単一的な世界で輝く日本の独創性

経済
この記事は約4分で読めます。
<スポンサーリンク>

先日放送された『朝まで生テレビ!』でAI(人工知能)についての討論を行っていましたが、参加者のほとんどの人が今後の日本の状況に悲観的な意見を持っていました。
私も日本の情報分野が遅れていることはこのブログで指摘してます。

漫画村の閉鎖問題で見えてくる日本の情報産業の危機的な遅れ
少し前に、違法に日本の漫画を掲載するサイト『漫画村』に対しNTTがネットの遮断を行い、この問題は大きく報道されました。 結果このサイトは閉鎖された他、ブラジル在住のサイト運営者が逮捕されているとの噂もあります。 サイトの閉鎖や運...

しかし私は、日本の未来にある程度楽観的な考えを持っています。
現在の世界はグルーバル化が進んでおり、更にはインターネットを通じ世界中の人々が繋がるようになってきました。
このような世界が構築されていくと、世界の人々は単一的な思考を持ちやすくなります。
世界中の人が同じような服を来て、同じような音楽を聞く世界です。
具体的に、現在『Amazonプライム』や『Netflix(ネットフリックス)』などの動画サービスが世界的に流行し、世界中の人が同じ映像作品を楽しんでいる状況があります。
今までは、日本人が楽しいと思う番組を日本人が見ていたわけですが、これからは世界中の人が面白いと思う番組を世界中の人が見る時代になっていくことでしょう。

このような状況は既に起きていて、ピコ太郎の『PPAP』が世界中に拡散したり、『ポケモンGO』が世界同時多発的に流行するといった日本でも馴染みの事例があります。
また、Twitter、Facebook、InstagramなどのSNSで、世界中の人が1つの話題で盛り上がったりすることも今では特別なことではありません。
以上のように、世界中の人が同じサービスを使い同じ情報を見聞きしていけば、単一的な価値観や社会構造が生まれやすくなるのは当然です。

そして、AIもこの単一的な社会を助長するものになるでしょう。
AIは様々な点で人間以上の能力を発揮するかもしれませんが、独創性という点では人間に劣ります。
そもそもAIを使った車の自動運転で独創的な運転をされたら困るのですから当たり前の話です。
しかし単一的な社会が進めば、その反発として同じぐらいの勢いで”独創性”を求める人も出てくるはずです。

その独創性という観点で考えれば、日本ほど魅力的な国はありません。
和食や日本のお城などは世界的に見て極めて独創的で、世界の人々を魅了しています。
それ以外にも日本には伝統文化がとても多く残っていますし、宗教も『神道』という独自の宗教を有しています。

現在の世界でここまで独創的な国は、日本をおいて他にありません。

欧米は宗教や文化がある程度共通していますし、アフリカ(サハラ以南)や南米の国々も今やキリスト教国家で欧米的な価値観とそう変わらなくなっています。
当然、中東から北アフリカはイスラム文化圏として価値観が共通しているところが多くなっています。

ただし独創性があれば何でも良いというわけではありません。
ナチスドイツやイスラム国(ISIL)などは独創的だったでしょうが、このような独創性は悪質な独創性であり、世界の人々から評価されるわけもありません。
一方、日本の独創性は極めて良質で世界中の人々から高い評価を受けています。
中国やインドも独創的な国と言えますが、中国は文化大革命で伝統文化が大きく破壊されてしまいましたし、インドも現在の社会システムを考えると世界の人を魅了してはいないでしょう。

この日本の独創性が、これからの世界で極めて強いコンテンツになるのです。

かつての労働者はとても長い時間の労働を強いられていましたが、産業の機械化が進んだことで労働時間が減り、溢れた労働力はサービス業などに移行していきました。
AIも、発展すれば単純労働が減り労働時間は減っていくはずで、余った労働力は人を楽しませるような仕事へ移行していくはずです。
例えば観光業などがそうなのですが、こういった分野でも日本の独創性は際立っており世界の人々の興味を惹いています。
以前、このブログでカジノが日本の観光業にとってマイナスになるかもしれないと指摘しましたが、これは日本が世界と同じことをやってもダメという指摘で、今回の記事にも繋がる話です。

カジノは日本の観光業にとってマイナスになる可能性が高い!? カジノが及ぼす悪影響について
昨今、日本に訪れる外国人が非常に増えましたが、そんな外国人が日本を魅力的に感じる理由は大きく分けて4つあるようです。 1つ目は寿司、天ぷら、ラーメンなどに代表される日本食に対する興味。 2つ目は日本を代表する産業の1つであるマン...

日本の経済も『日本人が日本人らしく生きていけば良くなる』と、私は常々思っています。
日本の産業が世界の中で落ちていった原因としてガラパゴス化が指摘されていますが、これは間違いで、ガラパゴス化したことではなくガラパゴス化を否定したことがいけなかったのです。
日本はガラパゴス化大歓迎なのです。
AIの時代で世界が更に単一的な社会になっていく中、日本はどんどん独創性を伸ばしていき世界でも際立った存在になっていってほしいと思います。

<スポンサーリンク>
ブログランキング

↑ ↑ ↑
更新励みになりますので、毎日の応援よろしくお願いします。

コメント

  1. ポニョママ より:

    異議なし
    3さんがこのようなお考えだったことは 意外でした
    古代人 ポニョ

  2. グリーン経済 より:

    最近では冷間のハイテン成形のプレス技術でGPa越えが相次いで報告されていますね。翻って考えてみるとやはり、プロテリアル(旧日立金属)製のマルテンサイト鋼の頂点に君臨する高性能冷間ダイス鋼SLD-MAGICの登場がその突破口になった感じがしますね。今ではよく聞く人工知能技術(ニューラルネットワーク)を使ったCAE合金設計を行い、熱力学的状態図解析によって自己潤滑性を付与したことが功を奏した話は業界では有名ですからね。CAE技術もさらなる可能性に満ち溢れているということでしょうね。

  3. 名古屋は燃えているか より:

    今はアルゴリズム革命なんて言い方もありますよね。

  4. 大同ザリガニ より:

    特殊鋼の先生で材料物理数学再武装で有名な方ですよね。勉強になりました。

Translate »