羽生世代の1人で序盤の大家・藤井猛九段と、最年少プロ入り記録保持者で詰将棋選手権優勝の藤井聡太新四段を徹底比較したいと思います。
W藤井の特徴の違いを是非御覧ください。
藤井猛九段
群馬県沼田市出身
西村一義門下
藤井聡太四段
愛知県瀬戸市出身
杉本昌隆門下
生年月日
藤井猛:1970年9月29日
藤井猛九段は、羽生世代と言われる棋士の1人です。
藤井聡太:2002年7月19日
藤井聡太四段は、21世紀初のプロ棋士です。
奨励会入り
藤井猛:1986年(15歳)
奨励会の入会は12歳から13歳程度が中心となっていますが、藤井猛九段は16歳になる手前という高齢での入会でした。
そもそも、将棋を本格的に始めたのが12歳から13歳だったらしく、将棋界では遅咲きの部類に入ります。
藤井聡太:2012年(10歳)
奨励会入会の最年少記録は9歳なので、10歳で入会した藤井聡太四段は相当若くして奨励会入りしたことが分かります。
プロ入り
藤井猛:1991年4月1日(20歳)
藤井猛九段のプロ入りは20歳で、これは平均的な年齢かと思います。
しかし、もう片方の藤井さんが異常に早くプロ入りしているので、遅いプロ入りのように感じてしまいます。
藤井聡太:2016年10月1日(14歳)
藤井聡太四段は史上最年少でのプロ入りです。
正に早熟の棋士と言えるでしょう。
所属政党
藤井猛:振り飛車党(元党首)
藤井猛九段は、振り飛車御三家の一角に選ばれる振り飛車党の大家です。
ちなみに、振り飛車党の現党首は久保利明九段です。
藤井聡太:居飛車党
藤井聡太四段は、小さい頃から居飛車党だったようです。
序盤戦術
将棋界の振り飛車戦法に革命をもたらすのみならず、将棋の序盤戦略そのものに大きな影響を与えた。
藤井猛九段は、序盤研究にとても定評があり、革命的な序盤戦法を数々と編み出しています。
将棋の新手などを編み出した人に与えられる『升田幸三賞』も2回受賞しています。(升田幸三賞を2回受賞したのは佐藤康光九段と藤井猛九段の2人のみ)
自身の将棋については「弱すぎる。序盤中盤終盤スキだらけ」
引用:詰将棋選手権、最年少V 5人目の「中学生棋士」目指す |エンタメ!|NIKKEI STYLE
藤井聡太四段は、序盤より終盤重視の棋士です。(後記参照)
終盤の実力
終盤のファンタジスタとは、将棋において終盤で悪手を指すことが原因で負ける現象のこと、あるいはその敗着のことを指す。主に藤井猛に対して使われる。
引用:終盤のファンタジスタとは (シュウバンノファンタジスタとは) [単語記事] – ニコニコ大百科
このことについては、ノーコメントとさせていただきます。(汗)
詰め将棋解答の速さと正確さを競う年に1度の「詰将棋解答選手権」で“事件”が起こった。今年の名人戦挑戦者や七大タイトル経験者など数多くのプロ棋士を抑え、小学6年生、12歳の藤井聡太・奨励会二段が、ただ一人全問正解で優勝したのだ。
引用:詰将棋選手権、最年少V 5人目の「中学生棋士」目指す |エンタメ!|NIKKEI STYLE
藤井聡太四段は、詰将棋が得意なことで有名で、プロ入り前(小学生のとき)に『詰将棋解答選手権』で優勝したことでも話題となりました。
終盤だけに限定すれば、藤井聡太四段は既にトップレベルの棋士と同レベルかそれ以上の実力があるものと思われます。
2016年9月の活躍
第24期銀河戦決勝が9月27日(火)に放映され、藤井猛九段が初優勝を決めました。
引用:第24期銀河戦決勝は藤井猛九段が勝ち、初優勝|将棋ニュース|日本将棋連盟
藤井猛九段は、2016年9月27日放送の銀河戦で当棋戦最年長優勝を決めました。
ちなみに、藤井猛九段の棋戦優勝は11年振りです。
将棋のプロ棋士への最終関門「奨励会三段リーグ戦」が3日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、中学2年藤井聡太さん(14)=愛知県瀬戸市=が13勝5敗で規定を満たし、プロ入りとなる四段昇段を決めた。
引用:中学2年の将棋棋士誕生=愛知県の藤井聡太さん-62年ぶり最年少記録:時事ドットコム
藤井聡太四段は、2016年9月3日に最年少でのプロ入りを決め、将棋界のみならず一般のマスコミにも大きく取り上げられました。
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