今泉健司のプロ入りを阻んだ同世代棋士『ポスト羽生世代』とは?

将棋界の話題
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ただいまプロ編入試験に挑戦中の今泉健司アマ。
彼はなぜこれほどの実力がありながらプロになれなかったのか考えてみました。

現在今泉健司さんがプロ編入試験に挑戦中

将棋界最強のアマチュアとして活躍する会社員・今泉健司さんが挑戦しているプロ編入試験5番勝負の第2局が5日、大阪市の関西将棋会館で行われ、先手の今泉さんが145手で星野良生四段に勝ち、2連勝でプロ編入へ王手をかけた。

引用:最強のアマチュア・今泉さん2連勝!プロ編入に王手 : 社会 : スポーツ報知

プロに連勝するほどの実力を持つ強い人が、なぜ今日までプロになれなかったのでしょうか??

そもそもプロの将棋棋士になるには?

奨励会に入会してプロを目指すのが、通常のコースである。

引用:棋士 (将棋) – Wikipedia

奨励会に入るにも試験があり、この試験に合格する時点で、もはや尋常でない将棋の実力を持っていることになります。
今泉健司さんもこの奨励会の会員でした。

1回の三段リーグにおける上位2人は四段に昇段し、順位戦C級2組に入る。

引用:新進棋士奨励会 – Wikipedia

将棋のプロは四段からとなっています。

三段リーグは半年(4月-9月、および、10月-3月)を1つの期(1回)とし、各々18戦ずつを戦う。

引用:新進棋士奨励会 – Wikipedia
プロになれるのは基本的に半年に2人、1年に4人までです。

満21歳(2002年度以前の奨励会試験合格者においては満23歳)の誕生日までに初段、満26歳の誕生日を迎える三段リーグ終了までに四段に昇段できなかった者は退会となる。

引用:新進棋士奨励会 – Wikipedia
奨励会に居続けるには昇段に関する年齢制限があり、今泉健司さんはこの年齢制限により奨励会を退会しました。

2005年にアマチュアからプロになった瀬川晶司さんの場合は?

奨励会を年齢制限で退会後アマチュアの強豪として大活躍し、61年ぶりにプロに編入した非常に稀なプロ棋士。
彼もまた羽生世代の一人である。

引用:将棋界の伝説! 羽生世代とは?

瀬川さんは強力な棋士たちが密集した羽生世代の1人であり、奨励会時代、同世代に強豪棋士が多すぎたため、実力はありながら運悪くプロになれなかったという見方もできます。

以上のことを踏まえ、以下に今泉健司さんと同世代の棋士たちをまとめます。

今泉健司さんと同世代(ポスト羽生世代)の強豪棋士たち

※今泉健司さんは1973年7月3日生まれで、この世代の強豪棋士たちを俗に『ポスト羽生世代』と呼びます。

三浦弘行

生年月日:1974年2月13日
段位:九段
順位戦最高クラス:A級
竜王戦最高クラス:1組
棋戦優勝歴:3回

木村一基

生年月日:1973年6月23日
段位:八段
順位戦最高クラス:A級
竜王戦最高クラス:1組
棋戦優勝歴:2回

行方尚史

生年月日:1973年12月30日
段位:八段
順位戦最高クラス:A級
竜王戦最高クラス:1組
棋戦優勝歴:2回

野月浩貴

生年月日:1973年7月4日
段位:七段
順位戦最高クラス:B級1組
竜王戦最高クラス:2組
棋戦優勝歴:2回

鈴木大介

生年月日:1974年7月11日
段位:八段
順位戦最高クラス:A級
竜王戦最高クラス:1組
棋戦優勝歴:2回

※鈴木大介八段は今泉健司さんより1学年下である。

そんな彼らもまた被害者?

彼らより3学年上には、将棋の歴史上最強の世代『羽生世代』がいます。
この羽生世代が、今日まで彼らのタイトル獲得に対する大きな壁となり続けているのが現状です。

正確には、
4歳上に、佐藤康光、故・村山聖
3歳上に、羽生善治、森内俊之、郷田真隆、丸山忠久、藤井隆
2歳上に、屋敷伸之、深浦康市
らがいる。

(木村一基は)羽生との棋聖戦五番勝負は第3局まで2勝1敗でリードして、奪取にあと1勝としたが、第4局で敗れてフルセットの戦いとなる。そして、第5局は王位戦第1局より後に行なわれたが、羽生に敗れ、棋聖位奪取を逃す。

引用:木村一基 – Wikipedia

木村一基八段は、タイトルに6回挑戦しているが獲得には至っていない。
この6回のうち5回が羽生世代との対戦だった。

(行方尚史は)第54期王位戦挑戦者決定戦で佐藤康光九段を破り挑戦権を獲得、遂に念願のタイトル初挑戦であったが、羽生善治を相手に1勝4敗で敗退した。

引用;行方尚史 – Wikipedia

行方尚史八段は、タイトルに2回挑戦しているが獲得には至っていない。
タイトル戦は2回とも羽生世代との対戦だった。

(鈴木大介は)2006年、第77期棋聖戦挑戦者決定戦で羽生善治を下し、佐藤康光へ挑戦したが、3連敗を喫して初タイトル奪取に失敗。

引用:鈴木大介 – Wikipedia

鈴木大介八段は、タイトルに2回挑戦しているが獲得には至っていない。
タイトル戦は2回とも羽生世代との対戦だった。

(三浦弘行は)当時七冠を独占していた羽生を3勝2敗で破って初のタイトルを獲得した。羽生七冠の一角を崩した棋士として、一躍、時の人となる。

引用:三浦弘行 – Wikipedia

この世代で唯一タイトルを獲得できたのは、群馬が生んだスーパースター三浦弘行九段のみである。
そんな彼も、タイトルは1期しか獲得できていない。

(三浦弘行は)第68期A級順位戦において、郷田真隆を下して羽生善治名人への挑戦権を獲得。自身初の七番勝負2日制のタイトル戦登場となったが、七番勝負では4連敗で敗退した。

引用:三浦弘行 – Wikipedia

三浦弘行九段は、タイトル挑戦4回(登場は5回)のうち2回羽生世代に阻まれている。
また、自身のタイトルを奪われたのは準羽生世代の屋敷伸之九段からである。

結論

今泉健司さんの世代は羽生世代に準ずるような強豪棋士が密集した世代であり、更にその世代が羽生世代と年代的に近いため、今泉健司さんや瀬川晶司五段のような強豪棋士が奨励会を抜けられず、アマチュア将棋界で好成績を残し続けたものと思われます。

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