ロシアに対する経済封鎖をした結果訪れる世界

国際
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ロシアと言えば、原油や天然ガスなどといったエネルギー資源が豊富で、日本を含めヨーロッパなどに供給しています。(輸出量は、原油が世界2位、天然ガスが世界1位)
現在、ウクライナ侵攻にしたロシア対し世界各国が経済制裁を行い、ロシアのエネルギー資源もできるだけ購入しないようにしています。

その結果、ロシアのエネルギー資源はどこに流れるでしょうか?

現在における世界各国の対ロシアの姿勢を見る限り、それは中国しかあり得ません。(北朝鮮にも流れるかもしれないが、国の規模が小さいのでここでは考えないこととする)
中国にも原油や天然ガスはありますが、消費量があまりにも多いので石油に至っては70%を輸入に頼っています。
他の国がロシアのエネルギー資源を買わないとなれば、中国に二束三文で買われる可能性が高いと思います。
売る相手がいなくなった以上、ロシアは背に腹は代えられないので自国のエネルギー資源を安い価格でも売りたいでしょうし、中国もこういったところは強かです。
そしてこのことはエネルギー資源に限らずレアメタルのような資源も同じことで、中国はロシアの様々な資源を破格の値段で手に入れることが可能になるはずです。
結果として、中国経済は大いに潤うことになるでしょう。

実際にそうなればアメリカと中国の経済摩擦はより激化し、中国と太平洋地域の各国の対立が深まることに繋がります。
つまりロシアの経済を封鎖しても、世界の危機が西から東に移動するだけで、結局、民主主義国家と旧共産国家の対立は終わらないのです。
むしろ日本にとっては危機感が増すだけとなります。

過去の記事で書いていますが、世界大戦のようなものがない限り民主主義国家と旧共産国家による対立の構図は終わらないのかもしれません。
もちろんロシアや中国が民主化すればその危機は回避できますが、そうなる可能性は薄いと思われます。
ロシアは世界最大の面積を誇る国で資源が豊富、中国も大きな国であると共に世界最大人口を有し人的資源が豊富です。
ロシアや中国は、そういったところから集約した資金を武器に権力者が圧倒的な力を有し、人民を統制して外部からの圧力にも簡単には屈しません。
この2国は、アフガニスタンやシリアなどといった国とはわけが違うのです。
期待できるとしたら、ロシアの場合は軍事クーデターに端を発して国家崩壊し新たな国に生まれ変わること、中国の場合は経済悪化を端に発する民衆による体制崩壊ですが、ロシアでは体制が変わるようなことが起こったとしても、その後の体制が西側諸国が望む国にならない可能性が高いですし、中国も経済状態が悪くなったとしても、ここまで発展した実績があるので人々が現在の体制を崩壊させようとまでは考えないと思います。

結局、民主主義国家と旧共産国家については、どこかのタイミングで衝突が起きる運命しかないのかもしれません。
それが10年後なのか100年後なのかは分かりませんし、ひょっとしたら明日である可能性も現在の世界情勢を見れば捨てきれないのです。

以上、ロシアの経済を封鎖した結果に起こり得る世界について考えてみました。

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