将棋界の最多連勝記録を更新し、連日連夜マスコミに取り上げられている藤井聡太四段。
現在起きている藤井聡太フィーバーと過去に起こった競技選手(スポーツ選手中心)のフィーバーを見比べてみたいと思います。
藤井聡太フィーバー
ここ最近、連日連夜に渡り藤井聡太四段の話題がメディアを騒がしています。
朝の情報番組、昼のワイドショー、夜のニュースと、1日中藤井聡太四段の話題がテレビで取り上げられ、まさに現在は藤井聡太フィーバーと言えます。
藤井聡太四段とは?
藤井聡太
生年月日:2002年7月19日
プロ入り:2016年10月1日(最年少記録)
出身地:愛知県
※プロ入り後、負けなしの29連勝中。(プロ棋士の連勝記録も更新)
過去に起こった競技選手のフィーバー
藤井聡太四段に対するフィーバーを見ていて、過去に起きたフィーバーと比べてどれくらい凄いのかなと思い、過去(ここ20年程度)に起こった競技選手におけるフィーバーをまとめてみました。
若貴フィーバー
貴乃花
生年月日:1972年8月12日
競技:相撲
フィーバーが起こった時期:1991年から2001年
フィーバーが起こった年齢:18歳~
弟にわずかに遅れて入幕した兄若花田とともに「若貴フィーバー」と呼ばれ、平成初期の一大相撲ブームの担い手となり、一日20番の申し合いをこなす
貴乃花(当時は貴花田)は、1991年に幕内で12勝の大活躍をし一躍時の人に。
その後の貴乃花は横綱まで駆け上り、更には兄の若乃花も横綱に昇進し史上初の兄弟横綱となるなど、兄弟揃っての大フィーバーとなる。
この若貴フィーバーは、貴乃花が2001年初場所に大怪我からの優勝をするまで断続的に続くこととなる。
羽生フィーバー(将棋)
羽生善治
生年月日:1970年9月27日
競技:将棋
フィーバーが起こった時期:1995年から1996年
フィーバーが起こった年齢:24歳~
七冠制覇を目前で阻止された。羽生がタイトルに挑戦して敗れたのは、これが初めてである。この第7局の2日目当日、対局場のホテルには、将棋界の取材としては異例の数の報道陣が大挙して詰めかけていた(約150名)。
羽生善治三冠は、1996年に将棋界の全てのタイトルを獲得し羽生フィーバーを引き起こす。
後に元アイドルで朝ドラぼヒロイン経験もある畠田理恵さんと結婚したことからも分かるように、当時の羽生さんは将棋界だけではなく一般層から見ても時の人だった。
松坂フィーバー
松坂大輔
生年月日:1980年9月13日
競技:野球
フィーバーが起こった時期:1998年から1999年
フィーバーが起こった年齢:17歳~
3年生時に150km/h超の球速を出し、切れ味鋭いスライダーを武器に超高校級の投手として「平成の怪物」として注目を浴びた。
松坂大輔選手は、高校3年生当時の甲子園(全国高校野球)で衝撃的な勝ち方を連発して優勝し、大輔フィーバーが起こる。
プロ入り後も、1年目で16勝するなどフィーバーが続いた。
Qちゃんフィーバー
高橋尚子
生年月日:1972年5月6日
競技:陸上競技(マラソン)
フィーバーが起こった時期:2000年から2002年
フィーバーが起こった年齢:28歳~
2001年2月、Qちゃんフィーバーは収まらずイベント・表彰などが続き練習不足のなか、また週刊誌などによるいわれのない中傷記事(太りすぎでもう走れないなど)も続くなか、青梅マラソンに出場。30kmレースの日本最高記録(当時)を更新して優勝した。
高橋尚子選手はシドニーオリンピックの女子マラソンで金メダルを獲得し、国民栄誉賞も受賞。
監督の小出義雄さん共々メディアに引っ張りだことなる。
オリンピックの翌年には世界新記録も獲得するなどフィーバーが続いた。
宮里藍&横峯さくらフィーバー
宮里藍&横峯さくら
生年月日:1985年6月19日(宮里藍)
生年月日:1985年12月13日(横峯さくら)
競技:ゴルフ
フィーバーが起こった時期:2003年から2005年
フィーバーが起こった年齢:18歳~
男子も含めゴルフ人気は長く低迷していたが、宮里藍のライバルの横峯さくらとともに女子プロゴルフ界のニュー・ヒロインとして注目され、テレビ中継の視聴率が10%を超えるなどゴルフ人気の復活に貢献した。
宮里藍選手は、高校3年生で出場したアマチュアでツアー優勝し大きな話題となる。
更に同い年の横峯さくら選手も翌年より活躍し、2人のライバル関係にも注目が集まり、普段ゴルフを見ない層を含めてフィーバーが起こることとなる。
このフィーバーは、宮里藍が海外ツアーへ進出するまで続いた。
ミキティフィーバー
安藤美姫
生年月日:1987年12月18日
競技:フィギュアスケート
フィーバーが起こった時期:2003年から2005年
フィーバーが起こった年齢:15歳~
冬季国体では、安藤を見るために競技会場の収容能力をはるかに超える観客が詰め掛け、入場制限が掛けられた。
安藤美姫さんは、2002-2003シーズンのジュニアGPファイナルで女子史上初の4回転ジャンプを決め注目が集まりはじめ、2003年の全日本選手権で優勝した際には日本中から注目を集めることとなる。
2005年のプロ野球・巨人-広島開幕戦では始球式を行うほどのフィーバー状態だった。
北島康介フィーバー
北島康介
生年月日:1982年9月22日
競技:競泳(平泳ぎ)
フィーバーが起こった時期:2004年
フィーバーが起こった年齢:21歳~
「チョー気持ちいい(超気持ちいい)」は、この年の新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれ、2010年に集計された「印象に残っている流行語」で第3位に選ばれている。
北島康介さんは、アテネオリンピックの競泳(平泳ぎ)で金メダルを2つ、リレーの銅メダルを合わせ計3つのメダルを獲得し大きな注目を集める。
更にこの際に言った『チョー気持ちいい』は話題となり、流行語大賞も獲得している。
浅田真央フィーバー
浅田真央
生年月日:1990年9月25日
競技:フィギュアスケート
フィーバーが起こった時期:2005年から2009年
フィーバーが起こった年齢:15歳~
GPシリーズの実績からトリノオリンピック出場を期待する声もあったが、ISUの定めた「五輪前年の6月30日までに15歳」という年齢制限に87日足りず、代表資格を得られなかった。
浅田真央選手は、2005-2006シーズンのGPファイナルで当時の世界女王であったイリーナ・スルツカヤ選手を破り優勝。
年齢規定でオリンピックに出場できないにも関わらず、オリンピック出場を嘆願する人が続出するほどの話題となる。
その後、少なくとバンクーバーオリンピックに出場するまではフィーバーと言える状態だった。
ハンカチ王子フィーバー
斎藤佑樹
生年月日:1988年6月6日
競技:野球
フィーバーが起こった時期:2006年から2007年
フィーバーが起こった年齢:18歳~
早稲田実業にはこのハンカチに関する問い合わせが殺到し、Yahoo!オークションでは定価400円の同じ種類のハンカチに対し、一時的に1万円を超える値がついた。
斎藤佑樹選手は、高校3年生当時の甲子園(全国高校野球)でライバル田中将大選手と大熱戦を演じ優勝し、その際に使ったハンカチが話題になるほどの大フィーバーが起こす。
その後は大学に進出したが、普段はあまりマスコミに取り上げられない大学野球が大注目になるなどフィーバー状態が続いた。
ハニカミ王子フィーバー
石川遼
生年月日:1991年9月17日
競技:ゴルフ
フィーバーが起こった時期:2007年から2009年
フィーバーが起こった年齢:15歳~
プロに転向した2008年以降、石川目当てに主婦層が低迷している男子ゴルフのテレビ中継を見るようになり、視聴率が大幅に伸びた。また、日本国外では「shy prince」などと訳されていた。
石川遼選手は、高校1年生時にアマチュアとして参戦したツアーで優勝し、最年少ゴルフツアー優勝としてギネスブックにも掲載された。
その後もしっかりと実力を見せてプロ1年に早々と獲得賞金1億円を超え、ゴルフに興味のなかった主婦層にまで注目が集まるなど大フィーバーとなる。
更にプロ2年には賞金王にも輝くこととなる。
石井慧フィーバー
石井慧
生年月日:1986年12月19日
競技:柔道
