新型コロナウイルスの危険度確認と終息方法

医療
この記事は約5分で読めます。
<スポンサーリンク>

ワクチンの効果やウイルスの変異など、新型コロナウイルスに関して最近わかってきたことも多いので、改めて新型コロナウイルスの危険度を確認するとともに、どうすればこの感染症を終息させることができるのかを考えていきたいと思います。
まずは、新型コロナウイルスの危険度についていくつかの項目に分けて考えます。

新型コロナウイルスの感染力

世界の現状を見れば一目瞭然ですが、新型コロナウイルスは高い感染力を持っています。
ウイルスの感染力を示す具体的な例としては、抗体や感染症対策を無視して1人の感染者が何人に感染させるかを数値化した『基本再生産数』というものがあり、アメリカの疾病予防管理センター(CDC)が新型コロナウイルスを含めたウイルスの基本再生産数を最近公表しました。
では、ここで主な感染症の基本再生産数を見てみましょう。

インフルエンザ:2~3
新型コロナウイルス(初期):2.1~3.2
新型コロナウイルス(デルタ株):5~9.5
水疱瘡:8~10
おたふく風邪:11~14
麻疹:16~21

以上のデータから、現在世界的に流行している新型コロナウイルスの変異種(デルタ株)はインフルエンザや初期の新型コロナウイルスよりも2倍から3倍の感染力があることがわかり、水疱瘡などのほとんどの人が人生で1度はかかる感染症(現在はワクチンで対応)に迫る感染力であることがわかります。

無症状感染者の問題

新型コロナウイルスが爆発的に感染者を増やす原因の1つに、無症状感染者の存在があります。
水疱瘡、おたふく風邪、麻疹などは症状がハッキリ出るため感染している人をすぐに分かり、感染者の隔離も用意にできるため感染拡大の封じ込めが比較的容易なのですが、新型コロナウイルスの場合は無症状患者が次から次へと感染を広げてしまうという問題があり、感染拡大を防ぐことが難しくなっています。

新型コロナウイルスの抗体期限

新型コロナウイルスの抗体期限は、上記したような他のウイルスに比べ非常に短いと思われています。
これはコロナウイルス(新型コロナウイルスではなく全てのコロナウイルス)の特徴です。
1918年以降、世界中で流行した新型インフルエンザ(俗に言うスペイン風邪)は、1度感染すればほぼ一生抗体を維持するため人類の4割程度が感染した3年後に自然と収束しました。(その間に人類の3%~5%の人が亡くなったとされる)
麻疹、水疱瘡、おたふく風邪も長期間の抗体期限があるとされます。
一方の新型コロナウイルスは半年程度で抗体量がかなり下がるという話もあり、感染者が増えても収束しない永遠に続く感染症になる可能性があります。

新型コロナウイルスの変異速度

これもコロナウイルス全体の特徴らしいのですが、新型コロナウイルスは変異の速度も早くなっています。
そのため感染力が高い変異株に次々と置き換えられ、感染力が次第に上がっていく可能性もあるそうです。
実際に新型コロナウイルスは、初期のウイルスからイギリス由来のアルファ株、インド由来のデルタ株と、どんどん感染力が強いものに置き換わっています。
今後も感染力の高い変異株への置き換えが続く可能性があり、新型コロナウイルスは人間にとって負のスパイラルへと陥る感染症の可能性があります。

新型コロナウイルス危険度まとめ

数年以上にわたって感染拡大が続いた感染症はないと言われていますが、それは人類史のたかが1000年程度から導き出した結論に過ぎません。
それより以前は感染症に対する知識が極めて低く明確なデータがあるわけでもありませんし、そもそも人口が少なく移動手段も発展していなかった時代では、感染症が世界中に広がるようなことは起こりづらかったはずです。
仮に2000年前に中国で破滅的な感染症が発生したとしても、日本に大きな影響はなかったと思われます。
それが人口80億で移動手段も発達した今の地球では容易に世界中に広まり、今までにないような永遠に続く感染症が発生する可能性も捨てきれないのです。

長く続く感染症には季節性インフルエンザがありますが、新型コロナウイルスは感染力も致死率も季節性インフルエンザよりも桁違いに高く、更には季節に関係なく1年中流行するなど人類にとってほとんど対応不可能と思えるほどの厄介なウイルスであることが分かります。
1年中インフルエンザの何十倍も危険なウイルスが地球のどこにでもいる状態で、現人類は果たしてパニックを起こさず生きれるでしょうか?

新型コロナウイルスの終息方法

西洋人がアメリカ大陸にやってきた際、原住民は(彼らにとっては未知となる)感染症により9割が亡くなったとされています。
今後、新型コロナウイルスが感染力が強め年齢を問わず重症化するような毒性が高いものへと変異し、地球上の人が9割亡くなればさすがに新型コロナウイルスの感染拡大は収まるのでしょうが、そんなことを望む人はまずいないでしょう。

新型コロナウイルスのワクチン効果が思ったほど高くないことが判明した以上、人類は本気を出さないとこの感染症を抑えることはできないかもしれません。
それは映画『インデペンデンス・デイ』みたいに人類が国や民族を省みず協力して対応するという意味で、具体的には世界中の国で一斉に外出禁止をするみたいな強力なウイルス閉じ込め対策が必要になるということです。
2週間ほぼ完全な形の外出禁止を行い、しばらく様子を見て効果が十分でなければもう2週間続けるぐらいのことをしていかないと、新型コロナウイルスの感染は終息しないと思います。

ウイルスが弱毒化し、更に人間の体が新型コロナウイルスに順応すれば風邪と同レベルのウイルスになるかもしれませんが、それまでに何年待てばいいかもわからず、そうなるまでに高齢者の大半が亡くなる可能性もあるのです。
人類の歴史の中では、こういった感染症が何度か起こったのかもしれませんが、医療技術の発展により人の死が遠くなった現在世界の人間は、人口の1%が亡くなるような感染症も受け入れがたくなっているものと思われます。
いずれにせよ、今のような小手先の対策を続けているようでは、新型コロナウイルスがいつまで経っても猛威をふるい続ける可能性が高いでしょう。

以上、人類さん、いい加減楽観論を捨てて新型コロナウイルスと本気で対峙しませんか?

<スポンサーリンク>
ブログランキング

↑ ↑ ↑
更新励みになりますので、毎日の応援よろしくお願いします。

コメント

Translate »