世界の将棋系ゲームと日本の技術力

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永世名人の資格を持つ谷川浩司九段が、32期在籍した将棋界の最高リーグであるA級順位戦から陥落することが決定しました。
ということで、今回は将棋について書いていきたいと思います。

まず皆さん、将棋というゲームは世界中に存在しているということをご存知でしょうか?

ここで言う将棋とは、将棋といっても日本式の将棋ではなく、各国、各地域独特の将棋系ゲームです。
西洋のチェスは有名かと思いますが、他にも中国にはシャンチー、朝鮮半島にはチャンギ、モンゴルにはシャタル、タイにはマークルック、ミャンマーにはシットゥイン、アラブにはシャトランジなどの将棋系ゲーム(正確に言うならチャトランガ系ゲーム)が存在しています。
私はこの中で、日本の将棋はもちろん、チェス、シャンチー、マークルックをプレイすることができ、その他の将棋類もなんとなくは理解しているのですが、この将棋系ゲームの中で最もゲームとして完成しているのは日本の将棋であると断言できます。

その理由はいくつかありますが、まず日本の将棋は上下左右のバランスがいいです。
日本の将棋は上下が9マスありますが、自陣3段、相手陣3段、中立地帯3段とバランスがよく、特殊な動きをする桂馬がちょうど相手方の一段目に飛べるところもバランスがいいと思います。
左右も飛車と角行以外は左右対称でバランスがいいです。
チェスはキングとクィーンの2つ中心に左右対称なのですが、キングとクィーンは全然役割が違うため、将棋のように王将1つが中心にいるほうが左右のバランスがいいと言えます。
※ただし左右のバランスは、日本の将棋よりシャンチーやチャンギの方がよい。

そして、もっとも日本の将棋が完成している思う点は、取った駒を再利用できることです。
上記に挙げたように将棋系ゲームは多数ありますが、取った駒を再利用できるのは日本式の将棋だけです。
日本の将棋が駒の再利用をできるようになった経緯は、日本人が戦乱(内戦)の時代でも、敵の有能な人材は殺すことなく自分に配下としていたためとも、そもそも日本人はリサイクルの精神が強いからとも考えられますが、このようなことを抜きにしあくまでゲームとして考えて場合、取った駒を再利用できるというルールは、将棋系ゲームに革新的な進化をもたらしました。
その進化とは、将棋系ゲームの中にあって日本の将棋だけが極めて引き分けの少ないという点です。

駒の再利用ができない日本の将棋以外の将棋系ゲームでは、ゲームを進めていくと次第に駒が少なくなり、結果、盤面が広くなりすぎ、相手の王(キング)を詰ませることも自身の王(キング)が詰むことも難しくなるのです。
そのため将棋系ゲームは引き分けが多く、ゲームとしての完成度は低いと言わざるを得ません。
プレイヤーからしてみても、長時間考えた上での引き分けではスッキリしません。
駒を再利用する日本の将棋は将棋系ゲームの中では邪道な存在とも言えるのですが、駒を再利用することにより将棋系ゲームの中で唯一とも言える引き分けの少ない完成度の高いゲームが生まれ、戦術的にもとても面白いゲームとなりました。

将棋以外のゲームでも、日本で生まれたトランプゲームのナポレオンは、イギリスで生まれたナップ、更にその元となっているホイストが元となったトリックテイキングゲームといわれるジャンルのゲームなのですが、その中でもナポレオンはとても複雑でもっとも面白いゲームであると思います。
また、独自に進化した日本式の麻雀もとても楽しいものとなっています。
このように、日本は他国から入ってきたゲームを独自に改良してより面白くすることがとても得意です。

そしてこのことは、決してゲームに限ったことだけではありません。

世界中が西洋列強に植民地化された時代、日本が白人国家以外で唯一西洋列強と肩を並べた理由について、日本が西洋列強を真似て様々な技術を積極的に取り入れたからと思っている人が多いと思います。
もちろんそういった理由もあるでしょうが、そもそも当時の日本人には西洋の技術をすぐに実用化できるほどの高い技術力と、その技術をさらに発展させるだけの発想力が備わっていました。
戦国時代においても、伝来された鉄砲をすぐに実用化し、伝来以後50年で世界最大の銃保有国になったほどの高い技術力を有していました。
更に古い歴史を言えば、日本の古墳はエジプトのピラミッドや中国の兵馬俑よりも大きく、世界でもっとも大きなお墓です。
このように、日本は遥か昔から高い技術力を持っていました。

また今まで挙げてきた例を踏まえると、日本人は新しい技術を考えることより、今ある技術を更に進化させることがとても得意なように感じます。
歴史的に東の果てに位置する日本は、様々な文化の最終到達点であり、新しく何かを考えるより入ってきた技術をうまく進化させていくことが次第に得意になっていったと考えられます。

そう考えた場合、日本が高い技術力を保つには他国と友好関係を築いておく必要があるとも言えます。

現在の日本の技術力を知りたいなら、Wikipediaで“電機メーカー”と調べてみてください。
このページには日本の電機メーカーが羅列されており、日本には世界誇る技術を持った企業が多数ありことがわかり、現在の日本の技術力も捨てたもんじゃないのだろうと実感することができます。

この技術力という考えを元にすると、前記事のTPP問題に関しても違った考えが生まれてくるかもしれません。

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