どっちが先輩後輩? 吉本興行芸人の芸歴至上主義に対する違和感

芸能
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私にはお笑い芸人に関して、昔からずっと思っていることがあります。
それは芸歴に対する違和感です。
少し前に、爆笑問題の太田光さんと吉本興業のぜんじろうさんが、どちらが先輩かで揉めていたことも記憶に新しいかと思います。(そのときも書こうと思ったのですが・・・)

一般人から見ると、芸人は先輩後輩をやたらと気にする傾向があるように見受けられ、それ自体はいいのですが、その先輩後輩の基準が“どっちが先に芸人になったか”のみで決められているのです。
特にこの傾向は吉本興業所属の芸人に強く現れます。
どっちが年上かで考えればややこしいことなど何もないにもかかわらず、とにもかくにも吉本興業の芸人は芸歴至上主義なのです。

具体的な話をしますと、ダウンタウンの松本人志さんと浜田雅功さんは、130Rの板尾創路さんとほんこんさんと同学年で、木村祐一さんに至ってはダウンタウンの2人より1学年上になります。
しかし芸人になった時期の関係で、板尾創路さん、ほんこんさん、木村祐一さんは全員ダウンタウンの後輩になり、実際にダウンタウンの2人もこの3人を後輩扱いしています。
こういった年齢を完全に無視して芸歴のみで先輩後輩を決めることに違和感を感じるわけです。

一般社会では、会社に入った順だけで先輩後輩が決まるなんてことはありません。
そんなことをしたら大卒よりも高卒、高卒よりも中卒のほうが先輩として扱われ、誰も大学になんか行かなくなります。
現在の日本の会社または日本社会は、年齢や役職や入社時期など様々な点を考慮しお互いに尊重し合い構成されているのです。
それを芸歴のみの物差しで先輩後輩の全て決めてしまえば、様々な支障が生じてしまうのではないでしょうか?
実際に吉本興業の芸人には、学生時代の部活の先輩が吉本に入った途端に後輩になったなんて例があるそうですが、そんなことが起こったら人間関係に軋轢をきたすだろうことは誰だってわかると思います。
やはり、芸人の社会も一般社会と同じように芸歴も年齢もどちらも尊重するべきなのではないでしょうか?

こういった入った時期だけで先輩後輩を決めてしまうような文化は他のところにもあります。
例えば、プロレス業界やAKB48グループなんかもそうですが・・・
吉本興業も加えて、どこも問題をよく起こす業界やグループなのです。
因果関係は分からないですが、やはり加入時期だけで先輩後輩を完全に決めてしまうことで、人間関係に強い軋轢やストレスが生じているのではないかと想像されます。

それと、お笑い芸人の芸歴に関してもう1つ苦言を呈したいと思います。
それは先輩芸人のことを“兄さん”と呼ぶ文化で、こちらも吉本興業所属の芸人によく現れます。
これもやめたほうがいいではないでしょうか?
実際の兄でない人物を兄と見立てる文化って、正にヤクザの文化じゃないですか?
こういった文化がどこから始まっているかは分かりませんが、現在の社会で広く使っているのは、お笑い芸人とヤクザ、あとは芸者の世界ぐらいかと思います。
芸者の場合は姉さんになるわけですが、少なくとも自分は、本当の兄じゃない人を兄に見立ててるような文化をもつ社会をヤクザと芸人以外に知りません。
反社会的勢力との断絶を提言するのなら、こういったヤクザまがいの文化もやめるべきかと思います。

ここ数日間、日本は吉本興業に関していろいろな議論がなされていますが、1912年から続く吉本興業には、旧態依然とした古い体質、またそれを起因とした問題が多々あることは間違いないと思います。

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