将棋なんて見てて何が面白いんだよ!
そんな疑問を持つ方に将棋の魅力を説明したいと思います。
最近将棋を観るだけの『観る将』が増えている!
最近のイベントでは、ひいきの棋士を応援する若い女性の姿が増えているという。“観る将”の取り込みに向け、将棋界は盛り上がりを見せている
引用:風波・将棋界には“観る将”という言葉がある。将棋は指さず、観… | 建設通信新聞
将棋を観るだけで何が楽しいの?
という一般の方の疑問に対して、ここでズバリ将棋を観る楽しさを説明していきたいと思います。
不平等に満ちた現在の社会が観る将を生む?
現状は、多くの会社で不条理にも思える人事が繰り広げられています。
なぜでしょうか?
それは、昇進や昇給を決めているのは、あなたの直属の上司だからです。
引用:会社は好き嫌い人事で成り立っている | BizCOLLEGE <日経BPnet>
会社での不平等などを感じる人は多いはず。
2000年代に入り、非正規雇用の増加などにより所得格差が拡大し、また低所得層からなかなか抜け出せないという格差の固定化が見られるようになってきました。
引用:道徳科学研究センター | No.100 日本の「格差社会」について
最近の日本では格差が広がり、その格差は世代を渡って抜け出せない状況にまで陥っている。
一方、将棋の世界は公平性・平等性に徹した圧倒的な実力主義である
将棋は運の要素を限りなく排除したゲーム
将棋は麻雀などと違い運の要素がほとんどなく、ギャンブル性の低い実力主義の競技となっています。
将棋は、純粋に実力勝負ができる
先手後手の若干の優越はありますが、将棋は純粋な実力勝負ができるゲームとなっています。
兄達は頭が悪いから東大へ行った。自分は頭が良いから将棋指しになった
故・米長邦雄永世棋聖が言ったこの言葉から分かるように、将棋のプロ棋士の対局とは、まさに人類最高レベルの頭脳と頭脳のぶつかり合いである。
実力主義ならスポーツの方が面白いんじゃない?
誤審は野球、サッカー、アメリカンフットボール、テニスなどの球技だけでなく、柔道、相撲、ボクシングなどの格闘技でも生じる。シンクロナイズドスイミングのような審美的な採点競技においても、不適当な判定は誤審と呼ばれる。
スポーツの世界は確かに実力主義であるが、誤審などの問題により平等性に欠ける部分がある。
昨日の日本シリーズを見ていて、とても冷めてしまった。
大事な場面での審判の誤審があったと思うから
引用:昨日の日本シリーズを見ていて、とても冷めてしまった。大事な場面での… – Yahoo!知恵袋
大舞台での誤審はスポーツ熱を一気に冷めさせる程のインパクトを与えてしまう。
今大会はオフサイドに関する誤審が相次いでいるとし、「国際サッカー連盟(FIFA)は、オフサイドの判定をより細かく正確に見なければならない」と注文を付けた。
引用:<ブラジルW杯>ロシアの同点ゴールはオフサイド! FIFAは正…:レコードチャイナ
サッカーでのオフサイド判定は、とてもわかりづらく問題になりやすい。
今も語り草となっている世紀の大誤審が起きます。柔道男子100キロ超級決勝、篠原信一VSドゥイエ戦での内股透かしの見逃しの件です。
引用:誤審をも潔く受け入れたと認識されている男・篠原信一氏が、クイズ番組で実は全然潔くない本質を堂々披露した件。 – ライブドアニュース
柔道などの格闘技でも誤審は頻繁に起きる。
私は、いわゆる「採点競技」が嫌いです。
引用:あなたの嫌いなスポーツは何ですか? – BIGLOBEなんでも相談室
採点競技はそもそも基準が分かりづらいとの批判が挙がりやすい。
国際的なスポーツ大会などを見ていても、汚い反則をしたり、審判への無用なアピールをしたり、反則してるのにとぼけたりすることをよく見受けます。
引用:日本人に関する3択でも何でもない問題|答えのない3択問題!!!
近年の国際競技は勝利至上主義に走り、スポーツマンシップの欠片もない行為が多々見受けられるようになっています。
また、自ら負けを認め勝負が決する将棋はとても潔く、近年のスポーツが失いつつある清々しさも感じ取ることができます。
昨今のテレビ番組の過度な演出が将棋の魅力を引き立たせる
バラエティ番組における、いわゆるヤラセや、あるいは過剰な演出が、複数の局でオンエア続行もままならぬほどに問題になっている。
引用:メディアはすべてバラエティである:日経ビジネスオンライン
近年、バラエティ番組の過度な演出に対して拒否反応を示す視聴者はとても多く、テレビ離れに拍車がかかっている。
75%が最近のテレビはつまらないと答えている。つまらないと答えた人の、つまらないジャンルはバラエティー・お笑い、ドラマ、情報・ワイド番組の順に高い。
アンケートでもテレビがつまないと答える人は多く、特にバラエティ番組をつまらないと感じる人は多い。
朝のテレビ番組は、今やテレビ東京以外のどの局も同じような番組をダラダラと放送し、同じニュース原稿の使い回し、繰り返されるエンタメ情報など、各局同じような番組構成かと思います。
朝や夕方の情報番組はどこも変わり映えしないとの批判もある。
メディアの過剰な演出でフレームアップされた話題先行のアスリートが、リアルなスポーツの世界で頂点に立ち、やがてその未熟さをさらしていく。
引用:亀田一家と心中したボクシング界とメディアの責任|SPORTS セカンド・オピニオン|ダイヤモンド・オンライン
最近は、スポーツ中継も過度な演出が目立つようになってきている。
テレビ離れが進む一方で、将棋をネットで観る人は年々増えているようです。
伝統文化や古いしきたりを大切にする将棋の魅力
タイトル戦の番勝負では両対局者は和服を着用するのが慣例である。
現在男性が和服を着るケースが極端に減っていますが、将棋棋士は力士や落語家、歌舞伎役者らと共に和服を着た男性を見れる少ない機会を提供している。
将棋界では、棋士の養成機関である新進棋士奨励会に入会する際、四段以上の棋士が師匠となることを必要とする。
師匠が稽古場所を提供するわけでも技術指導をするわけでもないため師弟関係は落語や相撲ほど強いものではないが、それでもやはり棋士には師匠がいなくてはならないことになっている。
将棋の師匠は弟子に対して将棋を教えることはあまりなく、しきたりや礼儀などを教えることの方がメインになっています。
そのため将棋界では、素行不良の人間は少ない傾向にあります。
このようなことも、逮捕者を多数出す芸能界やスポーツ界より信頼感を得る要因になっているのかもしれません。
個性豊かな将棋棋士たち
ここ10年間の奨励会入会時の平均年齢がだいたい13歳前後
将棋でプロになるには基本的に奨励会という育成機関に入るのですが、その入会は小学生の高学年から中学生ぐらいになっています。
そもそも奨励会に入れる時点で常人では理解できないほどの将棋の実力者であり、大抵プロ棋士になる人は、小学生の低学年までには将棋を覚え、それからほぼ毎日大人たちに混ざって将棋漬けの生活をおくることになります。
将棋界はこのような特殊な世界なため、プロになる人は一般人と多少感覚がズレているところもあり、それが個性豊かなプロ棋士を生む要因にもなっています。
このような超絶的な天才かつ個性豊かな棋士たちの対局は、観るだけ沸き立つものがあります。
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