最近のニュースを見ていると、ロシアのウクライナ侵攻に関して『悪いのはプーチン大統領で一般のロシア人は被害者だ』みたいな考えが一部で広がっているように感じます。
ロシア人の中にも声高らかにこの手の主張をする人がおり、『プーチンと一般のロシア人は関係がないのだから我々への誹謗中傷をやめろ』などと各種ディアで発言しているロシア人が見受けられます。
確かに今後ロシア人は様々な面でひどい目に遭うことになりそうで、そういった意味では被害者と言えるかもしれません。
また、プーチンを支持したロシア国民には今問題についての責任が多少なりともあると主張する人もいて、それはそれで一理ある意見と言えるでしょう。
しかし、私は問題の本質はもっと別のところにあると思います。
ロシアとウクライナは兄弟国であるという話をよく聞きます。
実際にロシアの中にもウクライナ系の人が多く暮らしており、逆にウクライナの中にもロシア系の人が多く暮らしているので、ロシア人とウクライナ人で親戚関係にあるようなことも珍しくありません。
そんな兄妹のよう国に侵攻し、個人的にも深い関わりがあるかもしれないウクライナの一般市民を実際に殺しているのは誰でしょう。
それはロシア人です。
今現在、ウクライナの一般市民を殺しているのは外国人部隊ではなく紛れもなくロシア人の兵士であり、そのロシア人の兵士は一般ロシア人の父であり、兄であり、弟であり、友人なのです。
戦場の兵士は上からの指示に逆らえないので仕方ないと思う人もいるでしょうが、では、あなたは上から指示されたら友人のウクライナ人を殺しますか?
先述した通り、ロシアとウクライナは関係が深く国をまたいで親戚や友人がいることも普通の状況です。
そんな親戚や友人、あるいは親戚や友人かもしれないような人を殺すなんてことを自分は考えられません。
それによって刑務所に入れられたり場合によって自分自身が殺されるようなことになっても、普通に友達は殺さないでしょう。
しかし現実は、ロシア人の兵士が兄妹のような関係であるウクライナの罪もない一般市民を女・子供構わず多数殺しています。
この罪はプーチン大統領と関係ない人間が持つ本質的な問題であり、ロシア人負わなければならない責任です。
ロシア側にだって戦死者はいると考える人もいるでしょうが、ウクライナ側は応戦しているだけでロシアの一般市民が死んでいるわけではないので話は全然違います。
問題の本質はロシア人がウクライナの一般市民を殺しているという事実で、プーチン大統領の指示で始まった戦争であっても、実際にウクライナの一般市民を殺したのは一般ロシア人の父や兄や弟や友人であるロシア人兵士なのですから、『悪いのはプーチン大統領で一般のロシア人は被害者である』という主張には無理があるのではないでしょうか?
少なくとも、今問題に関してロシア人は一方的な被害者ではないことは確実です。
差別の問題を考え、第三国の人間が一般のロシア人も被害者なので誹謗中傷はやめましょうと言うのならまだ理解もできますが、ロシア人が我々も被害者なのだから批判するのはやめろなんて口が裂けても言うべきではないと思います。
その主張は、プーチン大統領が行っている戦争を支持すると言っているに等しいと私には聞こえてしまいます。
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