幽霊がいないことの科学的証明と人が幽霊を見るわけ

社会科学
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『夏本番!』、『怪談の季節!!』ということで、幽霊なんていないということを証明したいと思います。(^_^;)

幽霊はなぜ都合よく現れるのか?

いきなりですが、皆さんにお聞きします。

『人里離れた廃墟に1人で行くこと』と、『仲の良い仲間と南国のリゾートホテルに行くこと』のどちらに恐怖心を感じるでしょうか?

おそらく、ほとんどの人は『人里離れた廃墟に1人で行くこと』に恐怖を感じるはずです。
しかし、宿泊する南国のリゾートホテルの部屋で過去に何人もの人が自殺したという話を聞いたら、一気にリゾートホテルのほうが怖く感じるのではないでしょうか?
幽霊が出る出ないの話でも、最初は人里離れた廃墟のほうに幽霊が出そうと感じたが、自殺の話を聞いたら南国のリゾートホテルのほうに幽霊が出そうな気がしてきたのではないでしょうか?

これは、人が得た後発的な情報によって、幽霊が出そうと思ったり思わなかったりしているということを意味しています。
本来、幽霊が出るかどうかに、後発的な情報は関係がありません。
幽霊が出るかどうかは、当然ですが幽霊の判断に委ねられるはずです。
早い話が、幽霊など人間の頭の中の想像物であり、人間が本能的にもつ恐怖心や不安によって生まれていると考えられます。
一見怖そうで幽霊が出そうと感じる場所でも、普段から慣れ親しんだ場所なら何にも感じず、知らない場所なら恐怖を感じ幽霊が出そうな気がするなんて経験は、誰にでもあるのではないでしょうか?
本来、同じ場所であれば同じ確率で幽霊は現れるわけですが、これも人の経験などよって幽霊が出るか出ないかに影響が出ているということであり、結局は幽霊が人の想像物である証明と言えます。

科学と霊的体験

更に実際に人が感じた霊的体験も、ほぼ全て科学的に証明できます。

霊的なものを一切信じない私ですら金縛りにあったことは何回かあります。
この金縛りを霊的な体験と思っている人もいるそうですが、金縛りは、睡眠時における『レム睡眠』と『ノンレム睡眠』のバランスが狂うことで起きることが、既に科学的に証明されているのです。
レム睡眠中は、脳は働いているが体は休んでいる状態なのですが、このレム睡眠に急速的に入ると、脳が覚醒しているのに(起きているのと同じ状態)、体だけが休んでいる状態になります。
これが金縛りの状態です。(脳は起きていて意識があるのに体が動かない)

また、人はレム睡眠中に夢を見ます。
そのため夢の内容と金縛りの状態が重なって、金縛りを不可思議な現象と認識する人が多いそうです。
このレム睡眠の障害は、疲れやストレスなどがあると起こりやすく、移動の疲れや知らない場所のストレスなどから旅先などで起こりやすいとされています。
では、実際に私が金縛りになった際にどう思うかというと、

『今はレム睡眠中か』
『体が疲れてるのかな』

と考えたり、または『おかしな夢を見ている』などと思うわけです。
一方、同じ体験をした人でも、霊的な体験をしたとか幽体離脱したなどと思う人もいます。
つまり、同じ体験なのに一方は霊を感じ、一方は霊を感じないわけです。
これは霊感などではなく、ただの知識と認識の差です。

ではここで、私が実際に経験した話をいくつかしましょう。
私が朝に目を覚ましたら、顔の上に何かが乗っていることがありました。
それは、どうやら人の手らしいのです。
1人で寝ているので状況的に他人の手が乗ることはありえません。
恐怖を感じ、その手らしきものを払いのけましたが、再び顔の上に同じ手が乗ってきました。
この間、私はまだ寝ぼけている状態で目を開けてもいませんでしたが、あまりの状況にビックリして起きたところ、意外なものが顔の上に乗っていました。

