これから書く事は、かなり突拍子もないことなので、ほとんど人は無視してしまって構いませんが、1つの意見として書かさせてもらいます。
AP通信が報じるところによると、米国の有名芸能人らが、日本のイルカ漁をやめさせるようケネディ駐日大使に書簡で訴えたとのことです。
イルカ漁に対してアメリカから文句を言われる筋合いはないということは、以前にもこのブログで書かさせていただきましたが、今回はあえて日本人が牛を食べることについて批判的な意見を述べたいと思います。
今や、日本人が好きな食べ物の代表的な1つとなっている焼肉(牛肉)ですが、日本には明治以前まで牛を食べる文化はほとんどありませんした。
そもそも日本人のタンパク源は魚と大豆が中心で、獣肉食をあまりしてこなかった人種です。
平安時代以降は獣肉食を禁止する命令は何度も出されていますし、平安時代以前の有史も狩猟で獲れた獣を薬として食べる程度でした。
特に日本では家畜化した獣を食べることはほとんどせず、大事に飼育したものを殺して食べるということを古来から忌み嫌ってきました。
日本人は、家畜化されたものより狩猟したもの、大地のものより海のものを食べてきた民族なのです。
このような食文化が最初に崩れたのが明治時代で、日本は西洋列強の植民地化に対抗すべく西洋の真似をし、その結果食生活まで西洋化していき、今まで食べてこなかった豚や牛などの家畜を食べるようになりました。
そして、太平洋戦争後には日本食の西洋化は更に進み、高度経済成長以降は魚食より獣肉食の方が消費量を上回っています。
このような日本の食生活における急激の西洋化について、日本人はもう少し考えたほうがいいのではないでしょうか?
日本人の食文化は非常に短い期間で変えさせられ、今なおアメリカから食文化を変えるよう圧力を受けているという事実について、日本人はもっと考えなければいけないと思います。
一層のこと日本人は牛食をやめ、正々堂々とアメリカの家畜・牛食文化を批判できるだけの立場を有すべく、昔ながらの日本人の食文化を取り戻したほうがいいようにすら思えてきます。
また、狂牛病発症前まで、牛肉のほとんどをアメリカからの輸入に頼っていたという意味もしっかり考えなくてはいけません。
※昨日発表された2013年の牛肉輸入量は、アメリカ産が前年比41.0%増で、オーストラリア産は4年連続で前年度割れだそうです。
私自身も今現在牛肉を一切食べないという食生活を送っているわけではありませんが、牛肉が食べれなくなっても全くもって困りません。
正直な話、鶏肉と魚肉さえあれば十分です。
更に一言付け加えさせてもらえば、アメリカ人みたいにブクブク太りたくもありません。
日本人は牛食をやめろというのは、かなり衝撃的な意見でしょうが、今回書いた日本の食文化の急激的な変わりようについて、頭の隅のでも置いて頂ければ幸いです。
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コメント
産業消費社会への根本的な見直しや
産廃・ダム・公害・原発と地域開発など課題山積だが、
環境問題は開発一筋の高成長期よりは意識の高まりを見せている。
どうせなら「エコ・省エネ・食品偽装・ダイエット」に便乗して
フードマイレージ表示、地産池消ポイントを広めてみてはどうか。
「グルメ志向」の担い手はメディアか生産者か消費者かはさておき、
現代人の食生活は「豊か・肉食化」の一途を辿る。
スーパーでは高級食材以外にも、季節感のない野菜、果物、魚が並ぶが
旬を無視した食材は栄養価が低いだけでなく
温湿度管理の温室栽培、飼料投入の養殖、原産地からの輸送など
多くの無駄なエネルギーが消費されている事実はあまり知られていない。
ハウスもののきゅうりは路地ものの約46倍、ハウストマトは27倍、
養殖ブリは5倍、和牛は5.5倍のエネルギーが
さらに鶏肉1kgには2倍の穀物が、豚肉は4倍、牛肉には7倍の穀物が
飼料として消費されているのだ。(隅田勲による)
肉食からベジタリアンへ、会社務めからロハスへ、
グルメ番組からドキュメンタリーへ、とまでは言わないが
賢い消費者を育てよう、第一次産業人口を増やそう
山村留学・山村研修を必修にしよう
ダッシュ村に嵐とAKBも参加しよう、学校給食に地物を増やそう
食について食卓で話そう、地方について職場で話そう
地元の企業を応援しよう。グローカルな人材を育てよう。
イルカ・フォアグラ報道をきっかけにこれからの動物倫理を考えよう
①家畜・肉食で「何を食べるか」の境界線を歴史的背景から捉え、
絶滅危惧種を配慮しつつ産業と種を食文化ごとに守る
②諸外国の動物の権利・福祉の取り組みを幅広くメディアで知らせる
(ネットと朝日新聞以外に民放でもNHKでも取り上げて欲しい)
③動物を「知性があるか、言語能力があるか」ではなく、
苦痛を感じる存在として捉える(ACが活躍する)
④痛み・恐怖・抑圧を伴う集約的畜産業の実態を広く消費者に知らせ、
消費者を巻き込んだ改善へ取り組む
(日本アニマルウェルネス協会などと企業がタイアップする)
⑤「5つの自由」(飢えや乾きからの自由、痛み・負傷・病気からの自由、
恐怖心や抑圧からの自由、不快からの自由、自然な行動をする自由)
から現段階での動物利用の実態を把握し、実行可能な改善策を提案
(アニマルライツセンターなどが行政を動かす)
⑥ヒトの蛋白質摂取と炭水化物摂取について生物学・文化人類学・農学・医学
からのアプローチを急ぐ(産業経済界を巻き込む)
⑦「動物実験は是か非か」ディスカッションを展開する
(ニッポンのジレンマ、スーパープレゼンテーション、オトナへのトビラ、
Rの法則、白熱教室、で扱う)
⑧体外受精・着床前診断・移植・クローン・遺伝子組み換え、など
科学と生命倫理を考える授業を増やす
bibliography
「動物の解放・実践の倫理」P・シンガー
「動物の命は人間より軽いのか」M・ベコフ
「バイオエシックスとは何か」加藤尚武