カーリングに対して感じる誤解や偏見について

スポーツ
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インターネットを見ていると、稀に

カーリングは簡単そうだから自分でもオリンピックに出れそう

なんてことを言う人が見受けられます。

日本人のほとんどは、長野オリンピックで初採用されるまでカーリングという競技を知らず、初めて見た際はスポーツというよりは氷上で行う遊び(レジャースポーツ)に近いと感じた人も多かったと思います。
スウィープ(ブラシなどで氷をこする作業)をする道具も、昔は普通のほうきやデッキブラシにしか見えないようなものを使っており、少し滑稽に見えた部分もあって他のスポーツと一線を画して見えたことは確かです。
実際にカーリングはスポーツの基本である運動神経の良さなどがあまり影響しないスポーツで、いかに簡単にできそうに見え冒頭のようなことを言う人もとても多かったと記憶しています。
それから24年の時が過ぎ、カーリングに対する一般の認識も十分広がったと思っていたのですが、未だにカーリングに対して偏見じみた考えを持つ人は一定数いる模様です。

そこで、実際に(オリンピックで行われる)カーリングが簡単なのかを、いくつかの項目に分けて考えてみました。

プレー場所

当たり前のことですが、カーリングは氷の上で行います。
そのため普通の人はプレイエリアをまとも歩くことことすら難しく(滑って転んでしまい)、試合をすることがほぼ不可能と思われます。

スウィーピング

カーリングで投げたストーンの微調整を行うスウィーピングという作業(ブラシで氷をこする作業)は無酸素運動であり、かなりの体力を消費します。
それを証拠に、カーリング場の気温が低いにもかかわらず多くの選手が半袖でプレーしています。

ストーンを投げる精度

カーリングにおいてストーンを投げる距離はおよそ40mですが、氷上の40m先に数cm単位で石を投げ置くなんて普通に考えて簡単なわけがありません。

戦術

カーリングはストーンをどこに置くかを複雑に考えなければならない極めて戦術的なスポーツです。
当然、ストーンを投げる際には多少のコントロールミスもあって状況が常に変わるので、その都度に戦術を随時練り直す必要もあります。

以上のように、カーリングは決して簡単なスポーツではありません。

こう説明をしても、まだカーリングが簡単そうに見えるという人がいるかもしれませんが、仮にカーリングが簡単だったとして簡単にオリンピックに出場することが可能でしょうか?
カーリングが対戦競技である以上、相手も同じ条件なのですから『簡単にできる=簡単に勝てる』にはならないはずです。
簡単か難解かで言えばサッカーや卓球だって簡単なスポーツと言えますし、100m走に至っては、ほとんどの人が今すぐにでも行えます。
しかし、これらの競技でオリンピックに出ることが簡単でないことは普通に理解ができていると思います。
カーリングの場合は、運動神経の良さがあまり加味されないことや、他のスポーツに比べれば激しい(体力的に苦しい)練習を行う必要がないこともあり、スポーツの知識がない人に誤解を生む原因になっているのかもしれません。

世の中には、スポーツが苦手でスポーツにあまり興味がない人も多くいます。
中には、子供のころから体育の授業や運動会などで良い思いがなく、スポーツに対して負の感情を抱いている人もいることでしょう。
そういったスポーツに対して理解のない人たちからすると、カーリングは誤解を生みやすいスポーツなようで『簡単にオリンピックに出れそう』などといったあり得ない結論を導き出してしまうのかもしれません。

以上、カーリングは簡単ではないし、当然オリンピックに簡単に出れることもありませんので、冒頭のようなメチャクチャな意見はあまり言わないほうがいいかと思います。(;^_^A

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