世界的に新型コロナウイルスの被害状況が収まってきて、現在は通常の生活が戻りつつある。
そんな状況に中、新型コロナウイルスに関する検証記事を2回に分けて書いていこうと思う。これが当ブログで新型コロナウイルスを本格的に扱う最後になると思うし、出来ればそうしたい。
1回目の今回は、新型コロナウイルスワクチンの効果について考えていく。最近になって厚生省による新型コロナウイルスのデータ改ざんが明るみとなり、ワクチンの効果についても疑問の声が挙がっているようだが、果たして新型コロナウイルスのワクチンは効果があったのだろうか?
以下のグラフを見てもらいたい。
引用:Google検索
これは、全世界の新型コロナウイルス感染状況のデータをグラフ化したものだ。
新型コロナウイルスのワクチンは2020年の12月から徐々に接種が始まり、現在では世界中の国々で当たり前のように接種されている。もし新型コロナウイルスのワクチンに明確な感染防止効果があるのなら、2021年以降は徐々に感染者数が減ったはずだ。しかし、実際は減るどころか増える一方だった。以上のことを踏まえると、新型コロナウイルスのワクチンが、感染を防ぐことに対し、ほとんど効果を示さなかったことはほぼ間違いないだろう。
次に、ワクチンによる重症化の抑制効果を検証する。
この点については、それなりにあるという考えが支配的だ。そうでなければ、感染防止効果のほとんどないワクチンを接種する意味がない。ただ、この考えにも疑問が残ると言わざるをえないようだ。
引用:Google検索
これは新型コロナウイルスの死者数を表したグラフだが、ワクチン接種が進んだ2021年の状況を見てみると新型コロナウイルスによる死者数はほとんど横ばいで減ってはいない。このことについて、ウイルスの変異が起こり感染者が増えたので仕方ない、あるいは死亡率は下がっていると考える人も多いだろう。しかし、それは新型コロナウイルスが毒性の低いウイルスに変異したというだけの話しで、ワクチンの接種が重症化率の抑制に対し影響をほとんど与えていないとも捉えられるのだ。
もちろん、もっと細かく調べればワクチンの重症化抑制効果を示すデータも出てくるだろう。例えば、厚生労働省は今年の1月から2月までのデータとして、70代の致死率が、ワクチン未接種で2.00%、1回及び2回のワクチン接種で1.14%、3回のワクチン接種で0.63%と発表している(感染と死亡の時間的ズレを考えると、この数値は実際よりかなり低い可能性が高い)。
この効果の差はワクチンを接種した回数によるものではなく、ワクチンを打ってからの期間によるものだろう。新型コロナウイルスのワクチン接種で得た抗体は、半年でかなり減ってしまうことが判明しているのだ(資料)。この抗体の減少は年齢が高い人ほど早まるとされているため(資料)、運用面においてワクチンの効果を維持するのが難しいという現実もあるのだろう。
以上のように、新型コロナウイルスのワクチンには重症化を抑える効果が一定数あるのだろうが、抗体を維持する期限の短さから著しい効果を得られていないと想定される。
上記のデータでは、2022年に入って死者数が減ってきていることが分かるが、これはワクチンの効果よりも新型コロナウイルス専用の特効薬が開発されたことが大きいのではないかと想定される。ラゲブリオ、パキロピッドといった有効性の高い新型コロナウイルスの特効薬が普及し始めたのが2021年の年末頃なので、2022年に入ってから死者数が減った理由が、これらの特効薬の効果であると考えれば辻褄が合う。
結論として、新型コロナウイルスのワクチンは重症化を抑制する効果が思ったほど得られていないと想定され、運用面においても限界があるように思える。
結局のところ、人類は新型コロナウイルスに対し2年間有効な手立てを示せなかった可能性が高い。
現在は、ワクチンパスポートなどと呼ばれる新型コロナウイルスのワクチン接種証明書を国際的に広く活用しているが、新型コロナウイルスのワクチンについては、運用面も含め本当に効果的なのか、今一度、科学的な検証を行う必要があるように私は感じる。
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