新型コロナウイルスによる死者数の増加について

医学
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ここ1か月で新型コロナウイルスの新規感染者は大幅に減り、緊急事態宣言も多くの府県で解除された。一方、新型コロナウイルスによる死者数はここ1か月で一気に増えており、地域によっては新規感染者数よりも死者数のほうが多い逆転現象まで起こっている。
私は以前このブログで、新型コロナウイルスの感染状況は人口当たりの死者数で見るべきだと主張しており、橋下元大阪市長も同様の主張をしていた。しかし、この考えは間違いだったかもしれない。
過去の感染症を評価する指標として人口当たりの死者数を使うことは正しいだろうが、現在起こっている感染症に対して死者数という指標を使うのは適切ではないようだ。
感染者の発生と死亡者の発生には1か月程度のズレが生じてしまう。このズレは感染症対策としては致命的だ。新型コロナウイルスの対応が1か月も遅れたら、爆発的に感染が広がってしまうことは世界の状況を見れば明らかだろう。
そのため感染症予防の対策を考える上で、死者数という指標は全く使えないのだ。

緊急事態宣言の発令は、当初から1週間以上遅かったと各方面から指摘されているが、4月の頭に緊急事態宣言を出していれば死者数を大幅に抑えることができただろう。感染の大幅な拡大から1か月が過ぎて分かったことだが、新型コロナウイルスは感染者が増えれば確実に死者数も増えるのだ。少なくとも日本において緊急事態宣言を出して国民に行動の自粛を促せば、感染者数が著しく減ることが証明されたわけだから、早い段階で緊急事態宣言を出し感染者の数を抑えていれば、亡くならずに済んだ人が多数いたことは確実だ。
この点を考えれば、(日本の)新型コロナウイルスによる死者については人災的な部分があったことも捨てきれない。

新型コロナウイルスは次の冬に再び流行するものと思われるが、今後はこのような失敗がないようにしてもらいたい。

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