新型コロナウイルスの危険度が下がったとする主張について

医療
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最近の日本で、新型コロナウイルスの致死率や死亡者数が減少し危険度が下がったという人が日に日に増えている気がしますが、果たして事実でしょうか?

新型コロナウイルスは、高齢者になるほど致死率が上がることが判明しています。
仮に、新型コロナウイルスの流行により75歳以上の人が全員亡くなれば、新型コロナウイルスの致死率は季節性インフルエンザ以下になるはずです。
つまり新型コロナウイルスの致死率が低下してきたことは、単に新型コロナウイルスに対して抵抗力がない人が既に多数亡くなっただけかもしれないということです。
もし致死率が100%の感染症であっても、死亡者数はいずれ減っていきます。
なぜなら死ぬべき人が地球上からいなくなるからです。
このような致死率の低下や死亡者数の減少は、とても喜べる状態とは言えません。

今年の5月に行われたWHOの報告によると、2020年から2021年までに新型コロナウイルスで亡くなった人は、各国で報告された数よりも3倍近く多く、実際には1500万人ほどだったとされています。

新型ウイルスの世界の死者、実際は約1500万人=WHO - BBCニュース
新型コロナウイルスのパンデミックによる世界の死者が約1500万人に上っていると、世界保健機関(WHO)が推計している。5日に報告書を発表した。

普通に考えて、2年間で1500万人もの人が亡くなる感染症が危険でないわけがありません。

このことについて、日本では年間1万人程度しか新型コロナウイルスで亡くなっておらず、大規模な対策は必要がないと主張する人もいることでしょう。
しかし、そんなことを言ったら官民一体になって莫大な予算をかけ対策を行っている交通事故は、近年、死者数が年3000人程度まで減っています。
これは、シートベルトの着用やエアバックの普及、ガードレールの整備などといった事故対策が功を奏した結果と考えられます。
これらの対策を、事故による死者数が減ったからといってやめてしまったら、再び死者数が増えることは火を見るより明らかです。
鉄の塊が時速100km/hで動くこと自体の危険性は変わっていないのですから、当然の話です。

もちろん、ウイルスの変異やワクチンの効果、特効薬の普及などで、新型コロナウイルスの致死率は低下してきていることは事実でしょうが、まだまだ予断は許すような段階ではありません。
何よりも、致死率の低下と共に感染力は上がっているのですから、根本的な危険度は下がっていないはずです。
死者数のデータを見れば、むしろ日本における新型コロナウイルスは流行発覚後から一貫して上がっていると言えます。


画像引用:Google検索

今回の新型コロナウイルスの流行では行動規制を行わないと、先日、岸田首相が発表しました。
私も、過度な行動規制をするべきではないと思います。
しかし、それは危険性が下がったからではなく、新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株BA.5の感染力が強くなりすぎて、行動規制による感染抑制効果が見込めないからです。

以上のように、日本における新型コロナウイルスの危険度は、現在、極めて高まっていると考えられ、危険度が下がったという主張はあまりにも非科学的な意見かと思います。

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