新型コロナウイルスと他のウイルスとの簡易比較

医学
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本日、WHOが新型コロナウイルスの流行をパンデミックであると宣言したことに受けて、以下に簡単ではあるが人に感染する著名なウイルスをまとめた。

新型コロナウイルス感染症

ウイルス名:SARSコロナウイルス-2
ウイルス型式:RNAウイルス
感染経路:飛沫感染、接触感染
症状:主に肺炎
致死率:1%以下とみられる 1%~2%程度※

感染力が高く、現在世界中で広く流行している。
致死率はもっとも検査率が高いと思われる韓国の例から1%以下1%~2%程度と思われる。

※今後、医療レベルの低い発展途上国での感染が広がれば、致死率は大幅に上昇する可能性がある。

SARS

ウイルス名:SARSコロナウイルス
ウイルス型式:RNAウイルス
感染経路:飛沫感染、接触感染
症状:主に肺炎
致死率:10%弱

2002年の年末から流行した感染症で、2003年の夏には収束した。

MARS

ウイルス名:MERSコロナウイルス
ウイルス型式:RNAウイルス
感染経路:飛沫感染、接触感染
症状:主に肺炎、下痢、腎不全を併発するケースも多い
致死率:30%程度

2012年から中東を中心に流行しだした感染症。

インフルエンザ

ウイルス名:インフルエンザウイルス(型が3種類ある)
ウイルス型式:RNAウイルス
感染経路:飛沫感染、接触感染
症状:主に気管支炎
致死率:0.1%以下~2.5%(稀に重症化する亜型が発生する)

致死率は低いが感染力が強く、毎年29万人~65万人の死者を出す人類にとってもっとも厄介な感染症。

エイズ

ウイルス名:ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
ウイルス型式:RNAウイルス
感染経路:性感染、血液感染、母子感染
症状:免疫不全(エイズ)
致死率:発症したら100%(現在は薬物投与で発症をコントロールできるようになっている)

発症したら100%死亡し、かつてはその発症を抑える方法がなかったため世界的に危険視されていた感染症。
先日、骨髄幹細胞移植により世界で2件目の完治例が報告された。

エボラ出血熱

ウイルス名:エボラウイルス
ウイルス型式:RNAウイルス
感染経路:接触感染(体液との接触)
症状:発熱ほか
致死率:50%~80%

2014年に西アフリカで流行し、世界的な話題となった致死率の極めて高い感染症。

狂犬病

ウイルス名:狂犬病ウイルス
ウイルス型式:RNAウイルス
感染経路:接触感染(主に動物に噛まれることで感染)
症状:最終的に全身が麻痺
致死率:100%

致死率100%の人畜共通感染症で、犬を飼っている人は毎年ワクチン注射をしているはず。
日本では1957年以降発症例はない。

天然痘

ウイルス名:天然痘ウイルス
ウイルス型式:DNAウイルス
感染経路:飛沫核感染
症状:発熱と皮膚の膿疱
致死率:20%~50%

天然痘は人類が唯一勝利した感染症と言われ、現在は根絶している。

以上が人と関わりの深いウイルス由来の感染症だが、この比較を見てもやはり今回の新型コロナウイルスに対しては大騒ぎをしすぎな気がしてならない。
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