宇宙人論争の結論! 宇宙人はいたとしても会えません!!

自然・環境
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現人類の1つの夢に、宇宙人(地球外の知的生命体)との出会いというものがあります。
この大きな夢について人々は様々な思いを巡らせているで、この記事を見ている人にも様々な考えがあることでしょう。
そんな宇宙人について、科学的に考えていきたいと思います。

惑星に知的生命体が生まれるのは、かなりのレアケース?

生命の誕生に水が必要なことは有名な話ですが、現在、太陽系で明確に水が存在する惑星は地球のみで、観測から太陽系の外にも水のある惑星はそう多くないことが分かっています。
これは恒星(太陽のような星)との距離が大きく影響し、恒星に近すぎれば暑すぎて水は蒸発してしまい、遠すぎると寒すぎて水は凍ってしまのです。
太陽系では、地球より内側に回る水星、金星には水がなく(あってもごく僅かと思われる)、地球より外側を回る火星には永久凍土となって凍っていると思われています。
地球のように水が数十億年という長期間に渡って保たれる惑星は、恒星と絶妙な位置になければならないのですが、これがなかなか難しい条件なのです。

そもそも地球のある太陽系自体がかなり特殊の形態をしており、それが地球の生命繁栄にも繋がっているそうです。
他の惑星系では、恒星のもっと近い位置に大型な地球型惑星(岩石惑星)が存在しているケースが多く、太陽系のような太陽と離れた位置に小さな岩石惑星が複数あるケースはかなり稀と言われています。
この稀なケースを実現したのが木星という巨大なガス惑星の存在です。
この木星の位置や大きさが絶妙で、それが地球という水の惑星を生まれた原因になったのです。
また、土星の存在や大型のガス惑星の数(太陽系の場合2つ)なども、地球の誕生や安定性に影響を与えているという話もあります。
いずれにせよ、地球のような小型な岩石惑星が水を長期間維持しながら存在することは、かなりレアケースと言えます。

更に木星の引力は地球に隕石が落ちるのを防ぐ役割があり、それが地球の安定性と生命の進化にプラスの材料を与えています。
このように、地球は天体規模の偶然の産物が重なり豊かな生命を育む惑星へとなったわけで、逆に言えば、こういった特殊な環境が揃わなければ惑星に生命が生まれ繁栄することは難しいということです。
また、進化という面では単に安定していればいいというわけではなく、大量絶滅などといった生物にとってネガティブな出来事も進化を促進させる要因になっています。
もちろんこれもバランスが必要で、頻繁に大量絶滅が起これば進化の促進より破滅のペースのほうが早くなってしまい、生命が誕生しても知的生命体にまで進化しません。

以上ように、生物が文明をもつまで進化するには惑星そのもの環境はおろか、宇宙規模で起こるいくつもの偶然が重ならなければ不可能で、高度な文明をもつ人類が誕生した地球という存在は、宇宙の中でもかなりの超レアケースだと思われます。

宇宙は途方もなく広すぎる!

知的生命体が誕生するのがレアなケースとはいえ、宇宙はとてつもなく広いので宇宙人はいるかもしれません。
現在の人類が宇宙で何らかの活動する場合、太陽系までが限界で、それでも途方もない広さとなっています。
しかし、その太陽系も銀河(天の川銀河)といわれる星の集合体に比べれば、とてつもなく小さな存在でしかありません。
そして、その銀河も宇宙全体に比べればとてつもなく小さな存在でしかないのです。
銀河にはおよそ2000億の星があり、宇宙にはその銀河が1000億(近年は1兆の銀河あるとも言われている)あると言われています。
これだけ広い宇宙空間と星の数があれば、たとえレアケースであっても文明を持つ知的生命体が誕生しても何らおかしいことではありません。

しかし、その可能性は宇宙の広さ(星の多さ)によるものなのですから、いたとしてもめちゃくちゃ遠くにいる可能性が高く、地球人と他の星の知的生命体が出会うことはまず不可能です。
地球がある天の川銀河だけでも直径が10万光年もあり、光の速度という物理学上の最高速度で動いても、端から端まで10万年もかかってしまいます。

