シリーズこれから先の社会② 今の選挙制度は多様化した社会に対応できているのか?

政治
この記事は約3分で読めます。
<スポンサーリンク>

先日行われた参議院選挙は、与党である自民党が勝利しました。
その理由は、選挙区で自民党が大勝したからです。
都市部などの複数の人が当選する選挙区(中選挙区)では、野党もそれなりの議席を獲得できましたが、人口の少ない地方の1人区では自民党が28勝4敗と圧勝しています。
しかしこれには1票の格差の問題もあり、これから先の社会を考えれば国民的な議論が必須です。

6年前の参議院選挙の際にも書きましたが、こういった問題のある選挙制度は思い切って変えたほうが良いかと思います。
例えば、衆議院はすべて小選挙区にしてしまうのも1つの案です。
465議席ある衆議院の選挙を全て小選挙区にすれば、かなり細かく分類できるので1票の格差を大幅に是正できます。
2回に分かれている参議院選挙の内、1回は個人による完全な全国区を採用してほしいと思います。
全国区なら既存の政党からは公認されないような人も当選のチャンスがあり、多様な人の意見を聞くことが可能になるはずです。
もう1回は参議院選挙は、現在の比例代表のような政党への投票に特化してみてもいいでしょう。
いずれも参議院選挙は全国区に該当するものになるので、1票の格差とは無縁です。

前回の記事で書いた通り、現在は人々の考え方が多様になっているのですから、選挙制度もこれぐらい多様にしないと国民の意見を上手くすくい取れないのではないでしょうか?

現在の選挙制度は、小選挙区にしても中選挙区にしても大選挙区(比例代表)にしても中途半端なものになっている気がします。
小選挙区を採用するなら、もっと選挙区を狭めて各地域の問題や意見をすくい取れるようにするべきですし、大選挙区を採用するなら、個人による全国区を用い多様な意見をすくい取れるようにするべきです。

結局のところ、現在の選挙制度は政権を担当している自民党が自分たちに有利な選挙制度を採用し、実際の支持以上の議席数を獲得するという極めて問題がある状態なのです。
実際のところ、前回の衆議院選挙の小選挙区では、得票率48.08%の自民党が189議席を獲得し、得票率29.96%の立憲民主党と57議席しか獲得できていません。
もっと言えば、得票率49.60%の与党が198議席獲得し、得票率50.4%の野党及び無所属が91議席しか獲得しておらず、さすがに国民の声が正しく反映されているのかに疑問を感じざるを得ない状況です。
かといって参議院選挙でこういった捨て票の問題が是正されることもなく、衆議院と同じような問題を抱えたままとなっています。

社会が多様化しているのに、選挙制度がその多様化した人の意見を汲み取れないような仕組みになっているのであれば、それは政治の怠慢以外の何物でもありません。

以上のことを踏まえ、国会議員は与党・野党にかかわらず選挙制度の見直しを進めてほしいと思います。

次回の『シリーズこれから先の社会』は、こんな選挙制度そのものを根底から覆す話をしていきます。

<スポンサーリンク>
ブログランキング

↑ ↑ ↑
更新励みになりますので、毎日の応援よろしくお願いします。

コメント

Translate »