国別データで見る新型コロナウイルスの実体と感染対策

国際
この記事は約5分で読めます。

今回は様々なデータを用い、新型コロナウイルスの実体と対策を考えていきたいと思います。

主要国の新型コロナウイルス感染者数及び死者数

まずは、(時差の関係で若干のズレはありますが)医療レベルがある程度高い国々における、4月18日現在の新型コロナウイルス感染者数及び死者数のデータをご覧ください。

国名 感染者数 死者数
アメリカ 677,570 34,617
スペイン 184,948 19,315
イタリア 168,941 22,170
フランス 165,027 17,920
ドイツ 137,698 4,052
イギリス 103,093 13,729
カナダ 30,106 1,195
オランダ 29,214 3,315
韓国 10,635 230
日本 9,167 148
オーストラリア 6,468 63
ニュージーランド 1,409 11

主要国の10万人当たりの新型コロナウイルス死者数

上記のデータは人口や検査数の問題があり、感染拡大を示すのデータとしてあまり意味がないかもしれないので、以下で人口10万人当たりの死者数のデータを示します。

国名 10万人当たりの死者数 人口 死者数
スペイン 41.33 46,736,800 19,315
イタリア 36.61 60,550,100 22,170
フランス 27.51 65,129,700 17,920
イギリス 20.33 67,530,200 13,729
オランダ 19.39 17,097,100 3,315
アメリカ 10.52 329,064,900 34,617
ドイツ 4.85 83,517,000 4,052
カナダ 3.19 37,411,000 1,195
韓国 0.45 51,225,300 230
オーストラリア 0.25 25,203,200 63
ニュージーランド 0.23 4,783,100 11
日本 0.12 126,860,300 148

このデータを見ると、東アジアとオセアニア地域の死者数が他国と比べて非常に少ないことが分かります。
ここで挙げた国々は総じて医療レベルが高いはずですが、なぜここまで地域格差が起きてしまったのでしょうか?

続いては、この問題について考えていきたいと思います。

東アジアで感染拡大が抑えられている理由は?

マスク着用率

日本は花粉症の流行からマスクをする人が増え、以降マスクが一般化していきます。
韓国も中国からのものと思われるPM2.5対策などから、マスクをする人が非常に多く国として知られています。
一方、ヨーロッパではマスクを付けていたら重病などの異常事態と判断され、街中でマスクをする人は基本的にいません。
このように日本・韓国とヨーロッパ各国とではマスク着用率に圧倒的な差があり、このことが東アジアで感染拡大防止に繋がっている可能性があります。

衛生観念

日本も韓国も家の中では靴を脱ぐ習慣があり、室内での衛生環境が良くなっています。
また日本の街が清潔なことは世界的に有名な話ですが、韓国も日本ほどではないにせよ世界的にみれば極めて衛生状態の良い国です。
このような衛生観念も感染拡大防止に繋がっていると考えられます。

人との接触

西洋各国では挨拶の際に、握手、ハグ、フレンチキッスなどの行為をしますが、東アジアでは他人と過度なスキンシップをすることはありません。
このような文化的な側面も感染防止に役立っているものと考えられます。

オセアニアで感染拡大が抑えられている理由は?

気温

南半球のオセアニアは北半球と季節が基本的に半年ズレるので、中国以外の国で新型コロナウイルスの感染が流行し始めた2月・3月は北半球でいう8月・9月に相当するため気温が高い状態でした。
新型コロナウイルス以外の現在確認されている6種のコロナウイルス中、5種のコロナウイルスは暖かい気温に弱く、基本的に冬に流行する感染症となっています。
以上のことから、新型コロナウイルスも夏などには活動が相当弱まるものと思われます。

人口密度

オーストラリアもニュージーランドも、ヨーロッパや東アジア(日本、韓国)に比べると人口密度がかなり低くなっています。
ただ人は都市に集まるので、国の人口密度という数値を見てもあまり意味がないのかもしれません。
そこで、上記した国々における第一都市の人口密度を示したいと思います。

※各国における行政区分に考え方や都市の中での密集度にバラつきなどあるため、あくまで参考資料としてお考え下さい。

都市名 人口密度
(1km2当たりの人口)
人口 面積(km2)
パリ 20,382 2,148,271 105
ソウル 16,102 9,744,888 605
ニューヨーク 10,630 8,175,133 789
東京 6,359 13,951,636 2,194
マドリード 5,225 3,165,235 606
ロンドン 5,199 8,416,535 1,569
トロント 4,334 2,731,571 630
ベルリン 4,087 3,644,826 892
アムステルダム 3,506 820,654 219
ローマ 2,222 2,856,133 1,285
オークランド 1,500 1,628,900 1,086
シドニー 357 4,627,345 12,145

このデータからオセアニアは国だけではなく都市の人口密度も低いこと分かります。
おそらくこのことも、オーストラリアとニュージーランドで感染拡大が進まなかった理由に繋がっているかと思います。

まとめ

人口密度やスキンシップの文化を考えれば、人との接触機会の多さや接触の濃厚さが新型コロナウイルスの感染拡大に大きな影響があると想定されます。
ただし、人と接触がある場合でもマスクを着用している場合はかなりの感染防止効果があるようです。
また、手洗いなどの衛生観念の高さも感染拡大を防止する効果がある模様です。
新型コロナウイルスは、他のコロナウイルスと違い気温による影響が小さいと言われていますが、オセアニア地域の感染者数などを考えれば、気温の上昇でウイルス活動は相当弱まるのではないかと考えられます。

以上のことを踏まえると、各国が行っている対策の成功や失敗よりも、各地域における気候や文化的側面のほうが感染拡大に対して大きな影響が出るようです。

新型コロナウイルスに対する基本的な対策

以上のデータを踏まえた新型コロナウイルスの対策は、

・人との接触を減らす
・人との濃厚な接触を避ける
・人の密集を作らない
・マスクを着用する
・手を洗う
・冬になる前に医療体制を整える

などになるかと思います。

スポンサーリンク
『とある日本人の社会問題批評』の最新記事

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました