コロナウイルスに対するワクチンと抗体の話

医学
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まず初めに説明するが、今から話すことは新型コロナウイルスのことではなく、人に感染するコロナウイルス全般の話である。

人に感染するコロナウイルスには、以下の7種類が確認されている。

ヒトコロナウイルス229E
ヒトコロナウイルスNL63
ヒトコロナウイルスHKU1
ヒトコロナウイルスOC43
SARSコロナウイルス
MERSコロナウイルス
SARSコロナウイルス-2

実は、これらのコロナウイルスに対するワクチンは1つも開発されていない。SARSはワクチンの開発を待たずに収束し、発生から8年近くが経つMERSは未だにワクチンが完成していないのだ。
また、コロナウイルスには特効薬などの根本的な治療法もなく、新型コロナウイルスと同じような対処療法に頼るしかない状況が続いている。
さらに感染者が持つはずの抗体についてもあまり期待ができず、冬における風邪の諸症状の3割から4割の原因となる4種類のヒトコロナウイルスは、短い期間しか抗体が出来ないため、1シーズンで何度も風邪をひくなんてことがざらにある。

日本はもちろん世界中の人たちは、新型コロナウイルスが何となくワクチンや特効薬が出来て収束していくと考えているかもしれないが、医学的にはそんな簡単な話ではないのだろう。
以上のように、現在の人類は予想以上に危機的な状況に置かれているのかもしれないのだ。

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