フィーバーが起こった時期:2008年から2009年
フィーバーが起こった年齢:21歳~
五輪での最重量級最年少王者となった。優勝直後のインタビューで「オリンピックのプレッシャーなんて斉藤先生のプレッシャーに比べたら、屁の突っ張りにもなりません」と発言し、新語・流行語大賞の候補60語にノミネートされた。
石井慧さんは北京オリンピックで金メダルを獲得後、面白い言動や行動がマスコミ受けし大きな話題となる。
その後、総合格闘技界に進出するまでマスコミの注目を集めた。
羽生フィーバー(フィギュアスケート)
羽生結弦
生年月日:1994年12月7日
競技:フィギュアスケート
フィーバーが起こった時期:2014年
フィーバーが起こった年齢:19歳~
羽生はフィギュアスケート男子シングルの種目において、日本人初(アジア人でも初)となる冬季オリンピックでの金メダルを獲得した。
羽生結弦選手はフィギュアスケートの男子シングルでアジア選手としてはじめて金メダルを獲得し、甘いマスクにも注目が集まりフィーバーとなる。
この“羽生フィーバー”は、およそ19年振りとなる。(笑)
五郎丸フィーバー
五郎丸歩
生年月日:1986年3月1日
競技:ラグビー
フィーバーが起こった時期:2015年から2016年
フィーバーが起こった年齢:29歳~
このポーズが「五郎丸ポーズ」と呼ばれるようになり、2015年の新語・流行語大賞にもノミネートされ、「五郎丸(ポーズ)」としてトップテンに選出され、「五郎丸」として2015年度ネット流行語大賞金賞(第1位)を受賞した。
ラグビー・ワールドカップにて予想外の活躍した日本代表でキッカーを務めた五郎丸歩選手は、あまりにもインパクトのある名前と、特徴的なゴールキック前のポーズで一躍時の人となる。
2015年から2016年にかけて多数のCM出演を果たすなどフィーバー状態だった。
フィーバーとは何か?
何がフィーバーなのかという定義は難しいですが、上記で挙げた全ての現象で起こっていることは、
加熱報道
です。
フィーバー状態になると、世間の注目や関心と報道する側のバランスが崩れ、加熱な報道がある程度継続的に起こるようです。
つまり、ポジティブな話題に対し、加熱な報道が起こっている状態こそを”フィーバー”というのかもしれません。
競技選手に対してフィーバーが起こる条件
好成績を残す
当然、フィーバーを起こした人は前例にないような記録や成績を残していることがほとんどです。
もう少し好成績を残していれば、バトミントンのオグシオペア、バレーボールのメグカナコンビ&木村沙織さん、フェンシングの太田雄貴さん、スピードスケートの岡崎朋美さん、モーグルの上村愛子さん、カーリング女子チームなども、上記した選手たちと同レベルのフィーバーを起こしていたかと思います。
突然現れる
過去にフィーバーを起こした人は世間的にはあまり知られていない状態から突然現れるケースがほとんどです。(当然その業界の中では有名人なのでしょうが)
一般人からすると、突然現れた人物の人となりを知りたいという衝動にかられ、加熱報道が起こっていくものと思われます。
そのため、子供の頃から世間に知られている卓球の福原愛選手や、徐々に知名度が上がっていった柔道の田村亮子さん、レスリングの吉田沙保里選手、体操の内村航平選手、テニスの錦織圭選手などは、注目は集まっても加熱な報道はあまり起こっていないように感じます。(田村亮子さんの場合は期待された金メダルを取れなかったことも原因)
対象となる選手が若い
フィーバーが起こる重要なポイントは”若さ”なようです。
上記で挙げたほとんどの選手は10代でフィーバーを起こしており、対象競技の最年少記録などを更新している場合も多々あります。
対象選手が若くない場合は、選手のキャラクターが際立っている場合が多いようです。
最後に・・・
藤井聡太フィーバーはいつまで続くのでしょうかね?
将棋ファンは将棋が注目されて嬉しい半面、もう少し将棋界が落ち着いてほしいという想いもあるのかもしれません。
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