将棋界にまた揉め事が!? 将棋棋戦の棋譜利用問題に関する解説と個人的な意見

頭脳系競技
この記事は約4分で読めます。

現在、将棋界でちょっとした騒動が起こっています。
それは棋譜利用に関することについてです。
棋譜とは将棋の駒がどのように動いたかを示すもので、棋譜を見ることで将棋の勝負を再現することができます。
この棋譜を主催スポンサーが独占的に使用すること(紙面で発表すること)により、多くの棋戦が開催されているわけですが、実は、この棋譜に著作権があるのかないのかなどは明確になっておらず、棋譜の利用に関しては今まで明確なルールがなかったのです。

しかしこの棋譜の利用について、日本将棋連盟は昨年から基本的に禁止にしています。
もう少し正確に言うと、棋譜を利用する際は日本将棋連盟に申請をするらしいのですが、ほとんどの場合で却下されるらしいのです。
このことに対し、告訴も辞さないという将棋ファンが出てきて話題になっているわけです。

日本将棋連盟及びそのスポンサーを訴訟する準備が整いました【緊急告知live】

この問題は、当初スルーしようかと思っていたのですが、本日Yahoo!ニュースで取り上げられ、そこのコメント欄であまり内容を理解していない人が多いと感じたので記事にすることにしました。
Yahoo!ニュースのコメント欄では、『棋譜の利用=棋譜全て使用』と勘違いし、動画サイトにテレビ番組を違法にアップロードするのと変わらないような感じと思っている人も見受けられましたが、日本将棋連盟は棋譜にある局面図の1つすらも使うなと主張しているそうです。

これを野球に例えた場合、

〇月〇日の阪神―巨人戦は、0対3の9回、2アウト満塁2ストライク3ボール、ピッチャー桑田から代打の八木がホームランを打ち、阪神のサヨナラ勝ちとなりました。

という、文章が

〇月〇日の阪神―巨人戦は、阪神が勝ちました。

までしか言及できなくなってしまうのです。
つまり試合の内容に関することは一切何も言及するなということです。
これはいくらなんでも酷すぎます。
もちろん、野球などのスポーツと棋譜により勝負の再現ができる頭脳系競技の将棋を単純に比べることはできませんが、その点を考慮しても現在の状況は改善の余地はあるかと思います。

実際には、棋譜に著作権が認められたとしても、1つの局面図を使って個人の意見をブログなどに書いたり動画サイトで個人の意見を言うことは、(引用元を明確にすれば)引用の範囲を超えないので法律的に問題はないでしょう。
しかし、現状の日本将棋連盟はこういった法律的に問題がないと思われる部分まで使用禁止と主張しており、歪な状況となっているのです。
日本将棋連盟側も、かつては将棋中継アプリの画像ツイート(実質的な局面図)を1日3回まで使用可能などというルールを明示してわけで、本心では局面図1つすら使用禁止にするということに無理があると認識している可能性もあります。
しかし、動画サイトやSNSなどの発展により棋譜の不正使用が増え、あまり議論を進めないままに棋譜の使用を一切できなくさせてしまったのかもしれません。
例えば、1人1つの局面図でも別アカウント多数作れば、全ての棋譜を再現できてしまうようなこともあり、こういった点を考慮して日本将棋連盟や棋戦主催者は局面図1つであっても使用禁止という方向に舵をとったと想定できるのです。

しかしその結果、本来有益であるはずの棋譜利用(1局面図からの個人的な感想)すら禁止になってしまっている現状はあまりにおかしいわけで、上記したYouTubeに出ていた人たちが声をあげているわけです。
ただ、もしこの問題が裁判にまで発展した場合、

・大手新聞社のほとんどが日本将棋連盟側の味方をすること(世論の誘導ができる)
・多くの将棋ファンはそこまで興味がない(棋力が著しく高い人以外はほとんど関係がない)
・裁判所的にも前例のない難しい判断であること

などという諸々の状況から、あらぬ方向の判決が下される危険性もあり、リスクの高い戦いになるのかもしれませんが、個人的には棋譜の利用を広く認めたほうが長い目で見た場合、将棋界全体的にも良い方向に進むと思います。
正直、自分の棋力ではプロ棋士の棋譜を利用することはないでしょうが、将棋界の発展のために日本将棋連盟も目先の利益追求だけではなく広い心で将棋ファンに接してほしいと思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました