本日、東京都で新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最高となる224人に上りました。(今までは4月17日の206人が最高)
この状況に対し政府や東京都は、PCR検査の体制を1日3400人まで拡充した結果であるとし、明日に迫ったイベント規制の緩和も予定通り行うと発表しています。
確かに、陽性率が最高31.7%となった4月中旬の新型コロナウイルス最流行時に対し、現在は7%弱なので以前と状況は違います。
そういった結果を踏まえ政府や東京都は、国民・都民に対し行動抑制などの対策をすることもなく、焦らずに行動することを呼び掛けているわけです。
しかし、この政府や東京都の主張は本当に正しいのでしょうか?
日本では検査体制に問題があり、4月の時点では新型コロナウイルスの感染がかなり疑わしい人でないとPCR検査を受けられない状況となっていました。
その問題を努力して解決した結果、新型コロナウイルス感染者の発覚数が増えているに過ぎないというのが政府や東京都の主張です。
しかし、よく考えてください。
もし、現在の状況でかつてのように疑わし人だけを対象にPCR検査をしたら、単純に検査総数が下がり陽性率が上がるはずです。
疑わしい人だけを検査したら陽性率が上がるのは当然の話で、つまるところ、かつてのような検査体制にしたら現在も4月の新型コロナウイルス流行期と同じようなデータが出てくると思われるわけです。
となると、PCR検査数を増やしたから感染者数が増えているだけですという政府や東京都の主張は、完全に崩れ去ってしまいます。
PCR検査を拡充したから感染者が増えたという主張はもっともらしいですが、実際に大きな意味はなく、問題は感染者数とそこから見える感染拡大のペースにあります。
その点を考えれば、誰がどう見ても東京都の新型コロナウイルス感染者数の増加ペースは急速に上がってきているわけで、危険な状況に入ってきたと捉えるべきでしょう。
他の国の例を見ても、新型コロナウイルスは広がりだすと抑えようがないレベルのペースで広がっていくので、早い段階で対策を打ち出さないと大変なことになります。
経済対策も必要でしょうが、政府や東京都はもう少し新型コロナウイルスの感染拡大を抑える対策を素早く行っていくべきかと思います。
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