『戦争と感染症』と聞いて1番に思いつく例は、第一次世界大戦とスペイン風邪です。
第一次世界大戦はスペイン風邪の猛威により終了したとも言われており、スペイン風邪がどれだけ猛威を奮ったかがわかる話となっています。
逆に現在起こっているロシアによるウクライナ侵攻は、新型コロナウイルスという感染症の混乱期に始まりました。
ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻を決断した背景には、新型コロナウイルスによる混乱が影響しているものと思われます。
早い話が、混乱に乗じて戦争起こしたということです。
現在ウクライナ国民は戦乱を避けるため隣国のポーランドなどに逃げていますが、入国の際に本来なら行わなければならないはずのPCR検査による陰性証明やワクチンの接種証明などは、緊急事態なため免除となっています。
また、世界各国で今回の戦争に対する大規模なデモが起こり、日本でも渋谷や新宿で多くの人が集まるようなデモが起こっていますが、人が大勢集まったら新型コロナウイルスの感染拡大に繋がるなどといった批判の声は多くありません。
スペイン風邪の流行で終わった第一次世界大戦では、
戦争より感染症(感染症>戦争)
が重要な問題だったわけですが、現在は
感染症より戦争(戦争>感染症)
が重大な問題に変わっているわけです。
それほど現在の人類は、戦争に対する嫌悪感が強くなっているのでしょう。
もちろん、流行から2年が過ぎ新型コロナウイルスに対する人々の恐怖心が和らいでいることもありますし、何より全人類の3%ほど(現在人口に換算すると2億人を超える数)が死亡したと言われるスペイン風邪と新型コロナウイルスでは危険度が比較対象にならないわけですが、現人類が100年前より戦争を嫌うようになていることは確実なはずです。
しかし、ウクライナでは再び戦争の恐怖よりも感染症の恐怖が強くなるかもしれません。
現在、ウクライナ人の多くは戦火を避けるため地下などに逃げ込んでいますが、狭く空気の流れも悪い地下に大勢の人が集まる状況では感染症があっという間に広がってしまうため、新型コロナウイルスの感染が深刻化する可能性があるのです。
国外に逃げた難民も、一時的に狭い場所に集められるでしょうから新型コロナウイルスの問題は深刻です。
このように、感染症の混乱期に戦争を起こせば戦争の直接的な被害だけではなく感染症の被害も重大な問題となるわけで、このタイミングで戦争を仕掛けたプーチン大統領の罪は大きいと言えます。
以上、ウクライナへの新型コロナウイルスに対する国際的な支援が進むことを願うばかりです。
- 松本人志の週刊文春報道で問われるものとは?
- ジャニー喜多川の性加害問題で東山紀之を叩くことは正しいと言えるのか?
- 熱中症で亡くなった人に対する責任は誰にあるのか?
- 最低時給で生活するということ
- 日本経済低迷は誰の責任か? 小島瑠璃子の中国移住にみる現在日本の経済力
- 今の財政状況で日本は戦争ができるのか?
- 防衛費の増額が国防上マイナスになるかもしれないという話
- ミサイル発射によるJアラートや震度3での地震速報は本当に必要なのか?
- 人類最大の脅威は『慣れ』である!
- 統一教会への質問権行使に感じる自民党の自己矛盾
- 鈴木宗男の主張から感じる日本維新の会のヤバさ
- 日本の核武装論に感じる大きな違和感
- 日本の経済が伸びない理由と格差社会
- 安倍元首相の国葬問題について思うこと
- 変化を求めない現在の日本人(特に若者)について
- 大手マスコミが報じない新興宗教の問題
- 新型コロナウイルスに対する勝者と敗者
- 新型コロナウイルスが当たり前にある世界
- 新興宗教に対する問題の解決法を考えてみた
- 子供のスポーツが禁止になる? 規制だらけの社会へ突き進む現人類について
コメント