャルのことをギャルママと呼ぶ。
本来なら子供を産んで母親になればギャルを卒業することが一般的であるが、そのままギャルを続ける女性たちも・・・
汚ギャル
何日も風呂に入らず下着も替えないような、不潔にしているギャルをテレビのバラエティ番組『学校へ行こう!』などで頻繁に取り上げられていた。
もはや意味不明なギャルという言葉の使われ方だが、逆に考えればギャルという言葉が相当一般化してきた証拠ともとれる。
ギャル男
髪型や服装の派手な若い男性。ギャルに似た意識をもつ男性
本来、girl(女の子)の造語であるギャルが、男性にまで使われる始末に・・・
アゲ嬢
『小悪魔ageha』が創刊した2006年から現在まで継続するギャルファッションのひとつ。
キャバクラ嬢などを中心としたアゲ嬢もギャルの一種。
キャンギャル
企業イメージをプロモーションする際に登用するモデルやタレントなどのことを言う。
キャンペーンガールと呼ばれる女性たちも、キャンギャルと呼ばれることが多い。
ギャルが生んだ様々な文化
ギャル文化は新たな輸出産業として日本政府も注目
政府も注目するギャル文化とは?
ルーズソックス
日本の女子高生が学校の制服着用の際に履くソックスとして普及した
ルーズソックスはコギャルの象徴的アイテムだった。
日焼けサロン
ガングロになるためには日焼けサロンは必要不可欠
日焼けサロンが一般化していったことに、ギャルたちは相当貢献したと思われる。
ヘアーエクステンション
2000年頃から10代~20代前半の女性の間で爆発的に普及した。
エクステの普及もギャルたちの影響が強い。
ネイルアート
90年代、ネイルムーブメントが巻き起こり2000年に入りジェルネイルの普及により現在のめざましいネイル産業の発展があります。
つけ爪による派手なネイルアートのブームも、ギャル達の影響があるものと思われる。
デコ電
ユーザーによって装飾が施された携帯電話のこと
携帯電話に限らずデコレーションした様々なグッズが作られ、海外でも人気となった。
ギャルサー
ギャルたちが作っているサークル(ギャルのサークル)を短く省略した略語
ギャル達がサークルを組み行動を共にすることで、ギャルの文化は大きく発展していった。
パラパラ
イベントサークルブームが追い風となり、新世代ギャル達を中心に大ブームが起きた
パラパラのブームもギャルの存在は欠かせない。
そんなギャル文化にも陰りが
次々と休刊していくギャル雑誌。
2009年5月1日発売の同年6月号で休刊。部数が伸び悩み、今回市場の拡大は困難だと判断したためという。
主婦の友社発行の『Cawaii』は2009年5月に休刊。
部数が伸び悩み、市場の拡大は困難と判断したとのこと。
ギャル向けファッション誌「Ranzuki(ランズキ)」が、10月23日発売の12月号から新装刊。表紙のロゴデザインをはじめ、誌面を彩るモデル陣や企画内容も大幅なリニューアルを遂げた。
出典 ギャル誌「Ranzuki」新装刊で大幅路線変更「髪も暗いしメイクもうすい」 – モデルプレス
ぶんか社発行の『Ranzuki』は大幅な路線変更を行い、ギャル雑誌からの脱却を図った。
「小悪魔ageha」などを出版していたインフォレストが倒産
出典 「小悪魔ageha」などを出版していたインフォレストが倒産、負債30億円 – GIGAZINE
インフォレスト発行の『小悪魔ageha』は、出版元の会社が倒産したことにより、2014年6月1日に発売される7月号をもって廃刊となる見通し。
2014年3月号は、最盛期の6分の1しか売上がなかったとのこと。
大洋図書が発行するギャル向けファッション雑誌「egg(エッグ)」が、5月31日発売の7月号をもって休刊することがわかった。
出典 創刊から19年 渋谷発ギャル雑誌「egg」休刊へ | Fashionsnap.com
1995年からギャル文化を発信し続けた大洋図書が発行する『egg』も、2014年5月31日をもって休刊とのこと。
純粋なギャル雑誌は絶滅状態!今後のギャルはどうなる?
GALの時代が変わる!!清楚な女のコ宣言!!
ギャル文化を引っ張ってきた雑誌『Popteen』が、2013年10月号でGALの時代が変わると8ページに渡って特集を組む。
出版業界のこのような動きに、コギャルブームから続いたギャル文化にひとつの終止符がついたと感じる人も多い模様。
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