太陽系すら出ることがほとんど不可能な現在の科学力の前では、宇宙の広さはあまりにも広大すぎるのです。

会いたいときにあなたはいない? 時間軸の問題

広さの問題と共に、根本的な問題として別の惑星で知的生命体が誕生したとしても、同じ時代に誕生するとは限りらないという問題もあります。
現在の地球人は、文明をもっておよそ5000年、宇宙に進出して50年程度の時間しか経過していません。
宇宙の歴史において、それは一瞬という言葉では済まないレベルの短い時間です。
例えば、宇宙の歴史(138億年)を1年に換算した場合、人類が宇宙科学を持った50年という期間は0.1秒程度でしかないのです。

地球人が、今後、数億年というレベルで高レベルの科学文明を持ち続ければ、他の星の知的生命体と会えるかもしれませんが、そんなことはまず不可能と考えられます。
現人類における科学技術の発展は、地球が数億年や数十億年という長い時間をかけて貯めたエネルギー(原油や天然ガス)を数百年で枯渇させてしまうようなペースで使い成し遂げられています。
数億年に対し数百年というのはべらぼうなペースであり、地球におけるここ100年の科学文明の発展は様々な部分においてかなりの無理が生じていると言わざるを得ません。

おそらく現在のような高いレベルの科学文明は、もって1000年といったところでしょう。
宇宙の歴史においては、1000年という期間も虚しいほどに短い時間です。
他の惑星でも、大なり小なり同じようなことが起こって科学文明が発展すると思われるので、そんなに長い期間高レベルの科学文明を持つことは不可能と考えられます。

つまり、地球以外の星に知的生命体がいたとしても、同時期に高度な文明をもっている可能性は低いということになります。

人類は高い文明を保てない? 現在の人類に降りかかる問題

ここで、少し現在の地球及び人類が抱える問題を考えていきたいと思います。

例えばエネルギー問題は、上記した通り化石燃料の枯渇という問題を抱えています。
もし、それを原子力に転換したところで、問題は何ら解決しないでしょう。
人類は原子力発電の開発から65年で2度の破滅的な事故を起こしておる他、核廃棄物の処理方法も不明瞭なままとなっています。
結局のところ、原子力発電は化石燃料に変わるエネルギーにはなり得ないでしょう。
また現在とても多くなっている太陽光発電では、パネルにレアメタルという希少な物質を使用しているため化石燃料の枯渇問題に似たような状況を招きかねません。
そしていくら電気自動車などが普及したとしても、飛行機や船などは化石燃料に頼ることは変わらないでしょうから、結局、化石燃料の枯渇問題は永遠に付き纏います。

経済的な側面でみても、現人間は大きな問題を抱えつつあります。
現在の経済の基本である資本主義経済が、近年行き詰まりを見せ始めているのです。
既に先進国の多くの人々は、今以上の経済的な発展を望まない傾向にあり資本は行き場をなくしつつあります。
現状では東南アジアや南米、アフリカなどに発展の猶予がありますが、そこの開発も終わればお金は行き場をなくし資本主義は崩壊しかねないのです。
このような問題に対し人類がどういう解決策を見出すのかは、今現代も未知数となっています。

環境面での問題は、もはや誰もが知るところでしょう。
文明が発展すれば医学や栄養学も発展し、人口が爆発的に増えます。
そもそも人口を安定して増やしやすいということは、文明をもつ生命体の1つの条件で、それがなければ近しい動物との生存競争に負けてしまうのです。
そして人口が増加すれば、食糧不足やエネルギー不足といった問題を伴います。
食糧不足や居住空間確保の改善策として、現在の人類は森林の破壊し田畑に転用していますが、それは地球規模の環境悪化を招いています。
現在大きく騒がれている地球温暖化も、根本的な問題は人口の増えすぎにあるのです。
他の惑星で生まれた知的生命体も、宇宙に出るような科学技術を発展させていれば、人口の極端な増加という問題を招いている可能性が高いと思われます。

これら以外にも、人類は戦争やテロ、暴動、感染症などといった問題を抱えていますが、このような様々な問題を抱える人類が、長い期間に渡って高度な文明を保てるのでしょうか?

