最近若い人は男性すら将棋のルールを知らないとか・・・
というわけで、将棋のルールをまとめてみました。
将棋のルールを説明するものは意外にややこしいものが多いので、ここでは出来るだけ簡略的に説明します。
こどもようのルールせつめいは↓から
最近の若者は将棋のルールを知らない?
【男性・年代別「将棋のルールを知らない」人の割合】
20代:42.7%
30代:24.7%
40代:25.3%
50代:26.0%
60代:26.0%
出典 将棋のルール浸透度を調査!女性は全年代で7割が知らないと回答…男性は? | マイナビニュース
なんと最近は20代男性の半数近くが将棋のルールを知らないデータが発表されました。
ということで、将棋のルールを1からわかりやすく説明したいと思います。
将棋の基本中の基本
将棋は、二人で行い、勝敗を競うゲームです。
出典 将棋について-将棋とは[1.二人で指す]:日本将棋連盟
将棋は、二人の対局者が交互に指します
出典 将棋について-将棋とは[3.交互に指す]:日本将棋連盟
将棋で言う“指す”とは駒を動かしゲームを進めることのことです。
将棋を指すのに必要なのは盤と駒です。
将棋の基本的なルール
盤には9×9の升目が書かれており、升目の中に駒を置きます。
将棋は、8種類の駒を各20枚、それを先手・後手がそれぞれ使いますので、計40枚の駒を使うことになります。
将棋の初期配置図
何でこの初期配置なの?
という疑問はあるかもしれませんが、こればっかりは決まっているとしか言えませんので、とにかくこの状態から始めてください。
最終的に相手の玉将を取ったほうが勝ち
将棋は盤上の王様である王将(玉将)を取った方の勝ちになります。
正確には相手の王将(玉将)が動けなくなった時点(この状況を詰みという)で勝ちとなります。
他の駒を飛び越すことはできない
ただし、後述する桂馬のみは飛び越えることができます。
相手の駒のある位置に自分の駒を動かしたときに、相手の駒を盤から取り除くことができる
取った駒は駒台と呼ばれる台に置くか、相手にわかるような場所に並べて置きましょう。
駒の動き
以下の駒の名前は、通常“飛車”を除き略称で言われます。
歩のことを『ふひょう』、角のことを『かくぎょう』などと正式名称で呼んでいると変わった人と思われるので注意してください。(香車と桂馬は正式名称で言っても略称で言っても構わない)
王将/玉将(おうしょう/ぎょくしょう)、略称:王/玉(おう/ぎょく)
上下左右斜めに1マス進むことができます。
※王将と玉将は同じものなので、現時点では違いについて深く考える必要はありません。
●●●
●△●
●●●
飛車(ひしゃ)、略称:飛(ひ)
上と横に可能な限り進むことができます。
↑
●
←●△●→
●
↓
角行(かくぎょう)、略称:角(かく)
斜めに可能な限り進むことができます。
↖ ↗
● ●
△
● ●
↙ ↘
金将(きんしょう)、略称:金(きん)
斜め後ろ以外に1マス進むことができます。
●●●
●△●
●
銀将(ぎんしょう)、略称:銀(ぎん)
横と後ろ以外に1マス進むことができます。
●●●
△
● ●
桂馬(けいま)、略称:桂(けい)
1マス進んだところから左右斜めに進むことができます。
※桂馬は他の駒を飛び越えて進むことができます。
● ●
△
香車(きょうしゃ)、略称:香(きょう)
前方に可能な限り進むことができます。
↑
●
△
歩兵(ふひょう)、略称:歩(ふ)
前に1マス進むことができます。
●
△
将棋の特殊なルール①成り駒
玉と金以外は敵側の陣地(敵陣)三段目以内に進むと「成駒」にできる。
小駒(王将、飛車、角行以外の駒)は金将の動きに変化することができ、大駒(王将、飛車、角行)は元の動きに王将の動きをプラスすることができます。
更に敵陣三段目にある駒をどこかに動かした場合も成ることができます。
王将と金将は成ることができません。
また、成りたくない場合は成らないこともできます。
将棋では駒を裏返すことで成駒になったことを示す。
成りたい場合は駒を裏返しましょう。
