今回の記事は、去年の春ぐらいに公開しようと思い半分くらい書き終わっていたいたのですが、新型コロナウイルスの影響で東京オリンピックが延期したため状況が変わり公開に至らなかった記事です。
しかし、東京オリンピックも終了したとうことで今回公開しようと思います。
それは、近年よく聞くようになったアスリートファーストという概念に対する違和感についてです。
正直言って、私はこのアスリートファーストという言葉が好きではありません。
その理由を以下で説明していきます。
もし仮に100m走をアスリートファーストの観点に立って行った場合、室内で行ったほうがいいのは当たり前として、観客がいる必要なんて一切ありません。
もちろんテレビの中継をする必要もなく、タイムを自動で測れる機械があれば審判のような関係者すらも邪魔なだけです。
誰が勝ってどんなタイムだったかを発表することすらも無駄な行為で、アスリートの間だけで結果を共有すればいいだけのことです。
順位を競うだけならタイムの計測すらする必要はないのかもしれないですし、逆にタイムだけを競うのなら同じ場所に集まる必要すらないのかもしれません。
アスリートファーストの観点に立てば、オリンピックが4年に1回である必要もないし、多くのスポーツが一堂に会する意味も全くありません。
ウエイトリフティングや採点競技の体操・飛び込みなどは、リモートで行っても問題がない可能性もあります。
こんなオリンピックの何が面白いと言うのでしょうか?
つまりオリンピックがアスリートファーストであったことなど過去に1度もないし、これから先もないのです。
そもそもスポーツにおいてアスリートファーストなんて状態はあってはならないと私は思っています。
アスリートファーストを突き詰めれば、アスリートファーストではないという強烈な矛盾に陥ってしまうからです。
アスリートファーストで行うような大会は上記したような誰の興味も惹かない競技会となりかねず、アスリートの収入にも繋がらず競技を続けていくことすら不可能な状況になりかねません。
近年は、メディアでアスリートファーストと言っておけばいいと考える政治家やタレントが多いようですが、アスリートの本質と現実を少しは考えろと、スポーツ選手を目指していた立場として言わせていただいと思います。
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