そもそも、人類の活動に関わらず人類を脅かすような気候変動が数万年から数十万年に1度程度は起こります。
これは、氷河期(最終氷期)と比べて現在の気温が推定で10℃以上も上昇していることからも一目瞭然です。
更に、数千万年から数億年に1度は生命絶滅の危機になるような破滅的な大量絶滅も起こります。
こういった気候変動による大量絶滅は、上記した通り生命の進化に大きな影響を与えており、人類が文明をもつまで進化したのもこういった生命の危機の歴史っがあってこそです。
つまり、文明をもつような知的生命体がいる惑星は、地球でなくてもある程度の不安定さを持ち合わせていると考えられ、長期に渡って文明を保つことは難しいと考えられます。

数億年などといった長い期間に渡って高度の科学文明を保つことが不可能なら、別の場所に知的生命体がいても、ちょうどいい具合に高度な文明をもつ時期が重なる可能性は低く、出会うことはそもそも不可能になってしまうのです。

人類が宇宙に完全進出するのは難しい?

人類は宇宙に進出して長く反映し続けると考える人もいるかもしれませんが、そんなことはまず無理でしょう。
現在地球にいる生物は、みんな数億年かけて地球で住むべき進化してきたのです。
それを短い期間で変えることは容易ではありません。
具体的に人が宇宙に出た際に問題になるのは宇宙放射線です。
特に太陽フレアという太陽の活動で放出される宇宙放射線は強力で、まともに浴びれば生物に壊滅的な被害を与えます。
このような宇宙放射線を防ぐ役割をもつのが地球の大気や磁場であり、そのことが地球が生命豊かな惑星となっている理由なのです。

更に人類が他の惑星系まで進出した際には、より強力な放射線である銀河宇宙線の影響がとても強くなります。
この銀河宇宙線を広範囲で防いでいるのが太陽の磁場なのですが、他の惑星系に移動すれば太陽の磁場というバリアがなくなるため、銀河宇宙線の影響をもろに受けます。
いずれにせよ、宇宙に漂う放射線という問題で考えても、人類の宇宙進出は極めて難しい道のりです。

また他の惑星への移住については、重力の違いなどといった科学の力でも解決できないような問題もあり、まともに子孫繁栄ができるのか現在のところ分かっていません。
宇宙空間に出るということは頭で考えるほど簡単な話ではなく、人間が宇宙環境で暮らしていくには限界があるものと思われるのです。

宇宙に進出する際に人類がもたらす問題としては、宇宙のゴミであるスペースデブリの問題もあります。
宇宙空間では物質がものすごい速度で動いており、現在もっとも大きな宇宙の建造物である国際宇宙ステーションも、ネジ一本の衝突が大事故となってしまいます。
宇宙への本格進出を目指す前段階の宇宙開発をしていく過程で、この宇宙ゴミは増え続け、万が一スペースコロニーの破壊などといった大きな事故などが起きれば、長期間にわたって人類は宇宙に進出することができなくなってしまうのです。
人類が戦争などといった愚かな行為を解決できていない現状を考えれば、地球の周りが宇宙ゴミに囲まれてしまう可能性も捨てきれません。

科学の力は無限大ではない?

このような問題も科学技術の発展で克服できると考える人もいるかもしれません。
しかし科学の力は無限ではなく、どこかで頭打ちがきます。
物理学や観測技術の発展で、今後どんどん宇宙の謎は明かされていくでしょうが、ワープやタイムトラベルのような実証実験のできない科学は、実用化が極めて難しい(ほぼ不可能)と思われます。
飛行機なら機体を徐々に空へ飛ばす実験をしていけばいいわけですが、時空を超えてしまうタイムトラベルの実用実験は、誰がどうやって成功の確認すればいいのでしょうか?

現在、NASAは光の速度を超えるような超高速移動によるワープ航行の研究をしていますが、現実化は難しいでしょう。
光の速度を超えるということは『時空を超える=タイムトラベル』に繋がるわけで、結局実用実験が難しいと考えられます。

亜光速によるワープ航行も難しいと言わざるを得ません。
銀河という星の集合体の中でワープと呼べるようなレベルの高速移動をしたら、普通に考えて惑星や隕石に衝突するリスクが相当に高くなります。
衝突のエネルギーは『質量×速度の2乗』で速度に大きく依存しており、早い速度で動けばほんの小さな塵にぶつかっても破滅的な破壊を及ぼすと考えられます。
そもそも速度100km/hの車でも事故が頻発しているのに、光速に近かいような速度を人類が扱えるとは到底思えません。

