新型コロナウイルスが流行して1年半が経過した。最近はワクチンの接種も進み状況も目まぐるしく変わってきているが、この1年半で分かったことも多い。
そこで、新型コロナウイルスとインフルエンザの危険度を改めて比較したいと思う。
まずは、以下で示す近年のインフルエンザ流行状況を見てほしい。
引用:厚生労働省
日本では2021年の13週目以降、インフルエンザ感染者はほぼ0となっている。これは『3密の回避』、『マスクの着用』などといった新型コロナウイルス対策を全国規模で実行したことが原因と思われる。
一方、この期間に新型コロナウイルスの感染状況はどうだっただろう?
説明するまでもないが、感染は拡大する一方で全く収まるところを見せていない。感染症対策として全く同じことを行ったのに、片や感染ほぼ0、片や感染爆発なのである。
つまり新型コロナウイルスは、インフルエンザよりも桁違いに感染力が高いということだ。
感染したときの危険度合いはどうだろう?
季節性インフルエンザの致死率は0.1%以下とされるが、新型コロナウイルスはワクチン接種が開始されるまで世界の致死率は2.5%程度だった。新型コロナウイルスのワクチン接種はまだ始まったばかりなので以降の統計はまだ不明瞭だが、いずれにせよ致死率はかなり下がったものと思われる。
新型コロナウイルスにおける感染率・致死率は、ワクチンの接種で相当下がったものと想定されるが、一般的な感染症対策(マスクの着用、ソーシャルディスタンスなど)だけで感染がほぼ収まったインフルエンザと比べれば感染率はまだまだ高く、致死率も0.1%以下まで下がることはないと想定される。
更に新型コロナウイルスは、ワクチンの効果が半年程度で低下することが最近指摘され、新型コロナウイルスが季節を問わず流行するウイルスであることを考えれば、半年に1回ずつのワクチン接種が必要になる可能性がある。新型コロナウイルスのワクチンは季節性インフルエンザのワクチンより重篤な副反応の起こる確率が100倍以上と言われており、これを半年に1回ずつ接種するとなると副反応も無視出来ないレベルに達するだろう。
以上のように、新型コロナウイルスの感染力・致死率は、現状、いずれもインフルエンザとは桁違いに高くより危険なウイルスであることが分かる。ワクチンにより新型コロナウイルスの危険度は低下するものと想定されるが、そもそもそのワクチンの副反応による致死率もインフルエンザより遙かに高いというのだから、どこまで行っても厄介なウイルスであること分かる。
このように、新型コロナウイルスはインフルエンザより遥かに危険なウイルス感染症であり、今後このウイルスとどうやって人類が付き合っていくのかは世界規模の議論が必要になってくるだろう。
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