それは、なんと自分の手です。

どうやら寝方がおかしかったらしく(頭を片腕で抱えるように寝ていた)、片方の手がうっ血していて感覚がなくなっていたのです。
もしあのまま起きることなく寝ていたら、霊体験と感じていたかもしれません。

また私は、ある日突然、悪魔の声を聞いたことがあります。
なぜ悪魔の声と感じたかは説明のしようもがないのですが、とにかく悪魔の声としか言い表せないような特殊な話し声がどこからともなく聞こえてきて、こともあろうかその声は私に近づいてきたのです。
その近づいてくる声の方向を向いた途端に見えたものは、大量の毛玉を吐き出す飼い猫の姿でした。
当時飼っていた猫は長毛の猫だったので、体内に多くの毛が入りやすく、その日は特別に大量の毛玉を吐き出していました。
その吐き出す前の唸り声が、悪魔の声のように聞こえたわけです。
もし同じことを庭先の野良猫がやっていたら、悪魔の声が聞こえた不思議体験のままで終わっていたかもしれません。

このような誤認識は日常生活に多々あります。

・窓に写った自分の姿
・視覚のギリギリのところで動くもの
・遠くで見える車のヘッドライト
・風で中を舞うビニール袋

など、なんてないことを霊的な現象と勘違いする人もいます。
もっと科学的なこととしては、ブロッケン現象プラズマ現象などといった不思議な現象が地球上で起こることがわかっています。
このような霊的現象と間違うような科学的な現象は、

・突然ものが動く共振自励振動
・突然音が鳴る共鳴
・太陽や月が2つ以上に見える幻日や幻月

などがあり、挙げていけばキリがないほどの不思議な現象が、地球上には存在しているのです。
以上のように、自然現象や人の誤認識など、霊的現象と勘違いするものは日常的に溢れていると言えます。

心霊写真の嘘

次に心霊写真の話をしましょう。

いくら幽霊を否定されても、実際、写真に幽霊が写っていると主張する人がいるかもしれません。
しかし、そもそもカメラは事実を写すものではないのです。
例えば、ちょっとした良いカメラを使えば、人が行き交う渋谷のスクランブル交差点で、一切人を写さずに写真を撮ることができます。(シャッター速度を極端に遅くする)
カメラの知識のある人なら、こんなカラクリはすぐに見破れます。

また、フィルム式のカメラでは、現像やフィルム送りなどの様々なトラブルで変な写真が出来上がってしまうことは珍しいことではありません。
私はアナログ・デジタル合わせて10台以上のカメラを所有する人間なので、カメラによる心霊写真の嘘の大半は見破ることができます。

そして、そもそも人間は、逆三角形に配置された3つのものを見ると無意識的に人の顔と思う傾向があるのです。
例えば、以下を御覧ください。

- -
 -

なんとなく人の顔に見えてしまいますが、実際は3つの横棒でしかありません。
人は逆三角形に配置された3つのものを、無意識的に目と口に思うのだそうです。
これを利用したのが顔文字で、(^o^)のような極めて単純な組み合わせでも、ほとんどの人が特別何を言われることがなくとも顔として認識します。
この記事の最初の1文には顔文字がありましたが、ほとんどの人は何の違和感も感じずここまで読み進めてきたはずです。
あれが顔に見えていなかったら、意味不明に記号を並べているだけで相当の違和感を感じるはずですが、違和感を感じなかったのなら、それ自体が、人がちょっとしたものを人の顔と誤認識することの証明なのです。

つまり心霊写真は、カメラによる撮影の特性か、写真に写る何かしらのものを顔と誤認識し、それを心霊写真と言っているに過ぎないのです。

記憶と不思議な体験

続いて記憶の部分の話をします。

先程も記しましたが、人は夢を見ます。
ときにはリアルな夢を見ることもあるでしょう。
そして、記憶というものは時間が経つにつれ曖昧になっていくことは、ほとんどの人が理解していると思います。

では、あなたは過去の実体験と過去に見たリアルな夢の記憶を100%完全に正しく認識できているでしょうか?