また万が一、亜光速のワープ航法が確立されたとしても、知的生命体に出会えるかは懐疑的です。
この広い宇宙で無作為に飛び回って知的生命体を探すということは、何のヒントもなく地球上で指定された1つの石ころを探すぐらい非現実的なため、もし知的生命体に会おうとするのなら、知的生命体がいる痕跡のある星を探してからそこに向かうことになるはずです。
しかし、その痕跡は光の速度の関係から現在のものではなくずっと以前のものなので、亜光速のワープ航行で会いに行っても、既にその星の知的生命体は絶滅している可能性が高くなります。
つまり亜光速で移動できる技術が確立しても、ある程度近い場所で知的生命体の痕跡を見付けなければ、出会うことは難しいわけです。
しかし、地球から比較的近い天の川銀河内で、知的生命体の痕跡は現在も見つかっていないですし、そもそも銀河内でのワープ航行は上記した通り事故リスクが高くなってしまいます。

このような空想的な化学を使ってもなお、知的生命体に出会うことは難しいのです。

まとめ

1、惑星に知的生命体が誕生するのはかなりのレアケースである
2、しかし宇宙はとてつもなく広いので宇宙人(知的生命体)はいるかもしれない
3、ただし広すぎる(遠すぎる)ので距離的に会うことはほぼ不可能
4、人類が高い文明を維持する期間は意外に短いと思われる
5、そのため時間軸的に同時期に宇宙科学をもつ知的生命体が現れる可能性が低い
6、科学は無限ではない

結論

宇宙人はいるかもしれないが、会うことはほぼ100%不可能

宇宙人に会う可能性を探る

上記した通り、人類が地球外の知的生命体に会う可能性は0%と考えていい状況ですが、どうやったら会うことが可能になるかも最後に考えてみましょう。

まず必要になることは、人類が戦争、テロ、人種差別、感染症などといった人類特有の様々な問題を解決することです。
なぜそのようなことが必要なのかは後述しますが、まず宇宙人に会う可能性があるとしたら、人類が宇宙に進出し数百万年や数億年という長い期間に渡って子孫を反映し続ける必要があります。
具体的には、スペースコロニーのような大勢が居住可能な空間で移動しながら何世代にも渡って子孫を反映し、他の惑星系までの移動を繰り返す必要があります。
その前段階の宇宙開発をする際には、地上と宇宙空間の移動がスムーズな軌道エレベーターのような現在では確立されていない技術も不可欠です。
当然、宇宙空間での移動速度も現在の宇宙船と比較にならないほどの高速移動が必要で、それを実現するには核融合炉のような強力で恒久的なエネルギーシステムも必要となってきます。

それが、なぜ戦争やテロの話になるのかというと、そんな不安要素を抱えたままでは人類が数百万年や数億年にも渡って子孫を反映し続けることは難しいと考えられるからです。
とくにスペースコロニーのような宇宙空間に漂うものは、1つの問題が中にいる人間の全滅に直結しかねないので、戦争やテロなんてもってのほかです。
残念ながら私は、人類がこのような問題を解決することを現状見出せていません。

もし人類が宇宙空間で何億年にも渡って移動を繰り返すのなら、恒星の寿命、銀河の衝突、宇宙の膨張などといった宇宙規模の超難題を超える必要がありますが、そういった問題よりも人類がもつ特有の問題のほうが解決できないようにも思えます。
宇宙進出を夢見る科学者は、こういった人類の社会的な問題をあまり考えずに宇宙進出論を語りますが、実際に問題になるのは人類の愚かさだったりするのかもしれません。
いくら安全な乗り物を作っても、操縦する人間に強い悪意があれば危険極まりない乗り物になることは誰の目からも明らかです。

人類は文明をもって5000年ほどで数えきれないほどの戦争を行いましたが、そんな人類が何百万年や何億年と長きに渡って宇宙を旅していくことができるでしょうか?
正直私には、その可能性があるとは思えないのです。

最終結論

結局、宇宙人には会えない・・・orz

当記事は、『とある日本人の社会問題批評』を書く3さんから提供させていただきました。
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