近年、中国の軍事費がどんどん高まっており、周辺国から脅威的あるという批判の声が挙がっています。
ということで、東アジア各国の軍事費を調べてみました。
TRENDS IN WORLD MILITARY EXPENDITURE, 2016を参照(中国は推定値)、北朝鮮と台湾は独自に調査したものです。
日本 :461億ドル
中国 :2152億ドル
台湾 :120億ドル
韓国 :368億ドル
北朝鮮 :83億ドル
この数値を見ると、日本の5倍弱の軍事費を使う中国は確かに脅威に感じます。
逆に散々騒がれている北朝鮮は日本の1/5程度の軍事費しか使っていません。(北朝鮮の脅威の大半は核兵器であるが)
参考までに東アジア以外の主な国の軍事費も記載します。
アメリカ:6112億ドル
ロシア :692億ドル
インド :559億ドル
この数値を見るとアメリカの軍事費は、えげつないレベルであることがわかります。
そして、かつてアメリカと冷戦という軍拡競争を繰り広げたロシア(旧ソ連)は、今やアメリカの1/9弱程度の軍事費となっています。
では、上記のデータをGDP比率で見てみましょう。
日本 :1.0%
中国 :1.9%
台湾 :2%
韓国 :2.7%
北朝鮮 :20%
アメリカ:3.3%
ロシア :5.3%
インド :2.5%
GDP比で見ると、中国は割りと普通な軍事費であることがわかります。
世界各国の軍事費にかけるGDP平均値が2.2%ですから、中国はそれよりも低い予算しか軍事費に使っていないのです。
周囲の国々から大きな批判を浴びている中国の軍事費ですが、中国からすれば普通の予算配分なのに、なぜ文句を言うのだろうと思っているかもしれません。
当然、中国の不要な海洋進出などは批判されるべきですが、軍事費に関しては文句を言われる筋合いはないでしょう。
唯一この問題について文句を言える国があるとしたら、それは軍事費がGDP比の1%でしかない日本ぐらいのものです。
結局この問題は中国が経済発展したこと由来なわけですが、軍事費が高いことを理由に『中国は経済発展するな!』とはさすがに言えず、どうしても中国の軍事的な脅威を低下させたいのなら、自国を中国以上に経済発展させるしかありません。
以上、何はともあれ世界の平和を祈るばかりです。
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