AKB48選抜総選挙に見るファン層(マニア層)と一般層のメンバーに対する人気度の乖離

アイドル
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先日行われた第8回AKB48選抜総選挙は、以下の様な結果となりました。

1位:指原莉乃
2位:渡辺麻友
3位:松井珠理奈
4位:山本彩
5位:柏木由紀
6位:宮脇咲良
7位:須田亜香里
8位:島崎遥香
9位:兒玉遥
10位:武藤十夢
11位:横山由依
12位:北原里英
13位:向井地美音
14位:岡田奈々
15位:高橋朱里
16位:にゃんにゃん仮面

選抜メンバーとなる上位16位入りしたメンバーには拍手を贈りたいと思いますが、AKB48にそこまで興味のない一般層にこの16人中何人を知っているかと聞けば、知らないメンバーがかなりいるのではないでしょうか?
または、メンバーは知っていても順位に違和感を感じる人も多いのではないでしょうか?

では、ここで6年前に行われた第2回AKB48選抜総選挙の上位16人を紹介します。

1位:大島優子
2位:前田敦子
3位:篠田麻里子
4位:板野友美
5位:渡辺麻友
6位:高橋みなみ
7位:小嶋陽菜
8位:柏木由紀
9位:宮澤佐江
10位:松井珠理奈
11位:松井玲奈
12位:河西智美
13位:高城亜樹
14位:峯岸みなみ
15位:小野恵令奈
16位:北原里英

こちらの16人なら一般的にも知られているメンバーが多く、順位も妥当と感じる人が多いと思います。
総選挙後の活躍もあるので単純な比較はできませんが、現在のAKB48選抜総選挙は、投票行動を行うファン層(マニア層)と世間一般との間に、大きな感覚的ズレが発生しているように感じます。
投票数が増えていく一方で(今年は若干少なくなった)、一般層の感覚と乖離していくということは本来大きな矛盾です。
そしてその最たる例が、指原莉乃さんが今年果たした得票数24万票での連覇でしょう。

前田敦子さんは最後の参加となった第3回AKB48選抜総選挙で、得票数およそ14万票の1位でした。
当時の前田敦子さんと比べて、今の指原莉乃さんが倍近い人気があると思っている人は、正直AKB48ファンでも少ないはずです。
別に彼女のバラエティでの活躍を否定するわけではありませんが、AKB48選抜総選挙はアイドルグループ内の順位を決めるイベントです。(本来はAKB48シングル楽曲の選抜メンバーを決める選挙だが)
ファンの方には申し訳ないですが、アイドルとして指原莉乃さんが現在トップの位置いるというイメージは、一般的にはほとんどないことでしょう。
アイドル像が変わってきたという部分もあるでしょうが、それ以上にAKB48選抜総選挙の結果が一般的な感覚とズレてしまっているのです。

もし80年代後半のアイドル人気ランキングを作ったとして、森口博子や井森美幸が中山美穂や南野陽子を差し置いて1位になることは、まずあり得まいと思います。
それは、80年代のアイドル人気が一般層の感覚と大きくズレていなかったからです。
AKB48グループは、かつてのアイドルのように一般層に受け入れられる『広く浅いファン層』ではなく、『狭く深いファン層』の獲得を目指して活動していると思われます。
ハッキリと言ってしまえば、AKB48グループの運営は1人のファンからできるだけ多くお金を使ってもらうことで成り立っています。
ビジネスモデルとしてはそれでいいと思いますし、現に成功もしていると思います。
しかし、一般層と感覚的な乖離が進み、メンバーは果たして幸せでなのしょうか?

最近ではAKB48の中心メンバーが主演したドラマが、あり得ないほどの低視聴率だったことが話題となりました。
また、AKB48グループを卒業したメンバーが、芸能界でなかなか活躍できず苦戦している状況も続いています。
このような状況の裏には、AKB48グループに対するファン層と一般層の乖離があると思います。

AKB48グループメンバーにとっては一大イベントであり、大きなチャンスでもあるはずのAKB48選抜総選挙ではありますが、その結果が却ってメンバーを苦しめている可能性があるとするなら本末転倒と言わざるを得ず、AKB48グループは、運営スタッフ、メンバー、ファンに至るまで、もっと一般層に目を向ける必要があるかと思います。

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コメント

  1. かみかわ より:

    AKB ビジネスモデル 完結し フジの数字も どんなものやら CDが 売れれば それで 満足と 自分の道は 自分で拓く

  2. 渡辺麻友の「さっしーは敵だ」発言がなければ、もう少し接戦になったでしょうね。
    あの一言が指原ファンの心理を相当刺激したと思います。

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