日本は憲法を守っているのか? 政教分離と憲法改正の是非

政治
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先日の参議院選挙の結果により、憲法改正を推進する勢力(改正勢力)が改憲に必要となる2/3を超え、今後は憲法改正の議論が進んでいくことは確実です。
現在の日本において憲法改正と言えば、ほとんど憲法9条のことを指します。(近年は女性・女系天皇に対する議論も盛んになっている)

第九条
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

引用:日本国憲法

憲法9条では戦争の永久放棄と陸海空軍などの戦力を不保持を謳っていますが、日本には世界有数の軍事力を誇る自衛隊があり、憲法学者は揃ってこの自衛隊が違憲であると言っているのです。
確かに文章を普通に読めば、現在の自衛隊は認められないように感じます。

まあ、この憲法9条の問題は散々議論されているので、これ以上の話はしません。
今回問題したいのは、憲法20条(政教分離)の問題です。
ただ、その前に憲法89条について簡単に触れます。

第八十九条
公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。

引用:日本国憲法

日本唯一の宗教と言われる天理市は、住民の4割程度が天理教信者と言われ、宗教と政治(地方自治)が物凄いレベルで結びついているように思うのですが、果たして憲法89条は守られているのでしょうか?
私は関東地方に住んでいて天理教に馴染みがないので、この話はここまでにして憲法20条の話に戻ります。

第二十条
信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。
② 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。
③ 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。

引用:日本国憲法

現在、安倍元首相の襲撃事件を機に自民党と統一教会の関係が取り沙汰されていますが、それ以上に公明党と創価学会に深い関わりがあることを多くの日本人は認識しているはずです。
深い関わりというか、ほとんど同一組織なぐらいに思っている人も多いことでしょう。
そんな公明党は、20年以上に渡り自民党と協力関係を築き、その内のほとんどの期間で自民党とともに政権を担っているのです。
これらの点を踏まえると、現在の日本で憲法20条(政教分離)が守られているのか甚だ疑問に感じます。
憲法9条の問題に隠れて議論されることはほとんどありませんが、この憲法20条についても憲法学者の意見を聞いてみたいものです。

冒頭で示した通り、今後は憲法改正の議論が進んでいくと思います。
そのことに強く反対はしませんが、政教分離が全くできていないような自民党や公明党は、憲法改正をする資格が本当にあるのでしょうか?
現状を考えると、憲法9条の改正に合わせ、政教分離が蔑ろにされるような憲法20条の改正も行われかねない状態です。
日本が、創価学会と統一教会に支配される国になることは誰も(信者を除き)望んでいないはずです。

自民党や公明党は憲法改正を目指すのなら、まずは憲法20条で謳われている政教分離の問題を誰の目から見てもクリアーな状態にしてから行ってほしいと思います。

7月24日追記

憲法20条の『国及びその機関』に地方自治体は含まれないと考えていたのですが、調べてみると2002年の国会答弁で地方自治体も含まれることが示されていたので(参考)、憲法20条と憲法89条は分けて考える必要はなかったようです。

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