現地球の最大の脅威! 人口爆発の問題点

自然・環境
この記事は約3分で読めます。
<スポンサーリンク>

現在、地下資源枯渇の懸念や地球温暖化などの環境問題から、原油を中心とした地下資源の使用を控え、代替え品の利用が模索されている。
特に進んでいるのが自動車の燃料で、先進国の多くは数年後に化石燃料車の新車販売を禁止にすることを宣言し、電気自動車へのシフトが一気に進行中だ。このことは経済的・経営的な理由もあるのだろう。
電力についても、太陽光や風力などの自然エネルギーの利用が増え続けている。
しかし、電気自動車の蓄電池や太陽光発電に利用されるソーラーパネルにはレアアースという貴重な物質が利用されるため、結局は資源の枯渇を招きかねない。植物から生成したアルコールや油を燃料にすれば資源の枯渇問題は解決されるかもしれないが、そこまで普及していないのが現状だ。

容器梱包類は、紙、セルロース、アルミ、ビン、スチール缶などに代替えが可能で、今までプラスチック由来の外袋を使っていた製品が紙の外袋を使う例(キットカットなど)も見受けられる他、キャンディの包み紙などは、かつて多く使わえていたセロハンの再利用が進んでいる。
繊維類は、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維から綿・羊毛・シルクなど天然繊維へ代替えが可能で、最近では蜘蛛の糸などの利用も研究され山形県の企業が量産化に成功したという話も聞く。
今より質は落ちる部分があるかもしれないが、いずれも現在の科学力があれば代替えが可能だ。

しかし、残念ながら今の人口分をまかなうことは出来ない。

容器梱包類をセロハン、繊維素材を羊毛や綿花などに代替えした場合、その作物の植え付けや家畜の飼育するために現在ある食料用の農地を減らさなければならなくなる。そんなことをしたら深刻な食糧不足に陥り今の人口を維持出来ないわけだ。
ましてや自動車などのエネルギーを植物由来のものにするなんて、今ある農地を全て使っても不可能な話だろう。
エネルギーなどは自然のもの(太陽光や風力など)や、無限に等しく利用可能な水素などを使える技術が進むかもしれないが、衣食住に関わる部分は現在の人口分を確保しようとしたら化石燃料の利用は避けられない。そもそもエネルギーの枯渇も地球の環境破壊も、現在の人口が増えすぎて人口爆発の状態にあることが原因であり、化石燃料の代替え品を探すことは根本的な問題解決にはならないのだ。

原油や天然ガスなどといった地下資源も、元を正せば生物由来であるとされている。つまり現在ある地球の地下資源は、数億年から数十億年かけて地球が貯めてきたエネルギーなのだ。
それを数百年で使い切るようなペースで現代人は利用しているのだから、地球に無理が生じるのも当たり前の話だ。ここ100年~200年の科学的な発展や地球人口の増加は、そういった無理の上に成り立っている。

結局のところ、人間は生物を頼ってしか生きられない。

食べ物はもちろん、家の中を見渡せば木で出来たものが多数あるだろうし、紙1枚とっても元は生物だ。いくら科学力が上がってあらゆるものが工業化されても、人は自然と共に生きるしかないのだ。人間は宇宙に旅立とうと、自然の受容範囲を超えては生きていけないだろう。

今の地球人口は、その自然の受容範囲を超えてしまっている。

人が自然と共に生きるのなら、おそらく人口は10億人でも多すぎる。動物学的に考えれば、人間サイズの哺乳類が1億もいることはあり得ず、80億なんて数字は話にならないレベルなのだ。
地球の人口は現在も増え続けているが、一刻も早く減少に転じさせ、地球に無理の生じない数にするべきではないだろうか?
それが現代人がしなければならない最たる行為であると私は確信する。

<スポンサーリンク>
『科学的知見に基づいた世界』の最新記事
ブログランキング

↑ ↑ ↑
更新励みになりますので、毎日の応援よろしくお願いします。

コメント

Translate »