AbemaTVが事業撤退したら、みんな幸せになれるという話

社会
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世間がコロナウイルスのニュースばかりで書くことがないので、ずっと前から書こう思っていたことをこの際に書こうと思います。
それは、AbemaTVについてです。

AbemaTVは2016年3月に始まったインターネットの動画配信サービスですが、私はこのAbemaTVが始まった当初から懐疑的な意見をもっていました。
そもそもインターネットの動画サービスは、好きな時間に好きな動画が観れることが最大の利点だと思います。
しかしAbemaTVは、TVと名にある通りテレビのようなタイムラインに沿って放送を行っているのです。
動画としても見ることができますが、番組作り自体が動画サイトというよりも既存のテレビに近いもので、テレビを強く意識していることは間違いありません。(そもそもAbemaTVの資本の40%弱はテレビ局による出資である)
この時代にテレビを意識した動画サイトを作ることに意味があるとも思えませんし、インターネット特有の新しいものを作り出すという創造性としても弱く感じます。

AbemaTVの累積赤字は現在740億円を超えますが、将来的にこの赤字を回収できるとは到底思えません。
結局、サイバーエージェント(AbemaTVの運営会社)はゲームで稼いだお金をAbemaTVにつぎ込んでいるようにしか見えないのです。
正直言って、サイバーエージェント系のゲームをやる人はもっと怒ったほうがいいと思います。
サイバーエージェントはゲームで課金した人に対して還元をほとんどせず、全く関係のない事業に大量投資しているのですから、利用者は怒って当然のはずです。
もちろんそれは企業として当然の活動ですが、限度というものもあり株主はもっと積極的な行動を起こすべきかと思います。

私がAbemaTVに懐疑的な理由について、もう少し具体的な例を挙げましょう。
現在、AbemaTVの番組は一部をYouTubeで放送し『つづきはAbemaTVで!!』という形で視聴者の誘導を行っています。
しかし視聴者目線で考えれば、続きもそのままYouTubeで観れたほうが楽でいいに決まっています。
つまり、この時点でAbemaTVは視聴者を無視した運営をしているということです。
同じようなことをテレビがするのならまだいいでしょう。
インターネットと電波放送であるテレビは放送システムが大幅に違うため、別の媒体から視聴者を引っ張ってくることには一定の理解ができます。
しかし同じインターネットという媒体で行うことは意味不明で、動画を配信する企業として理論崩壊を起こしていると言っても差し支えありません。

YouTubeとの比較で言えば、もう1つ気になる話があります。
それは視聴者数の表記についてです。
YouTubeの生放送(YouTube Live)では同時視聴者数が表示され、放送終了後に動画化されてからは視聴回数の表記となります。
ニコニコ生放送は累計視聴者数の表示です。
一方、AbemaTVは累計視聴回数が表示されているのです。
累計視聴回数では、ザッピングというチャンネルの短時間で見て回る行為でも1回として加算されます。
そんな水増し効果抜群の視聴回数を知って何になるのでしょうか?
この視聴回数は、視聴者数を多く見せる小細工でしかありません。

視聴者的には、当然、同時視聴者数が見えたほうがいいに決まています。
同時視聴者数を表示させることなど技術的に何ら問題はないでしょう。
それをやらないということは、同時視聴者数を出すと不都合が生じるということです。
ハッキリ言えば視聴者数が少なすぎて同時視聴者数を出せないのです。
テレビなら1%という低視聴率でも100万人近い人が同時に番組を見ていると言われますが、AbemaTVのほとんどの放送はその100分の1にも満たない数しか同時視聴していないものと思われます。
そのためCMなどによる広告収入は見込めず、CMを出す効果はほぼ皆無に近いと予想されるのです。

以上のことから、私はAbemaTVは一度も黒字化しないまま撤退する可能性が高いと予想します。
場合によってはサイバーエージェントの屋台骨を揺るがしかねない大失敗事業になってしまうかもしれません。
サイバーエージェントなどによるAbemaTVへの巨大投資は、日本発の動画サイトに大きな衝撃を与え様々なところでほころびが生じましたが、もしAbemaTVが事業撤退となれば、ただの荒らし屋でしかなくなってしまいます。

いずれにせよ、企業的にも日本の動画配信サービス界的にも、被害が広がらないうちにAbemaTVは動画サービス事業から早く撤退したほうがいいかと思います。
サイバーエージェント的には赤字事業を清算できますし、サイバーエージェント系サービスの利用者は自分たちのサービスのほうにお金が回ってくることで、より良いサービスが受けられるようになるかもしれません。
また、AbemaTVへの過剰投資でおかしい状態になった既存の動画サービスも、多少は正常化されることでしょう。
このように、私的にはAbemaTVを続けている理由が何一つ見出せない状況となっています。

ちなみに、日本の動画サイトがYouTubeに勝つための方法は別の記事で書こうかと思いますので、『つづきは別の記事で!!』(;^_^A

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