1980年代は松田聖子や中森明菜などによる一大アイドルブームが起きましたが、1990年代は一転してアイドル冬の時代と呼ばれるほどアイドル文化が廃れた時代でした。
そして2020年代も、再びアイドル冬の時代が訪れるのではないかと一部で噂になっています。
2010年代はAKB48などの秋元康プロデュースの多人数型アイドルを中心に、アイドル戦国時代と言われるほどアイドル文化が花開く時代でした。
しかし、ここ数年AKB48グループの人気が徐々に下がり、特に昨年はNGT48メンバーの暴行騒動を巡り一気に人気を低下させます。
昨年は、長年続いていたAKB48の冠番組『AKBINGO!』が終了した他、人気深夜ラジオの『オールナイトニッポン』も担当を外されるなど、メディアによるAKB48グループ離れも明確になってきています。
更に、何年間も続いていた
AKB48選抜総選挙
じゃんけん大会
AKB48紅白対抗歌合戦
などのイベントも昨年は行われませんでした。
グループ内では、時代を担うような人気若手メンバーの卒業も相次ぎ、いつグループ解散という大きなニュースが発表されてもおかしくない状況となっています。
AKB48の人気低下と反比例するかのように人気を得たライバル・乃木坂46も、ここにきて人気低下がハッキリとしてきました。
その理由は、人気の礎を築いた初期メンバーたちが続々と卒業しているからで、これはグループ結成からの期間を考えて致し方ない現象のようです。
乃木坂46の姉妹グループである欅坂46は、平手友梨奈という10年に1人レベルの逸材を中心に急成長を遂げましたが、最年少メンバー1人の人気に頼り切った戦略は、当人に過度なプレッシャーを与え精神的な不安を招き、平手友梨奈のグループ脱退という最悪な事態をもって一気に先行きが不安定化しています。
以上のように、秋元康プロデュースの多人数型アイドルグループが、ここにきて軒並み人気を低下させているわけです。
また、AKB48のブームに乗って誕生したその他のアイドルグループたちも、既に多くが解散してしまっており、現在はアイドル文化はハッキリと衰退の方向へと進んでいる模様です。
おそらく、今後は新しいアイドルが登場するより、アイドル文化が過度に流行していた反動で、しばらくアイドル冬の時代が訪れると予想されます。
口パクが当たり前となった現在のアイドルに世間が嫌気を指している感もあるため、これからは本格的なアーティスト勢が勢いを増すかもしれません。
また、アイドル自体もアーティスト志向に進んでいくことも予想され、実際『BiSH』などという新しいタイプのアイドルも誕生し始めています。
1990年代には、安室奈美恵や浜崎あゆみがアイドルから脱却してアーティストとして大成功しており、2020年代にも同じようなことが起きると思われるのです。
そしてアイドル文化はしばらく低迷した後、1990年代後半に『モーニング娘。』がブレイクしたときのように、一気にアイドル冬の時代を終わらせる今は見ぬアイドルが登場するのかもしれません。
アイドルファンにとってはなかなか厳しい時代に突入するかもしれませんが、これも1つの時代として致し方ない現象なのかと思います。
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