新型コロナワクチンの有効期限と今後半年に1回ワクチン接種をする可能性について

医療
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前回の記事でアメリカ、イギリス、イスラエルというワクチン接種の進んだ国の新型コロナウイルス感染死者数を調べましたが、その結果からイギリスの現在(デルタ株による感染拡大)の感染死者数が、アメリカ、イスラエルと比べると大分少いことが分かりました。
以下のグラフを見ると、アメリカとイスラエルは現在の新型コロナウイルス感染死者数の山がピーク時と比べて半分ぐらいの高さまで上がっていることが分かります。

アメリカの新型コロナウイルス感染死者数

引用:Google検索

イスラエルの新型コロナウイルス感染死者数

引用:Google検索

一方、イギリスは現在の感染死者数がピーク時よりもだいぶ低く収まっています。

イギリスの新型コロナウイルス感染死者数

引用:Google検索

この状況について、ひょっとしたらイギリスは過去の感染拡大で亡くなってしまった人が多く、現在の死者数が減っているだけなのではないかと思ったのですが、人口あたりの致死率がアメリカと同じぐらいだったのでそういったことではなさそうです。
イギリスとアメリカ・イスラエルにある違いとして明確なことは、まずイギリスとアメリカにはワクチン接種率に10%程度の差があることです。
しかしイギリスとイスラエルとではそこまでワクチン接種率に差はないので、このことだけでイギリスの現在の感染死者数が少いことは説明できません。
イギリスとアメリカ・イスラエルにあるハッキリとした違いは、ワクチン接種の完了した時期です。

アメリカのワクチン接種状況

引用:Google検索

イスラエルのワクチン接種状況

引用:Google検索

イギリスのワクチン接種状況

引用:Google検索

イギリスは、ワクチン供給の問題から2回目の接種を少し遅らせて国民に広く1回目の接種を進めるという方法でワクチン接種を進めました。
そのため2回目の接種を終えた人がアメリカやイスラエルに比べると遅くなっているのです。
これが何を意味しているかいうと、現在のアメリカやイスラエルではワクチンの効果が薄れてしまった人が相当数いるということです。
新型コロナウイルスワクチンの抗体は半年程度でかなり減ることが報告されています。
つまりアメリカやイスラエルでは、ワクチン接種を終えた人が新型コロナウイルスに感染し、期待されていた重症化の抑制も起こらずに亡くなってしまった人がそれなりの数いるものと想定されます。

新型コロナウイルスワクチンの抗体に関してはいろんなデータが示されていて、半年後も効果があるというデータもあれば半年経つと効果がかなり下がるというデータもあり、また感染は防げなくとも重症化は防げるというデータもあれば重症化も防げていないかもしれないというデータも示され、抗体量や抗体の減少率に対する情報が定まっていません。
おそらく新型コロナウイルスは人によってワクチン効果の差が激しいウイルスということで、ワクチンを2回打っても亡くなるケースが状況によっては起こるのだと思われます。
いずれにせよ、各種データからは半年という期間が新型コロナウイルスワクチンの効果を保つ1つ目安になっている様子が伺えます。
そのためイギリスもデルタ株の流行が1~2ヶ月ズレていたら、アメリカやイスラエルと同じように多くの死者を出していたのかもしれません。

今後は、上記した国に限らず新型コロナウイルスのワクチンを半年に1回接種する必要があるものと思われます。
現実的にイスラエルでは2回目の接種を終えた人に対し追加の接種を進めています。
そこで気になるのがワクチンの副反応です。
新型コロナウイルスワクチンの副反応がそこまで高い数字というわけではないものの、インフルエンザワクチンなどに比べれば高確率で重篤な副反応で出ることが報告されています。(死亡率で500倍以上の差があるとするデータもある)
そのため今後半年に1回新型コロナウイルスのワクチンを接種していくとなると、副反応のリスクをもう少し下げたワクチンの開発がされる必要があるでしょう。
現在は様々な新型コロナウイルスワクチンが開発され情報もまだまだ出揃っていない状態ですが、いずれ質の悪いワクチンは淘汰され良いワクチンが残っていくものと思われ、状況は自然と改善方向に進むのかもしれません。
場合によっては新型コロナウイルスとインフルエンザとの混合ワクチンなども開発され、半年に1回の接種が義務付けられたり推奨されたりする可能性もあります。
しかし、地球上のほぼすべての人に対して半年に1回ずつワクチンを接種するなんてことが可能なのかどうかも不明瞭で、医療体制やワクチンの供給体制なども含めて、今後世界規模での大きな改革が求められる可能性もあります。

いずれにせよ、半年に1回ワクチン接種をする必要があるのなら、日本の医療従事者はもう追加ワクチンを接種する時期が迫っていると思われ、政府は早急に対応するべきかと思うばかりです。

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