現在、国際社会はウクライナに侵攻したロシアに対し様々な経済制裁を行い、ロシアを経済的に封鎖しようとしています。
そしてその対応策として、ロシアもまた様々な措置を外国に対して講じているようです。
以下のニュースを御覧ください。
ロシアのプーチン大統領は10日、ウクライナ侵攻に伴い欧米の制裁を受けたロシアから撤退を決めた外国企業の資産国有化について、閣僚会議で政府の方針を了承した。
引用:プーチン大統領、撤退企業の資産国有化を了承 欧米の反発必至 – 毎日新聞
ロシアが「非友好国家」に指定した国企業が保有する特許や商標について、これを盗用しても合法にすると米ワシントンポスト(WP)が10日(現地時間)報じた。
引用:ロシア政府、日本など非友好国企業の特許・商標盗用を合法化へ 過去に米でも例 – コリア・エコノミクス
ロシアの航空各社は新たに出現した「鉄のカーテン」の背後で、ウクライナ侵攻への欧米諸国の制裁の下で求められる航空機の返却に抵抗しており、欧州のエアバスや米ボーイング製の数百機がリース会社に戻らない恐れがある。
引用:永遠に戻らない恐れ、ロシアのリース航空機1.2兆円-ABS市場動揺も – ブルームバーグ
報道によると、ロシアは国内から撤退した企業の資産を国有化したり、特許や商標を無効化、あるいは外国企業から借りている設備などを実質的に盗用(借りパク)するなどの政策を実行や検討しているとのことです。
こんなことを行ったら、ロシアが国際社会から見捨てられ経済的な交流がなくなるなんてことはバカでもわかります。
米ソ冷戦時代の旧ソ連は、旧共産圏と共にブロック経済のような形をとって経済の安定化を図っていましたが、当時と違って今やソ連は崩壊し、東ヨーロッパの共産圏国家は全部ロシアの敵側に回っています。
こんな状況下でロシアが完全に孤立してしまえば、それはもう北朝鮮と変わらないような国家になってしまうことを意味するわけで、ウクライナ情勢でロシア側が一歩も引かないとなると世界に超巨大な北朝鮮が誕生してしまうわけです。
ロシアには広大な国土と地下資源がるため、そういった事態になっても食料とエネルギーには困らないかもしれません。
中国を介して最低限の貿易もできるでしょうから文明社会が崩壊してしまうようなことはないかもしれませんが、対外的に30年ぐらい遅れた国家にまで成り下がってしまうと思われます。
特にインターネット分野や人工知能などといった部門の遅れは顕著に現れるでしょう。
こういった文明の力を1度知ってしまった国民が不自由な生活にどこまで耐えれるのかは未知数であり、ロシアの国内情勢は不安定化するとともに政権側の国民に対する統制も強まるはずです。
GDPに占める軍事費が増えることも確実で(現在の数値はロシアが4.26%、北朝鮮が20%以上)、国民の生活は圧迫されていきます。
作物の不作などが起これば一気に食糧危機となってしまうことも北朝鮮と同じです。
こういった国内の問題に対して、今後のロシアは軍事作戦によって状況の打破を図るようなことをしかねないですし、核兵器のボタンすらも押しかねません。
いずれにせよ、ロシアへの経済封鎖に成功してもロシアが由縁となる危機は消えることがないのです。
ロシアに対する対応は現実的に経済制裁以外の策はないのかもしれませんが、経済制裁でも危機がなくならない以上、何か別の案を考える必要があるかと思います。
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