少し前のニュースで、妊娠した女子高生に体育の実技を強要したということが取り上げられていました。
京都府立朱雀高校(京都市中京区)が2015年11月、妊娠中の3年生の女子生徒(18)に休学を勧め、卒業するには補修として体育の実技をすることを求めていたことが6月15日、分かった。
引用:http://www.huffingtonpost.jp/2016/06/15/kyoto-pregnant-jk_n_10471830.html – ハフィントンポスト
今回はこのニュースから見える問題点と、日本の少子化について考えてみたいと思います。
現在の日本では、女性の社会進出に伴い初産年齢が上がってきており、2016年の厚生労働省の発表によると、初産の平均年齢は30.7歳になっています。
一方で、人体における医学的見地からは、初産は20代のできるだけ早い段階にするのが理想とされているそうです。
高齢出産になると、妊娠時や出産時の母子の危険も高まりますし、生まれてくる子供もダウン症などの先天性疾患を持つ確率が高くなります。
人体の問題だけで判断すれば、30歳より18歳で子供を産むほうが健康的ということです。
しかし、現在の日本において18歳で子供を産むことは、社会的評価が著しく悪くなっています。
何なら18歳での出産に対しては、間接的に法的な規制(条例等)まで行っているのが現状です。
本気で少子化対策をするのであれば、高校生や大学生でも安心して出産ができ、普通に復学や自宅での単位取得ができる体制を整えなくてはいけません。
しかし、このようなことが進んでいるという話は一切聞こえてきません。
今の政府は、女性に対して、
『少子化なのでできるだけ子供を産んでほしい』
と言いつつ、
『労働力不足なので社会に出て働いてほしい』
または、
『10代で子供を生むのなんてけしからん』
と言っている状態で、更には、
『保育園は足らないから、ごめんねごめんねー』
と開き直っているのです。
『子供を産め』、『働け』、『だけど若いうちは子供産むな』、『ついでに保育園ないから自分で子育てもしろ』って・・・政治家や役人は女性を超能力者か何かと思っているのでしょうか?
正直、今の日本の少子化対策は何がしたいのかサッパリ分からないレベルと言えます。
本気で少子化対策を行うのなら、
『無理に働かなくてもいいので子供を産んでください』
『若い女性も含めて子供を産める環境を整えます』
『保育園が十分あるので仕事をしている女性も安心して子供を産めます』
とならなくてはいけないはずです。
しかし、これらのことが何ひとつ実現できていないのです。
そもそも私は、環境問題的見地から地球の人口は減らすべきかと考えていますが、そんな私から見ても今の日本の少子化対策はひどすぎます。
少なくとも私は、高校や大学でも出産および育児休暇が一般化されるようになるまで、政府が本気で少子化対策をしているとは認めることはできないでしょう。
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