未来の電力エネルギーを考える

社会科学
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ロシアとウクライナの戦争により原油や天然ガスの価格が高騰したことを受け、今後のエネルギー政策に注目が集まっている。
分布に偏りがある原油や天然ガスに依存していては安定した電力供給が出来ないと感じる国も多く、電力政策の見直しが迫られている国も多い。日本もそういった国の1つだ。

化石燃料に替わる電力エネルギーの理想は、太陽光発電などといった自然エネルギーだろう。原子力発電には放射性廃棄物や事故リスクなどの様々な問題があり、これから先に使っていく電力としては扱いづらい。未来のエネルギーとして核融合炉発電やマイクロウェーブ発電などを利用する案もあるが、そう簡単に開発できるものではなく、やはり自然エネルギーの利用が第一候補だ。

エネルギー量だけで考えるのならば、地球で使われる総エネルギーは太陽光だけで賄える。しかし地表面を太陽光パネルだらけにすると、森林伐採の問題や地表面の色が濃くなり却って気温の上昇するなどという他の問題が起こってくるので、太陽光以外の自然エネルギーも効果的に利用する必要があるだろう。
水力、風力、波力、潮力、地熱など、地球にある様々な自然エネルギーから満遍なく電力を抽出することが理想だ。マイクロ水力発電などの小規模な発電施設の利用も考えなければならない。
しかし、太陽光発電や風力発電は気象に影響されやすい発電システムだし、波力発電や潮力発電は台風などの天災に対応できるのかという安全性の不安が残る。このように自然エネルギーの利用についてはまだまだ課題も多く、思ったより普及していないのが現状だ。

そんな中で1つ有力な技術がある。それが蓄電技術だ。
蓄電技術については、まだ伸びる余力があるようで、各家庭にソーラーパネルや風車などの発電装置と蓄電池を設置し、貯めれるとき(晴れてるときや風があるとき)に電力を貯めて、発電出来ないときは貯めた電気を使うというエコロジーな生活が可能になるかもしれない。ただ、蓄電池に必要なレアアース・レアメタルにも分布に偏りがあるので、結局は石油や天然ガスと同じ状況を招くことも考えられる。

いずれにせよ、前回書いた通り化石燃料は近い未来に枯渇するので、失敗も覚悟でどんどん行動していかないと電力エネルギーに対する不安解消は望めない。現在の日本はチャレンジ精神が著しく欠落しているが、ここは官民一体になって未来ある電力エネルギーのモデルを世界に提案していってほしいものだ。

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