ハッキリいって、そんなことは不可能です。
過去の記憶はおぼろげになっていくものですし、夢の記憶はそもそもおぼろげなものです。
このような曖昧な記憶の誤認識が、夢の中で起きた霊的現象を含めた不思議な体験をあたかも実体験のように勘違いさせ、更に時が経ちにつれ実体験であったと刷り込まれてしまうこともあります。

こういった記憶の誤認識は子供の頃に多いと言われ、また、これは霊的体験だけではなく、

・UFOに乗っている宇宙人に拉致された
・小人のような大きさの妖精を見た

などといった、かなり荒唐無稽な話として現れることもあります。

そしてこの手の話は、自身が見た映像作品などの影響を受けている場合がほとんどです。
例えば、宇宙人による拉致の話ですと、宇宙船の形や宇宙人の姿などが過去の創作物のものとある程度一致していることが多く、結局は創作物を見た記憶から派生された夢の中の体験である可能性が高いのです。
以上のように、霊的現象・霊的体験と呼ばれるものは、人間の誤認識や自然現象といった現在の科学でほとんどが証明できます。

一部、科学で説明できないような心霊現象があるかもしれませんが、それは大きな問題ではありません。
1000年前の人が今の時代に来たら、飛行機もエスカレーターも自動ドアも、全て超常現象のように見えるでしょうが、現在人でこれらのものを超常現象と捉える人はいません。
つまり心霊現象を含めた超常現象において、現在わかっていないことも将来的には解明され、誰も不思議と感じなくなるようなことは十分あり得ることなのです。

なぜ多くの人が霊を信じるのか?

最後に、なぜ人が霊を感じてしまうのかについて考えてみましょう。

現在言われている霊的体験のほとんどは、人類が進化の過程で感じてきた恐怖心と関係があることがわかります。
例えば、幽霊はほとんどの場合が夜に見えるそうですが、かつての人類(文明を持つ前の人類)にとって、夜は猛獣に襲われるなど危険な状況でした。
また、知らないところのほうが幽霊が出そうな気になりやすいという話を初めにしましたが、知らない場所も、かつての人類にとっては外敵が潜んでいるかもしれないとても危険な場所でした。
このように、かつての人類にとって危険で恐怖心を感じる場所や状態と、現在、幽霊を見ると言われるところは驚くほど一致しています。
つまり、人類が外敵から身を守る本能とそこからくる恐怖心が、幽霊というものに繋がっている可能性があるわけです。
その後、人間は更に進化をして頭が良くなり想像力が豊かになっていくのですが、その過程で本能的に感じる恐怖心と想像物である幽霊が重なっていった考えられるのではないでしょうか?

そして人の恐怖心の根底にあるものは死に対する不安です。
この死に対する不安は、自分自身はもちろん親しい人などにも向けられ、親しい人の受け入れがたい死は深い悲しみを生みます。
このような悲しみが、死後の世界という幻想を作り、幽霊を誕生させたと考えるのは極めて自然なことでしょう。
むしろ人類は、必然的に霊的なものを信じはじめたのかもしれません。
幽霊が実世界に存在する可能性は、あえてハッキリ言えば100%ありません。
しかし人間の精神世界においては言えば、幽霊はいると考えたほうがいいのかもしれません。

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当記事は、『とある日本人の社会問題批評』を書く3さんから提供させていただきました。
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コメント

  1. ゴールドサークル2 より:

    お久し振りです。
    他人ブログへのコメント投稿は一切中止しましたが
    当該記事主張には食い付きました。
    その心霊否定主張に完全同意します。
    俺も過去何度か同様な趣旨で否定記事を掲載してます。
    さすがは3さん。
    “とある日本人の主張”
    いつも静かに閲覧してますよ。
    こちらをアメブロメインブログにしては?
    ゴールドサークル2

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