ここにきて、新型コロナウイルスの対応について小池百合子東京都知事が先行しすぎだという批判の声が聞こえるようになってきました。
小池都知事は3月25日にロックダウンやオーバーシュートという言葉を使って記者会見を行ったのですが、この発言が混乱を招き、国と東京都が政治的な対立に繋がったというのです。
果たして、この問題の裏には何があるのでしょうか?
私が国と東京都の対立について違和感を強く感じたのは3月30日のことです。
この日、小池都知事は記者会見を行うのですが、その場に厚生労働省クラスター対策班のメンバーである西浦博教授(北海道大学)が同席していていました。
西浦教授は過去の記者会見で顔を知っていたので、なぜ国(政府)の要請を受けて働いている感染症の専門家が東京都(自治体)の記者会見に出ているのか不思議に思ったのです。
その後、色々と調べてみると、クラスター対策班は3月中旬から東京で新型コロナウイルス感染の孤発例(発生源を追えない感染)が増えていることを懸念していたようなのです。
クラスター対策班が政府に提言を行う専門家会議が3月19日に行われるのですが、いまいち政府側の反応が悪かったようで、実際に3月20日からの3連休にイベント自粛要請が解けて多くに人が外出を行いました。
そこでクラスター対策班は、国ではなく東京に直接の提言を行ったらしいのです。
その結果が、あの3月25日の会見に繋がっていくわけです。
そしてこのことが国と東京都が対立していく原因となり、それは今現在も続いています。
つまり、小池都知事及び東京都はクラスター対策班の話を素直に受け止め、安倍首相及び国は経済的な問題も含め懐疑的に受け取ったとのことです。
その後、新型コロナウイルスの対策は都が先行し国が後手後手になるわけですが、ことから考えても、国と東京都の対立の裏にクラスター対策班の動きあったことは確実かと思います。
そしてこの問題は、やはり専門家の意見を真剣に聞かなかった国のほうにあるのではないでしょうか?
おそらく新型コロナウイルスの対応について国民は、安倍首相より小池都知事のほうが上手くやっていると考えていることでしょうし、メディアに登場する識者から小池都知事への批判が増えてきたことはきな臭さを感じます。
いずれにせよ、今は政治的な対立はさて置き、協力して新型コロナウイルスの対応に当たってほしいと思います。
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