以下のように裏返した駒は呼び方が変わります。
飛車 → 龍王/竜王(りゅうおう)、略称:龍/竜(りゅう)
飛車の動きに王将の動きが加わる。
↑
●●●
←●△●→
●●●
↓
角行 → 龍馬/竜馬(りゅうま)、略称:馬(うま)
角行の動きに王将の動きが加わる。
↖ ↗
●●●
●△●
●●●
↙ ↘
銀将 → 成銀(なりぎん)
金と同じ動きになります。
●●●
●△●
●
桂馬 → 成桂(なりけい)
金と同じ動きになります。
●●●
●△●
●
香車 → 成香(なりきょう)
金と同じ動きになります。
●●●
●△●
●
歩兵 → と金(ときん)、略称:と
金と同じ動きになります。
●●●
●△●
●
将棋の特殊なルール②持ち駒
相手から取った駒を自分の手に持っていつでも使える
相手から取った駒は持ち駒と言い、自分の手番のときに使うことができます。
ただし、動けない場所に置くことは反則です。
また、敵陣三段目に置いても成ることはできません。(1回動くと成ることができる)
将棋の反則について
相手の手番なのに自分の駒を動かしてはならない。
これは二手指しという反則になります。
長い時間考えていると、手番(順番)がわからなくなり2回連続で指してしまうことがあるので気をつけましょう。
また、将棋ではパスはできませんので、必ず2人交互に駒を動かしてください。
駒が動けないところに行ってしまった場合、反則になります。
ここで言う『駒が動けないところに行く』とは、本来進める場所以外に駒を動かしてしまうという意味です。(例:歩兵を斜めに動かすなど)
角行を動かす時は得に間違いやすいので気をつけてください。
すでに歩兵が配置されている筋に持ち駒から歩兵を打つことができない
これは二歩という反則です。
持ち駒から歩兵を打つ時(持ち駒を置くことを打つと言います)、同じ縦の列に歩兵があってはいけません。(つまり歩兵は1列に1枚まで)
ただし既に置かれている駒が成っている歩兵(=と金)の場合は、歩兵を打つことができます。
二歩はプロでもたまにある反則なので、持ち駒から歩兵を打つときには気をつけましょう。
行き所のない位置には持ち駒を打つ
動けないところに持ち駒を打つ(持ち駒を置く)ことは反則になります。
具体的には、敵陣1段目に桂馬・香車・歩兵、敵陣2段目に桂馬を打つことができません。
王手をかけられたら、玉が逃げるなど、必ず王手を防ぐ手を指さなければなりません。
王手とは、相手の次に何もしなければ王将を取れる状態にすることです。
将棋は王を取るゲームではなく王将を動けなくするゲームなので、この王手をかけられたら必ずその手を防ぐ必要があります。
この反則をした場合、結局は王将を取られて負けてしまうので、最初のうちはあまり深く考えなくても構いません。
ここまで覚えたら1局指してみよう!!
このゲームの10枚落ちを選び、とにかく駒を動かしてみてください。
なんとなく将棋というゲームの感覚がわかると思います。
10枚落ちで勝てるようになれば、8枚落ち→6枚落ち→4枚落ち→2枚落ち→平手と指し進めましょう。
※駒が成る場所に行くと、左側に成るか成らないかの選択画面が表示されるので、そこで選んでください。
将棋におけるレアケース
千日手
将棋において駒の配置と手番が全く同じ状態が1局中に何回か現れること。
これは、主にお互いが同じ手を指し続けた場合の特別ルールで、将棋の場合は同じ局面が4回出ると引き分けになる決まりとなっています。
ただし、王手が連続でかかる千日手は、王手をしている方が反則となります。
持将棋
持将棋とは、両方の玉が入玉し、お互いに詰む見込みが無くなってしまった時、特別ルールとして、駒を点数として数え、勝敗を決めること。
これは滅多に起こりませんので、現段階では覚える必要はないです。
打ち歩詰め
将棋において、持ち駒の歩兵を打って相手の玉将を詰みの状態にすること。
これも滅多に起こりませんので現段階では覚える必要はないですが、頭の隅には入れておいてください。
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